◆コメント◆

時間がゆっくりと心持よく流れてゆく。
こんな映画は今日ではめったに見られるものではない。
イオセリアーニは、いい監督だ。

山田洋次さん(映画監督)

グルジアの20世紀がよくわかる。
難しい時代だったけど、グルジアの人々は決して挫けなかったんだ。

黒海太 関(力士)

人は一人ならいつでも出発ができる。
さあ、出発をしよう。何かに従うのはそのあとだ。
主人公ニコのように……。

松浦弥太郎さん (「暮しの手帖」編集長)

並外れた気品をたたえた映画。傑作だ。

「Le Point」誌

オタールと彼の映画たちが経てきたものは、まったく愉快なものではない。
独裁、抑圧、検閲、そして亡命。
しかし、オタールの映画の偉大なる礼儀正しさ、『汽車はふたたび故郷へ』の優美さの極地は、軽さとユーモアを持って、もっとも悲劇的な素材を扱っていることにある。
原題(Chantrapas<歌わない子>)とは違って、この映画は彼のグルジア時代の初期作品の一つ、『歌うつぐみがおりました』への回答のようである。
年老いたつぐみは、ユニークで、素晴らしい、きらきら輝く映画の歌を世に出し続け、
そこではつねに、敏捷さと皮肉が、そこに流れるメランコリーよりも優位に立つ。魔法だ。
☆☆☆☆☆

「Les Inrockuptibles」誌

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