◆プロフィール◆
アクタン・アリム・クバト Aktan Arym Kubat 監督・脚本・主演(明り屋さん)
1957年3月26日、キルギスのサクル地域にあるキントゥー村に生まれる。76年、首都ビシケクのビシケク美術専門学校に入学し、80年に卒業。キルギスフィルム・スタジオでセットデザイナーとしてキャリアをスタートさせる。その後、いくつかの作品で美術監督を務め、90年、短編ドキュメンタリー“A Dog Was Running”で監督デビューを果たす。翌年、この作品はバクーの地域映画祭「東方の視点」でグランプリを受賞する。93年には、10歳の少年の大人への世界への目覚めを描いた中編劇映画「ブランコ」を監督。この作品でロカルノ国際映画祭の短編映画部門でグランプリを受賞するなど、国際的に注目される存在となる。その後、短編作品やコマーシャル・フィルムを監督する。98年、長編劇映画デビューとなる『あの娘と自転車に乗って』を発表。ロカルノの銀豹賞(準グランプリ)をはじめ、ヴィエンナーレ、東京などの国際映画祭で数々の賞を受賞する。2001年、「ブランコ」『あの娘と自転車に乗って』に続く自身の少年時代を描く3部作の最終章となる『旅立ちの汽笛』を発表。国内外で賞賛を得る。2010年、9年の歳月をかけ本作『明りを灯す人』を完成させる。本作では、名前をロシア名の<アブディカリコフ>からキルギス名の<アリム・クバト>に変え、自ら主演もつとめる。
フィルモグラフィー
-
1990 A dog was running (短編)
1992 Where is your house, Snail? (短編)
1993 「ブランコ」(中編)
1995 Beket (短編)
1996 Beck-Terek(短編)
1997 Assan-Oussen (短編)
1998 『あの娘と自転車に乗って』
2001 『旅立ちの汽笛』
2010 『明りを灯す人』