ヤクザ者の男とその男を愛してしまった女の 17年に及ぶ愛の旅!! 愛と憎しみの狭間に揺れ動く女の 逞しく潔い生き方に胸を打たれました。
──岩下志麻さん(女優)
暴力の気配が色濃く漂う世界で、 一組の男女が愛と自我に静かに引き裂かれていく。 彼らの魂の有り様が、観る者の孤独に触れてくる。
──東山彰良さん(作家)
一途に愛し続ける女性の健気な姿。 そして、好きな男性のことを、 体を張って守り抜く女性の強さ。 愛した男性に、何があっても尽くし続ける覚悟がある女性がいることを知りました。
──八代亜紀さん(歌手)
時の移ろいの中に残酷にも取り残されて行く男と女の愛が切なかった。 それでも逞しくぶれずに生きる女の生き方を描いたラブストーリーの傑作である。
──行定勲さん(映画監督)
強くてカッコいいけれど愛には不器用なヒロインが何とも魅力的です。 男女の緊張感が言葉少なく見事に表現されている再会シーンに、圧倒されました。 時代の変化に乗り遅れた男と、たくましく現実を生き抜こうとする女の対比が見事。
──柴門ふみさん(漫画家)
壮大な景色と物語。 若く力強く、恐ろしいほどの緊張感をまとった第一パート、深い愛を描く第二パート、そして、人間の強さと残酷さを描く第三パート。 流れるような“映画の階層”とその完成度に 驚きを禁じえなかった。
──安藤政信さん(俳優/フォトグラファー)
ジャ・ジャンクーは映画の魔術師だ。 どうしてこんなに、 心の奥まで伝わってくるのだろう。 女優のチャオ・タオの演技も圧巻だ。 男も女もずたずただけど、カッコいい! 切ないのに痛快。なんと言う映画だろう!
──加藤登紀子さん(歌手)
彼女は自分自身を撃ってしまったのだと思った。 求め合い収斂し彷徨い続ける、愛の流れを、私はずっとみていた。 そして自分の中にある孤独をみせられた。 とても心に残る作品でした。
──唐田えりかさん(女優)
ジャ・ジャンクー作品を観続ける事は、ジャ・ジャンクーとチャオ・タオの歴史を観続ける事でもある。 『帰れない二人』も、いつもの二人なんだけど、新しい発見がありました。 さすがジャ・ジャンクー。これからも観続けます!
──山下敦弘さん(映画監督)
これまでドキュメンタリー風に中国“底層”社会を描いてきたジャ・ジャンクー(賈樟柯)が、“黒社会(アウトロー)”物語に転じている。 刮目(かつもく)して待つべき作品だ。
──藤井省三さん(名古屋外国語大学教授/東京大学名誉教授)
怖気づくほど広大な中国大陸を、 愛する人を追って彷徨する女。 国土はこんなに広いのに、 心はいつも、たった一人に囚われてる。 その苦しさ、年月の重さに、ただただ圧倒された。
──山内マリコさん(作家)
この映画はリアルな中国の今昔が描かれていて、 楽曲の使われ方がとても巧みである。 どういう形で流行歌が人々の生活に馴染んでゆくのか、非常にナチュラルな形で落とし込まれている。 どうして人を騙すのか? ─騙さなくては生きてゆけないからだ ─もしくは人に騙されたからだ 何が自分らしさで彼らはどう尊厳を保っているのか。 それがよくわかる どの登場人物も素晴らしい役者で、のちに4人の映画監督が出演していたと知って、とても興味深かったし、同時に妙に納得した。 生き抜く力のたくましさ つよさ そこにグラっとくる映画だ。 さらに絶妙なダサさがマッチしてむしろカッコいい。 これがリアルな中国 これがリアルな愛の劇なのだ!
──一青窈さん(歌手)
渡世人(ヤクザ)のカップル。或る事件で共に服役した。 先に出所した男が堅気になって別の女と一緒になる。 20年の時を経て出所した女が男と再会。 時を取り戻そうとするが何かが失われていた。 何が失われていたのか? 渡世界隈=生活世界(古い時空)と、堅気界隈=システム(新しい時空)。 ジャ・ジャンクーはいつも二つの時空の入り組んだ関係を描く。 入り組んでいるのは人が介在するからだ。 僕らは二つの時空にどう関わるべきだろう? ジャ・ジャンクー作品が若い世代に理解し難いのは、それが人に注目していると見えて(今回は恋愛)、いつも「古い時空から新しい時空へ」の社会の変性(クソ化)──それによる人の変性(クズ化)──に注目しているからだ。 生活世界として、元々小さな家族(大草原の小さな家!)しかない米国には、この種の主題がない。 日本を含めたアジアと一部欧州にのみ見られる主題だ。 だが昨今の日本映画は劣化して、 この主題を扱えなくなった。 かつての日本映画は違った。 映画人の学歴は一般に今より高かったのだが、彼らは渡世界隈とのネットワークを、表現のために温存した。 それが可能な時代だった。 20年前までの僕も同じようにして売春取材をした。 かくて日本の映画から身体性が消えた。 昨今の日本と米国の映画には、テーマパーク的アトラクション(システム)はあれ、身体性(生活世界)は無い。 影絵みたいに人間モドキが蠢く。 『帰れない二人』には人間がいる。
──宮台真司さん(社会学者)
(順不同)
Rotten Tomatoes 98%! (2018/5/24現在)
壮大なスケール。 135分の叙事詩にどっぶりとはまり込む。
──The Atlantic
一生忘れられない、 21世紀のラブストーリー。
──Vulture
中国社会の変貌を背景に複雑に絡み合う ロマンチックな悲劇
──The Gurdian
不運と裏切りによって愛が崩れながらも、 離れられない女と男の物語。 中国の土地や歴史を知らずとも、 この国の加速する変化や勢い、広大さと密度を体感するだろう。
──NY Times
皮肉と華麗さを兼ね備えた ロマンチックなフィルム・ノワール。 ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ!
