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レビヤタン

旧約聖書に登場する海の怪物。リヴァイアサンは英語表記に準じている。神が天地創造の5日目に創りだした存在で、同じく神に創られた陸の怪物ベヒモス、空の怪物ジズと三頭一対を成すとされている。ベヒモスが最高の生物と記されるのに対し、レビヤタンは最強の生物と記され、その硬い鱗と巨大さから、いかなる武器も通用しないとされる。世界の終末には、ヘビモス、ジズとともに食べ物として供されることになっている。

*1キルドーザー事件

2004年6月4日にアメリカのコロラド州グランビーで起こった改造ブルドーザーによる大規模な建築物破壊事件。自動車修理工のマービン・ヒーメイヤーは町の再開発による隣接する工場建設に反対して市役所に異議を申し立てていた。建設反対運動には賛同者もいたが、地元新聞に運動を非難する記事が掲載されたことで孤立していく。また、市役所による抜き打ち検査が原因で修理工場は業務停止となる。さらに父親が死去したことでより孤独を深めたヒーメイヤーはブルドーザーを改造して市役所、工場、新聞社、市長自宅などを破壊した末に内側から溶接されたブルドーザー内で自殺した。

*2ミヒャエル・コールハースの運命─或る古記録より

ハインリヒ・フォン・クライストによる1806年刊行の小説。舞台は16世紀、馬商人ミヒャエル・コールハースは、通行証のかたとして馬を預ける。しかし、それは偽りで通行証は不要であった。領主に不正を訴えるが妻までもが暴力を受け死んでしまう。コールハースは民軍を組織して蜂起し、領主に不正を認めさせるに至るが、世間を騒がせた罪により、打ち首となる。この物語は度々映画化されており、最新作はWOWOWで放送された、マッツ・ミケルセン主演「バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い」(13/アルノー・ドゥ・パリエール監督)。

*3ヨブ記

旧約聖書に収められた書物。信仰の厚いヨブという男を試すためにサタンが神をそそのかして命を奪う以外のありとあらゆる不幸を与える。これほどの不幸になるとは神に背いたに違いない、と友人たちに言われるものの身に覚えがないヨブ。最終的には死さえも望むようになったところでようやく現れた神は「レビヤタンを捕まえることができるのか?」と問う。小さき人間が戦いを挑んでも勝てない災い・自然の象徴たる怪物レビヤタン。しかし、それさえも神が創ったもの。すべてを理解したヨブは、神より祝福され長寿を全うする。本作でもヨブ記について神父が語るシーンがある。

*4トマス・ホッブズ著「リヴァイアサン」

1651年に刊行された政治哲学書。元のタイトルは"Leviathan or the matter, forme and power of a common-wealth ecclesiasticall and civil"(リヴァイアサン─あるいは教会的及び市民的なコモンウェルスの素材、形体、及び権力)。人間は自然の状態でおかれたままでは争いを起こしてしまう生き物とし、その混乱状態を避けるために「個人」は「国家」に権利を譲渡し、社会契約を結んだ、と定義した。リヴァイアサンは個人が抵抗することができない国家を象徴するものとして名づけられた。