1981年6月4日、フランス生まれ。モンペリエ第三大学で映画理論を学んだ後、パリの演劇学校に通う。ベアトリス・ダル主演の『屋敷女』(07/ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督)などに出演後、ジャック・オディアール監督の『預言者』(09)の主役に抜擢され、国際的にブレイクした。同作で読み書きのできない男が拘留中にドラッグ王へとのし上がっていく様を繊細に演じ、セザール賞で主演男優賞と有望若手男優賞をダブル受賞、さらにヨーロッパ映画賞を受賞。その後、チャニング・テイタムと共演したケビン・マクドナルド監督の『第九軍団のワシ』(10)のほか、アントニオ・バンデラスと共演した「Black Gold」(11/ジャン=ジャック・アノー監督)、『パリ、ただよう花』(13/ロウ・イエ監督)、『ある過去の行方』(14/アスガー・ファルハディ監督)、『サンバ』(14/オリヴィエ・ナカシュ&エリック・トレダノ監督)などに出演。黒沢清監督の新作「La femme de la plaque argentique(原題)」(16予定)を控えている。
1962年3月5日、フランス生まれ。アルメニア系フランス人として育ち、レバノンで少年時代をすごしたのち、ニューヨークでダンスと演技を学ぶ。舞台俳優としてデビューし、1989年にセドリック・クラピシュ監督の短編で映画デビュー。しばらくはクラピシュ作品の常連を務めた(『百貨店大百科』(92)、『猫が行方不明』(96)など)。アルメニア系カナダ人のアトム・エゴヤン監督の『アララトの聖母』(03)にアルメニア系画家、アーシル・ゴーキー役で出演、そのほか『007 カジノ・ロワイヤル』(06/マーティン・キャンベル監督)では敵役としてダニエル・グレイブと共演した。
1945年5月30日、イスラエル生まれ。イスラエルの人気俳優の一人。ロンドンで演技を学び、100を超える舞台作品と多くの映画に出演し、数多くの賞を受賞。演劇、テレビ、映画界での偉業に送られるイスラエル賞をアラブ系俳優として初めて受賞した。『ミュンヘン』(05/スティーヴン・スピルバーグ監督)、『パラダイス・ナウ』(05/ハニ・アブ・アサド監督)、「カルメル」(09/アモス・ギタイ監督)、『シリアの花嫁』(09/エラン・リクリス監督)などに出演。待機作はマイケル・アプテッド監督による「Unlocked」(16予定)。
1971年8月13日、ドイツ生まれ。子役としてキャリアをスタートさせ、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(97/トーマス・ヤーン監督)、『ラン・ローラ・ラン』(98/トム・ティクヴァ監督)、『es[エス]』(01/オリヴァー・ヒルシュビーゲル)などで国際的な知名度を上げる。ファティ・アキン監督作品への出演は『太陽に恋して』(00)、「SOLINO」(02)、『ソウル・キッチン』(11)に次いで4作目。
1972年4月15日、デンマーク生まれ。『セレブレーション』(98/トマス・ヴィンターベア監督)で知名度を上げる。『未来を生きる君たちへ』(10/スサンネ・ビア監督)で主人公の妻を演じ、デンマーク批評家協会賞とデンマーク・アカデミー賞(Robert賞)で主演女優賞を受賞。ほかに、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(13/ニコライ・アーセル監督)、『愛さえあれば』(13/スサンネ・ビア)、『ピエロがお前を嘲笑う』(15/バラン・ボー・オーダー監督)など。
1958年9月6日、レバノン生まれ。夫はアルメニア人映画監督のアトム・エゴヤン。アルメニア人の両親のもと、1915年の事件によるレバノン難民のコミュニティで育つ。『アララトの聖母』(03)をはじめとするエゴヤン作品のほか、『8月の終わり、9月の初め』(98/オリヴィエ・アサイヤス監督)、『コード・アンノウン』(00/ミヒャエル・ハネケ監督)、『EDEN/エデン』(15/ミア・ハンセン=ラヴ監督)など。