雨のソウル、
何をやっても上手くいかない男がひとり佇んでいる。
男の名前はギョンス。舞台ではそこそこ知られた俳優である。友人の監督を信頼して映画に出演するも、作品は興行的に失敗。執拗にギャラを要求したが、たいした額は得られなかった。しかも約束されていた次回作のチャンスも失ってしまう。ギョンスにとって未来は曇っていた。
チュンチョンの湖上
に浮かぶスワンボート。
酔っぱらった後に、ミョンスクが現れギョンスにキスをする。
ギョンスは先輩のソンウからの誘いを受け、チュンチョンへ旅に出る。2人は街へ繰り出し飲んで騒ぐ。ソンウはギョンスに美しくグラマーなダンサー・ミョンスクを紹介する。3人で飲むうちに、ミョンスクは突如ギョンスにキスをし、誘惑する。意気投合した2人は出来心でついホテルへ行ってしまう。一度も本心を表したことがないが、ソンウが実はミョンスクに思いを寄せていることを誰も知らない。ミョンスクがギョンスに対して次第に取りつかれたような愛情を見せるにつれて、ギョンスとソンウとの関係がギクシャクし始める。