──Télérama
ジャ・ジャンクーの最高傑作。 何よりも純粋で、誰も観たことのない黒社会映画。 素晴らしいごちそうのような映画もある。 でもこれは別の種類の贅沢だ。 生き生きとした構図で刺激的なビジュアルを見せる監督を他に知らない。
──Chicago Tribune
『帰れない二人』は、ジャ・ジャンクー監督のベスト、集大成だ!
──Now Tronto
ヒロインの姿と不滅の愛を、20年近い物語として描き切った力強いサスペンス。
──Marie Claire
『帰れない二人』でジャ・ジャンクーは、現代における素晴らしいストーリーテラーのひとりとして、これまで以上にその名を轟かせる。
──Transfuge
成熟した完璧なストーリーテリング。 外観の構築だけでなく、流動性、強さ、美しさをも併せ持つ。
──Positif
ギャング映画として始まり、壮大な愛の悲劇に向かって広がりを見せていく猛烈なドラマ。 歴史と感情が、鏡のように映し出される。 素晴らしく美しい、主人公二人の痛みを伴うロングトークシーンは必見だ! ウォン・カーウァイ映画のような メランコリーにずっと浸っていたい。
──De Morgen
愛は深い淵にいる人を救い出すことが出来るのか。 ジャ・ジャンクーは愛の変遷から中国がここ数年で辿っている暴力的な変化を描き出す。
──Libération
美しい旋律が交差する、崇高なノワールサスペンス。 ジャ・ジャンクーはこの映画で、チャオ・タオを荘厳に輝かせる。
──Bande à part
コメント
ヤクザ者の男とその男を愛してしまった女の
17年に及ぶ愛の旅!!
愛と憎しみの狭間に揺れ動く女の
逞しく潔い生き方に胸を打たれました。
──岩下志麻さん(女優)
暴力の気配が色濃く漂う世界で、
一組の男女が愛と自我に静かに引き裂かれていく。
彼らの魂の有り様が、観る者の孤独に触れてくる。
──東山彰良さん(作家)
一途に愛し続ける女性の健気な姿。
そして、好きな男性のことを、
体を張って守り抜く女性の強さ。
愛した男性に、何があっても尽くし続ける覚悟がある女性がいることを知りました。
──八代亜紀さん(歌手)
時の移ろいの中に残酷にも取り残されて行く男と女の愛が切なかった。
それでも逞しくぶれずに生きる女の生き方を描いたラブストーリーの傑作である。
──行定勲さん(映画監督)
強くてカッコいいけれど愛には不器用なヒロインが何とも魅力的です。
男女の緊張感が言葉少なく見事に表現されている再会シーンに、圧倒されました。
時代の変化に乗り遅れた男と、たくましく現実を生き抜こうとする女の対比が見事。
──柴門ふみさん(漫画家)
壮大な景色と物語。
若く力強く、恐ろしいほどの緊張感をまとった第一パート、深い愛を描く第二パート、そして、人間の強さと残酷さを描く第三パート。
流れるような“映画の階層”とその完成度に
驚きを禁じえなかった。
──安藤政信さん(俳優/フォトグラファー)
ジャ・ジャンクーは映画の魔術師だ。
どうしてこんなに、
心の奥まで伝わってくるのだろう。
女優のチャオ・タオの演技も圧巻だ。
男も女もずたずただけど、カッコいい!
切ないのに痛快。なんと言う映画だろう!
──加藤登紀子さん(歌手)
彼女は自分自身を撃ってしまったのだと思った。
求め合い収斂し彷徨い続ける、愛の流れを、私はずっとみていた。
そして自分の中にある孤独をみせられた。
とても心に残る作品でした。
──唐田えりかさん(女優)
ジャ・ジャンクー作品を観続ける事は、ジャ・ジャンクーとチャオ・タオの歴史を観続ける事でもある。
『帰れない二人』も、いつもの二人なんだけど、新しい発見がありました。
さすがジャ・ジャンクー。これからも観続けます!
