1983年11月15日パリ生まれ。父親はフランスの国民的歌手であり俳優としても活躍するジョニー・アリディ、母親はジャン=リュック・ゴダールの『勝手に逃げろ/人生』やフランソワ・トリュフォーの『緑色の部屋』などに出演した女優ナタリー・バイ。03年の「加速する肉体」でセザール賞の有望若手女優賞にノミネートされるとともに、ロミー・シュナイダー賞(新人女優賞)を受賞し注目を集める。その後、クロード・シャブロル監督の『石の微笑』でブノワ・マジメルと、『ゼロ時間の謎』ではメルヴィル・プポーやキアラ・マストロヤンニらと共演を果たす。若手実力派女優。
1981年6月19日パリ生まれ。フランス国立高等演劇学校卒業。フィリップ・ガレルから演技の指導を受ける。『恋人たちの失われた革命』、『マリー・アントワネット』に端役で参加。ファニー・アルダン、ジェラール・ドパルデューが出演している「Hello Goodbye」や、TVドラマなどで活躍し、今後が期待される若手女優。
1950年2月11日パリ生まれ。72年に詩集「Parcs」発表して以来、詩人、小説家として活躍。76年に「Les Etats du Désert」(フラマリオン社)によって、権威ある文学賞メディシス賞を受賞し、現代フランス文学界において一目置かれる存在となる。他に翻訳家としても活躍している。ガレル作品には、「Les baisers de secours(救いの接吻)」の共同脚本のために出会って以来、主に台詞作家として参加。『愛の残像』と『灼熱の肌』の両方の脚本を共同で手掛けている。
監督、俳優、プロデューサーとして活躍したクロード・ベリの妹。60年代後半より、モーリス・ピアラの作品に脚本、編集、美術などで関わり始め、ピアラの作品に多くの着想を与える。ラングマンが当初、長編小説として手がけた「Les filles du faubourg」をピアラと共に新たに脚本として書き換え、サンドリーヌ・ボネール主演で映画化された『愛の記念に』は、国際的に高い評価を得る。89年には、ジャック・ドワイヨンの『15才の少女』、クレール・ドヴェールの「シメール」の脚本を担当。ラングマンは、ガレルが16歳の頃からの友人であり『夜風の匂い』で初めて作品に参加し、主に女性の台詞を担当。
1937年10月26日パリ郊外ヴァンセンヌ生まれ。『灼熱の肌』で撮影を担当しているウィリー・クランやアンドレアス・ウィンディングの助手を務めた。68年に撮影監督として独立し、70年代以降のヌーヴェル・ヴァーグを支えた。ジャン=リュック・ゴダール作品『勝手に逃げろ/人生』(79)、『ヌーヴェルヴァーグ』(90)、ジャック・リヴェット作品『美しき諍い女』(91)、ジャン=マリー・ストローヴとダニエル・ユイレ作品『アメリカ』(83)、ジャック・ドワイヨン『イザベルの誘惑』(85)、フランソワ・トリュフォー作品『隣の女』(81)、オタール・イオセリアーニ作品『月曜日に乾杯!』(02)、『ここに幸あり』(06)など数多くの作品を手掛ける。フランス映画界を代表する名キャメラマンと称され、10年5月4日に亡くなるまで活躍し続けた。