ロシアの北部、バレンツ海沿いの町に生まれ、そこで育ち、自動車修理工として生計を立てている。亡妻との間にもうけた息子ロマと若く美しい妻リリアとともにつつましくも静かにまじめに暮らしている。本名はニコライでコーリャは愛称。
1964年6月3日、モスクワ生まれ。子役からスタートし、本国で40年以上のキャリアを誇る。「アフガン発・貨物200便」(07、アレクセイ・バラバーノフ監督)、「アフガン・ハンター 極秘兵器・スティンガー発射」(10、セルゲイ・チェカロフ監督)、「マネー・ピラミッド 札束帝国の興亡」(11、エルダー・サラヴァートフ監督)などアクション映画を中心に主演を務めている。
コーリャの後妻。息子のロマに母親として接するもののなかなか打ち解けられない。アンジェラとともに魚の加工場で働いている。田舎でただ黙々と暮らす日々に少し鬱積を抱えている。
1980年12月25日、ロシア・タンボフ生まれ。2002年映画デビュー。「宇宙を夢見て」(05、アレクセイ・ウチーチェリ監督)をはじめ、様々なテレビドラマ、映画に出演。“The Geographer Drank His Globe Away”(13、アレクサンドル・ヴェレディンスキー監督)でロシアのアカデミー賞であるニカ賞で最優秀主演女優賞、ズビャギンツェフ監督の『エレナの惑い』(11)で最優秀助演女優賞、本作でも最優秀主演女優賞を受賞している実力派女優。15年に本作で共演したウラディミール・ヴドヴィチェンコフと結婚。
コーリャの軍人時代の後輩でモスクワで弁護士をしている。かなり顔が広く、コーリャを助けるためにコネを使って奔走する。常に冷静だが時に情に流されることも。ディーマは愛称。
1971年8月13日、リトアニアとポーランドに挟まれたロシア飛び地領のカリーニングラード州生まれ。恵まれた体格と独特の雰囲気でアクションやサスペンス映画に数多く出演。代表作は『バイオソルジャー』(07、ミハイル・フレバロードフ監督)、「360」(11、フェルナンド・メイレレス監督)など。
市長。小物だが教会とつながり、行政内を私欲で操り、悪事を働き、自分の目的達成のために手段を選ばない。コーリャたちが暮らす土地周辺を開発し、教会を目玉にして観光地化を図っている。
1962年7月22日、ロシア・イストリンスキー生まれ。日本公開作にニキータ・ミハルコフ監督の『12人の怒れる男』(07)、『遥かなる勝利へ』(11)があり、「捕虜大隊 シュトラフバット」(04、ニコライ・ドスタル監督)では、本作主演のアレクセイ・セレブリャコフと共演している。ニカ賞で数多くの最優秀助演男優賞を受賞している。本作でもニカ賞、ロシア映画批評家協会賞で助演男優賞を受賞。