──山下敦弘さん(映画監督)
これまでドキュメンタリー風に中国“底層”社会を描いてきたジャ・ジャンクー(賈樟柯)が、“黒社会(アウトロー)”物語に転じている。
刮目(かつもく)して待つべき作品だ。
──藤井省三さん(名古屋外国語大学教授/東京大学名誉教授)
怖気づくほど広大な中国大陸を、
愛する人を追って彷徨する女。
国土はこんなに広いのに、
心はいつも、たった一人に囚われてる。
その苦しさ、年月の重さに、ただただ圧倒された。
──山内マリコさん(作家)
この映画はリアルな中国の今昔が描かれていて、 楽曲の使われ方がとても巧みである。
どういう形で流行歌が人々の生活に馴染んでゆくのか、非常にナチュラルな形で落とし込まれている。
どうして人を騙すのか?
─騙さなくては生きてゆけないからだ
─もしくは人に騙されたからだ
何が自分らしさで彼らはどう尊厳を保っているのか。
それがよくわかる
どの登場人物も素晴らしい役者で、のちに4人の映画監督が出演していたと知って、とても興味深かったし、同時に妙に納得した。
生き抜く力のたくましさ
つよさ
そこにグラっとくる映画だ。
さらに絶妙なダサさがマッチしてむしろカッコいい。
これがリアルな中国
これがリアルな愛の劇なのだ!
──一青窈さん(歌手)
渡世人(ヤクザ)のカップル。或る事件で共に服役した。
先に出所した男が堅気になって別の女と一緒になる。
20年の時を経て出所した女が男と再会。
時を取り戻そうとするが何かが失われていた。
何が失われていたのか?
渡世界隈=生活世界(古い時空)と、堅気界隈=システム(新しい時空)。
ジャ・ジャンクーはいつも二つの時空の入り組んだ関係を描く。
入り組んでいるのは人が介在するからだ。
僕らは二つの時空にどう関わるべきだろう?
ジャ・ジャンクー作品が若い世代に理解し難いのは、それが人に注目していると見えて(今回は恋愛)、いつも「古い時空から新しい時空へ」の社会の変性(クソ化)──それによる人の変性(クズ化)──に注目しているからだ。
生活世界として、元々小さな家族(大草原の小さな家!)しかない米国には、この種の主題がない。
日本を含めたアジアと一部欧州にのみ見られる主題だ。
だが昨今の日本映画は劣化して、
この主題を扱えなくなった。
かつての日本映画は違った。
映画人の学歴は一般に今より高かったのだが、彼らは渡世界隈とのネットワークを、表現のために温存した。
それが可能な時代だった。
20年前までの僕も同じようにして売春取材をした。
かくて日本の映画から身体性が消えた。
昨今の日本と米国の映画には、テーマパーク的アトラクション(システム)はあれ、身体性(生活世界)は無い。
影絵みたいに人間モドキが蠢く。
『帰れない二人』には人間がいる。
──宮台真司さん(社会学者)
(順不同)
レビュー
Rotten Tomatoes 98%!
(2018/5/24現在)
壮大なスケール。
135分の叙事詩にどっぶりとはまり込む。
──The Atlantic
一生忘れられない、
21世紀のラブストーリー。
──Vulture
中国社会の変貌を背景に複雑に絡み合う
ロマンチックな悲劇
──The Gurdian
不運と裏切りによって愛が崩れながらも、
離れられない女と男の物語。
中国の土地や歴史を知らずとも、
この国の加速する変化や勢い、広大さと密度を体感するだろう。
──NY Times
皮肉と華麗さを兼ね備えた
ロマンチックなフィルム・ノワール。
ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ!
──Télérama
ジャ・ジャンクーの最高傑作。
何よりも純粋で、誰も観たことのない黒社会映画。
素晴らしいごちそうのような映画もある。
でもこれは別の種類の贅沢だ。
生き生きとした構図で刺激的なビジュアルを見せる監督を他に知らない。
──Chicago Tribune
『帰れない二人』は、ジャ・ジャンクー監督のベスト、集大成だ!
──Now Tronto
ヒロインの姿と不滅の愛を、20年近い物語として描き切った力強いサスペンス。
──Marie Claire
『帰れない二人』でジャ・ジャンクーは、現代における素晴らしいストーリーテラーのひとりとして、これまで以上にその名を轟かせる。
──Transfuge
成熟した完璧なストーリーテリング。
外観の構築だけでなく、流動性、強さ、美しさをも併せ持つ。
──Positif
ギャング映画として始まり、壮大な愛の悲劇に向かって広がりを見せていく猛烈なドラマ。
歴史と感情が、鏡のように映し出される。
素晴らしく美しい、主人公二人の痛みを伴うロングトークシーンは必見だ!
ウォン・カーウァイ映画のような
メランコリーにずっと浸っていたい。
──De Morgen
愛は深い淵にいる人を救い出すことが出来るのか。
ジャ・ジャンクーは愛の変遷から中国がここ数年で辿っている暴力的な変化を描き出す。
──Libération
美しい旋律が交差する、崇高なノワールサスペンス。
ジャ・ジャンクーはこの映画で、チャオ・タオを荘厳に輝かせる。
──Bande à part