山西省・汾陽<フェンヤン>。
小学校教師のタオは、炭鉱で働くリャンズーと実業家のジンシェンと幼なじみ。二人から想いを寄せられていたタオは、三人での友情を大切にしていた。内向的なリャンズーとは対照的に、自信家のジンシェンはタオの気を引こうとする。やがてタオはジンシェンからのプロポーズを受け入れ、傷心のリャンズーは街を出ていく決心をする。生まれた赤ん坊を抱きかかえるタオ。息子はドルにちなんで、“ダオラー”と名付けた。「チャン・ダラー。パパが米ドルを稼いでやるよ」タオはじっと、我が子を見つめていた―