◆海外評◆

夏の驟雨のように湧き上がる登場人物たちの感情の機微を見事に描いている。
ホン・サンスとキム・フングァン(撮影監督)は、そこで生まれ育ったかのように観光地らしくないパリの街路を切り取り、ベートーベンの交響曲第7番は、登場人物たちの行動に荘厳さをもたらし、小気味よい皮肉交じりの味を醸し出す。

バラエティ誌

ホン・サンスは、辛辣で正確に観察されたロマンティックな物語を得意とする。
彼はしばしばエリック・ロメールと比較されるが、ユーモアあふれる新作『アバンチュールはパリで』でロメールとの関係性がさらに強まった。

ニューヨーク・タイムズ紙

ホン・サンスがヌーベル・ヴァーグに捧げた軽妙でチャーミングな作品。
日記形式ののんびりしたペースで、人間のささいな欠点についての観察ともいえる今作は、スマートで面白い娯楽作品に仕上がっており、ベルリン映画祭コンペティション出品作の中で最も楽しめる作品のひとつである。

スクリーン誌

愛されたいという欲望と、「I love you」と言葉にすることの尽きない可能性が、非常に素晴らしい効果を生む。

リベラシオン紙

生き生きとした、自由で軽妙な、魅力あふれる映画、現代では稀な傑作である。

テレラマ誌

映画の画像

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