Bitters End
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BITTERS END

解説


赤い旅団

1970年に誕生した、イタリアの極左武装集団。当初の主な活動はミラノやトリノでの極右勢力に反対する労働組合の支援であった。若年層の高い失業率や挙国一致体制への不満などを背景に勢力拡大を狙うが、労働者からの支持が得られず次第に過激な武力闘争に傾斜していく。
旅団の戦略はグループの工場に工員として雇われ、内部から襲うというものだった。こうして彼らはいくつかの破壊工作に携わり、次に重役の監禁を開始した。彼らの方策は深刻化し、「腿撃ち」に至る。これは権力に雇われた手先とみなされた現場監督の両足をピストルで撃つもの。次に起こったのがトリノのフィアット工場長、および判事マロ・ロッシの誘拐である。
 1978年3月16日、赤い旅団は、キリスト教民主党の党首アルド・モロを誘拐し、最もラジカルで最も派手な行動に出る。右派と共産党の歴史的な合意の立役者であり、信望厚いこの政治家は、彼らの目には反動勢力と、修正主義者と非難されたプロレタリアートの代表との、耐え難い馴れ合いの象徴と写った。55日間の監禁の後、アルド・モロは1978年5月9日に殺害された。
1988年以後は、壊滅したと考えられていたが、1999年5月20日、バッソリーノ労働大臣顧問のローマ大学教授マッシモ・ダントーナが暗殺され、「赤い旅団」名の28ページにわたる犯行声明が出された。



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アルド・モロ
(1916―1978)

元イタリア首相、キリスト教民主党党首。彼は共産党党首エンリコ・ベルリンゲーと協議し、イタリア共産党に政権への道を開く「歴史的な合意」を結んだ。共産党を含む与党5党連合の連立内閣が承認される日である、1978年3月16日に赤い旅団によって誘拐された。


エミリー・ディキンソン
(1916―1978)

1830年生まれ1886年没のアメリカの詩人。生前発表された詩は数篇にとどまり、全1800篇程の全詩業は20世紀半ばになってようやく明らかになった。素朴簡潔な言葉遣いの中に自然や生、死、神を巡る深遠な思考がイメージ豊かに結晶した詩は、ホイットマンと並んで19世紀アメリカを代表するものとして高く評価されている。本作のタイトルが由来している、詩「Good Morning-Midnight」は1862年に執筆されている。