1969年、イスラエルのミリヤの、パレスチナ人家庭に生まれる。90年にハイファ大学で哲学、文学の学士号を取得、94年にテルアヴィヴ大学で人類学の修士号を取得。その後、テルアヴィヴの学校で脚本を学ぶ。ハーレツ紙のジャーナリストとして活動を開始し、以後テレビに移行、ドキュメンタリー番組を監督、チャンネル2の番組でホストと編集を務める。『シリアの花嫁』は彼女の最初の長編映画の脚本となる。リクリス監督の「LEMON TREE(レモンの木)」(08)にも脚本で参加している。
〜スハ・アラフからのメッセージ〜
「リクリス監督から連絡を受けた時、真実を描こうとする彼の誠実さがすぐに理解できました。この場合の真実とは、67年以来、占領下で生きている少数派ドゥルーズの真実であり、宗教と伝統の名のもとに社会的に抑圧されている女性の真実であり、そしてそれは私自身の物語でもありました。イスラエルの少数派として生きるパレスチナ人の物語。社会的であれ政治的であれ、抑圧的な世界、さらにその中で一人の女性として生きる私自身の物語です。私とイスラエル人監督リクリスとの協力は、違う世界からやって来たふたりの映画人を結び合わせ、新しい、異なるタイプの映画を生み出したのです。」