◆コメント◆
ひさしぶりに、 「魂」からの映画をみた。 すばらしかった。
加瀬亮(俳優)
家庭から社会からもはじき出され、 行きはぐれた男と少女が出会う。 怒りの中に、やさしさを求める ヤン・イクチュンのデビュー作は、 鮮烈な刻印を焼きつける。
秦早穂子(映画評論家)
暴力という形で
身体に直接訴えることしかできない
家族の愛情表現は、
もどかしく、切なく、互いを傷つけ、切断し、
孤独な世界をさまようことになる。
幸せとは死をもいとわないものだろう。
梁石日(作家)
強烈なリアル感だ! ヌーベルバーグの時代にゴダールの 『勝手にしやがれ』が現れた衝撃と同じだろう。 都会の片隅に生きる家族、そこにある暴力の影に 見え隠れする善良な心が心を打つ。
侯孝賢(映画監督『悲情城市』)
この10年で最高の作品! 主人公サンフンは『理由なき反抗』のジェームス・ディーン、 『波止場』のマーロン・ブランドを思わせる。
アミール・ナデリ(映画監督『駆ける少年』)
すべての役者が素晴らしい!刺激的だ!
ポン・ジュノ(映画監督『母なる証明』)
インディペンデント映画の伝説的存在、 ジョン・カサヴェテス監督が成し遂げたように、 エネルギー漲る登場人物たちの感情を間近で、 注意深く観察しながら追いかけ、観客を釘付けにする!