1948年4月6日パリ生まれ。幼少期には絵画を学び、俳優である父モーリス・ガレルに連れられ多くの映画を観て育つ。16歳でジャン=リュック・ゴダールの『アルファヴィル』に感銘を受け、自立するために学校を辞めて短編作品「Les enfants désaccordés(調子の狂った子供たち)」を発表。19歳の時には「Marie pour mémoire(記憶すべきマリー)」がイエール映画祭でヤングシネマ賞を受賞。68年、ベルナデット・ラフォン、ジャン=ピエール・レオーといったヌーヴェル・ヴァーグの俳優たちを起用して「Le révélateur(現像液)」、「La concentration(集中)」を撮る。
70年代に入り、アンディ・ウォーホルのユニット、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫であったドイツ出身のニコと結ばれ、彼女を主演に7本もの作品を残す。74年に撮られた『孤高』では、当時すでに商業映画から離れていたジーン・セバーグを迎え、彼女たちの切ないまでに美しいポートレートを撮り上げる。実験色の強い作品を発表し続け、シネマテーク・フランセーズの当時の館長アンリ・ラングロワから「ヌーヴェル・ヴァーグ以降の世代で最も重要な映画作家の一人」と評された。
79年アンヌ・ヴィアゼムスキー主演の『秘密の子供』から、物語性の強い作品を撮るようになり、83年には、父モーリスを主演にアルジェリア戦争中のフランスを舞台に、両親についての自伝的な作品『自由、夜』を発表。カンヌ国際映画祭の「フランス映画の展望」部門にて展望賞を受賞し、日本でも初めてガレルの作品が紹介された。87年には、シャンタル・アケルマンやジャック・ドワイヨンら映画監督たちを追ったドキュメンタリー作品「Les ministères de l'art(芸術の使命)」を発表。また自らも主演し、息子ルイと当時の妻ブリジット・シィを登場させた「Les baisers de secours(救いの接吻)」を撮り、ベネチア国際映画祭に出品する。90年にニコの突然の死を知ったガレルは『ギターはもう聞こえない』を発表し、91年ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。98年には熱烈なラブコールを受けフランスの大女優カトリーヌ・ドヌ―ヴを主演に『夜風の匂い』をカラーで撮り上げる。01年『白と黒の恋人たち』では初めて若者たちを主人公に起用し、見事にベネチア国際映画祭にて国際批評家連盟賞を獲得。05年『恋人たちの失われた革命』は息子ルイや父モーリスの他にブリジット・シィ、カロリーヌ・ドリュアス=ガレル、オーレリア・アルカイス、そしてニコの歌声と、家族や愛し愛された者たちを集結し、全ての根源に立ち返り五月革命を描き、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、オゼッラ賞を受賞した。08年『愛の残像』では再び息子ルイを主演に、ローラ・スメットをヒロインに起用し、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。続く11年『灼熱の肌』では、ルイとハリウッドでも活躍するモニカ・ベルッチを迎え、ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
70年代に入り、アンディ・ウォーホルのユニット、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫であったドイツ出身のニコと結ばれ、彼女を主演に7本もの作品を残す。74年に撮られた『孤高』では、当時すでに商業映画から離れていたジーン・セバーグを迎え、彼女たちの切ないまでに美しいポートレートを撮り上げる。実験色の強い作品を発表し続け、シネマテーク・フランセーズの当時の館長アンリ・ラングロワから「ヌーヴェル・ヴァーグ以降の世代で最も重要な映画作家の一人」と評された。
79年アンヌ・ヴィアゼムスキー主演の『秘密の子供』から、物語性の強い作品を撮るようになり、83年には、父モーリスを主演にアルジェリア戦争中のフランスを舞台に、両親についての自伝的な作品『自由、夜』を発表。カンヌ国際映画祭の「フランス映画の展望」部門にて展望賞を受賞し、日本でも初めてガレルの作品が紹介された。87年には、シャンタル・アケルマンやジャック・ドワイヨンら映画監督たちを追ったドキュメンタリー作品「Les ministères de l'art(芸術の使命)」を発表。また自らも主演し、息子ルイと当時の妻ブリジット・シィを登場させた「Les baisers de secours(救いの接吻)」を撮り、ベネチア国際映画祭に出品する。90年にニコの突然の死を知ったガレルは『ギターはもう聞こえない』を発表し、91年ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。98年には熱烈なラブコールを受けフランスの大女優カトリーヌ・ドヌ―ヴを主演に『夜風の匂い』をカラーで撮り上げる。01年『白と黒の恋人たち』では初めて若者たちを主人公に起用し、見事にベネチア国際映画祭にて国際批評家連盟賞を獲得。05年『恋人たちの失われた革命』は息子ルイや父モーリスの他にブリジット・シィ、カロリーヌ・ドリュアス=ガレル、オーレリア・アルカイス、そしてニコの歌声と、家族や愛し愛された者たちを集結し、全ての根源に立ち返り五月革命を描き、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、オゼッラ賞を受賞した。08年『愛の残像』では再び息子ルイを主演に、ローラ・スメットをヒロインに起用し、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。続く11年『灼熱の肌』では、ルイとハリウッドでも活躍するモニカ・ベルッチを迎え、ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。