山河ノスタルジア
1977年、山西省・太原生まれ。北京舞踏学院の民族舞踊科を卒業。ジャ・ジャンクーによって『プラットホーム』(00)の主演に抜擢され、女優デビュー。その後、ジャ・ジャンクー監督のミューズとして『青の稲妻』(02)、『世界』(04)、『長江哀歌』(06)、『四川のうた』(08)、『罪の手ざわり』(13)に主演。ジャ・ジャンクー監督のドキュメンタリー作品『無用』(07)ではプロデューサーを務めた。2011年にはイタリア映画『ある海辺の詩人~小さなヴェニスで~』(アンドレア・セグレ監督)に主演。この作品の演技でイタリア映画界のアカデミー賞に相当するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演女優賞を受賞した。その他の出演作品にアイザック・ジュリアン監督の《Ten Thousand Waves》(10)等がある。
1978年2月17日、黒竜江省生まれ。過去12年で30本以上のテレビドラマに出演。映画出演作に、「匹夫」(12/ヤン・シュウポン監督)、チェン・カイコー監督作品「捜索」(2012)、「黄金時代」(14/アン・ホイ監督)などがあり、ピーター・チャン監督の『最愛の子』(14)では中国のアカデミー賞と呼ばれる第30回金鶏奨において最優秀助演男優賞を受賞した。
北京電影学院美術科でアニメーションを学ぶ。ジャ・ジャンクー監督の長編デビュー作『一瞬の夢』(98)で美術監督を務め、『プラットホーム』(00)で準主役のチャン・ジュン役に抜擢され、俳優として初めて映画に出演した。その後、『青の稲妻』(02)、『長江哀歌』(06)でも美術監督を担当。また、ユー・リクウァイ監督作『オール・トゥモローズ・パーティーズ』(02)にも出演している。
1993年12月19日、北京生まれ。現在、中央戯劇学院に在学中。上海国際映画祭でグランプリを受賞した『青春派』(13/リウ・ジェ監督)に主演し、台湾金馬奨の最優秀新人俳優賞にノミネートされる。第28回東京国際映画祭に出品された『少年バビロン』(15/シャン・グオチャン監督)と『少年班』(15/シャオ・ヤン監督)でも主演を務め、中国ではこの2作に前出の『青春派』をあわせた3作品を「ドン・ズージェンの青春三部曲」と称して大ブレイク。若者たちの“青春の代弁者”としていま最も注目を集める俳優であり、『少年バビロン』ではプロデュース、2015年夏に公開され中国史上最高興行収入を記録したファンタジー時代劇『モンスター・ハント』ではエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねるなど、プロデューサーとしても活躍している。
1953年7月21日、台湾・嘉儀生まれ。幼少期を香港、ニューヨーク、台湾で過ごす。17歳で歌手デビュー後、1973年から映画に出演し、ドラマ、コメディ、アクションと幅広いジャンルの作品に参加、一躍香港・台湾映画界のトップ・スターとなる。1980年代からは監督、プロデューサー、脚本家としても活躍。おもな出演作に『山中伝奇』(79/キン・フー監督)、『海辺の一日』(83/エドワード・ヤン監督)、『上海ブルース』 (84/ツイ・ハーク監督)、『過ぎゆく時の中で』(89/ジョニー・トー監督)、『恋人たちの食卓』(94/アン・リー監督)、『華麗上班族』(15/ジョニー・トー監督)などがあり、おもな監督作品に『君のいた永遠』(99)、『20.30.40の恋』(04)、『念念』(15)などがある。


1966年香港に生まれる。ベルギー国立高等舞台芸術学院(INSAS)で映画撮影を専攻。
撮影監督として、97年にジャ・ジャンクー監督の長編デビュー作『一瞬の夢』に参加。その後も『プラットホーム』、「In Public」、『青の稲妻』、『世界』、「東」、『長江哀歌』、『四川のうた』、『罪の手ざわり』とほぼすべての作品に携わっている。その他の撮影監督作品に、99年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品されたアン・ホイ(許鞍華)監督の『千言萬語』(99)、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の『花様年華』(00、撮影第2班)などがある。
また監督として、99年に長編デビュー作『天上の恋歌』で、新人でありながらカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品される快挙を成し遂げた。2003年には長編第2作となる『オール・トゥモローズ・パーティーズ』を手がけ、続く04年には韓国・全州(チョンジュ)映画祭のオムニバス作品「三人三色」にポン・ジュノ監督と石井聰亙監督とともに参加し、中編「夜迷宮」を出品。08年には主演にオダギリ ジョー、共演に香港からアンソニー・ウォン(黄秋生)を迎え、全編ブラジルロケを敢行した『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』を制作、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
1968年1月22日、大阪府生まれ。映画音楽からオーケストラ作品、エレクトロニクスミュージックにいたるまで幅広く世界中で活動する音楽家、アーティスト。ホウ・シャオシャン監督作品『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98)でフランスをはじめとする海外メディアから「新たな映画音楽作家の発見」と高く評価されて以降はジャ・ジャンクーをはじめ現代アジアを代表する監督たちと共同作業を重ねている。2009年にはAsian Film Awardにて最優秀コンポーザーにノミネートされた。ジャ・ジャンクー作品は、『プラットホーム』(00)、『四川のうた』(08)に参加。そのほか映画音楽を手がけた作品に、『ミレニアム・マンボ』(01/ホウ・シャオシェン監督)、『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』(08/ユー・リクウァイ監督)、『ビューティフル・クレイジー』(09/チー・ワイ・リー監督)、『真夜中の五分前』(14/行定勲監督)、『ピンクとグレー』(16/行定勲監督)などがある。
また、初監督作『雨にゆれる女』が今年公開予定。