◆コメント◆
諏訪作品にはシナリオも俳優も存在しない。そこにはある人達が生きているだけだ。
この小さな愛の妖精達から自然に発せられる言葉は木漏れ日のようにキラキラと輝く。
大人も子供も心揺らし、森も畑も風に吹かれて生きている。
ある人達が紡ぎ出す人生に触れると静かな安らぎに満たされていくのはなぜだろう。
南果歩さん(女優)
いつの間にかユキの姿を必死で追い、ユキを応援している自分がいました。
そして幻想的な森の中で、私も一緒に成長したような気がします。
雅姫さん(モデル/デザイナー)
まさに「愛の妖精」が私たちに問いかける
親とは?家族とは?
少女が独り行く森の力に圧倒され観終り、優しさにくるまれた。
小山内美江子さん(脚本家)
子供のころ、午後のうたた寝からめざめた時のような古い記憶がよみがえる。
不安と救いと夢が胸に残っているのを見つけたような…。
舟越桂さん(彫刻家)
もしも大地がふたつに分かれたら、ユキのように森や大きな木の無言の言葉にじっと耳を傾けよう。きっと、大切な人や自分自身の心の声が聞こえてくる
――人はみな心に一本の木を育てていく。
いせひでこさん(絵本作家)
緑が眩しいきれいな映像にひきこまれました。
ユキとニナがしたような家出なら、わたしもしてみたかった…。
東野翠れんさん(写真家)
ほんと大人って。 子供のこと分かってないよね。
IMALUさん(アーティスト)
ユキがフランスからのビデオメールを観るシーンが素晴らしい。
後ろの壁にジェフ・ウォールの写真が貼ってあるのを見逃すな。
ホンマタカシさん(写真家)
ユキと娘の姿が重なり、いつの間にか私は登場人物の一人になっていました。
純粋で正直で必死なユキとニナ。愛しくて、強く抱きしめてあげたかった。
中村江里子さん(フリーアナウンサー)
ユキの瞳にうつる、眩しくも揺れ憂い情景は、ノスタルジックで
内なる感覚に響きました。
一色紗英さん(女優/archiディレクター)
私が離婚した時に長女が9歳。主人公の2人の少女と同じ年齢でした。
簡単には受け入れられない大人の都合をユキが受け入れていくときの経過に、自分の経験も重ねて涙しました。
新川てるえさん(NPO法人ウインク理事長/家庭問題カウンセラー)
幼い頃の記憶がくすぐられて、デジャヴュのような時間を体験できました。
この映画に出会えたことに感謝します。
浜島直子さん(モデル)
無意識に輝かせる、残酷で正直な子どもの瞳
濁って曇って先の見えない大人たちの眼差し
取り返しのつかない寂しさを持つ大人になるなら
一生、無垢な美しさを持つ子どもでいたいと思った
KIKIさん(モデル)
子供にとって親は、ある日大人に見える瞬間がある。
その時、子供は少女へと羽化する。ユキとニナはその時心の森へと旅立った。
それは母も通ったことのある森。ユキとニナも乗り越えたはずである。
見城美枝子さん(青森大学教授/ジャーナリスト)
日本人の母とフランス人の父をもつユキ(9歳)が両親の離婚の危機をくぐり抜け、子どもらしい笑顔をとり戻すまでの軌跡が、子どもの目線で美しくもリアルに描かれた感動的な作品である。
棚瀬一代さん(「離婚と子ども」著者/神戸親和女子大学)
ユキの演技には、いくつも奇跡的な瞬間がある。
映画って、それを永遠に閉じ込めておけるんだな…。