海外レビュー
温かさと優しさに満ち溢れている
ヴェネチアで10分を超えるスタンディングオベーションが響いた!
小津安二郎の『東京物語』 を思わせる傑作!
ビジネスマンの息子と最後の旅に出る父を描いた この夢のようなコメディドラマは、スマートでほろ苦く、 人びとを魅了する!
ひねりのあるウィットに 富んだ会話が作品を高めている
美しい演技と豊かな構成力が素晴らしい
あなたが今年目にする中で最高の1本!
2017年ベスト・ヒンディー 語映画
死について笑顔になる傑作
アディル・フセインによる演技のマスタークラスだ
人生、死、そして絆についての心温まる宝石のような一品
まさに完璧としか言いようがない!
共感と品位をもって老いや死を扱い、 並外れたユーモアで溢れている
『ガンジスに還る』へ、絶賛コメント続々到着!
生まれる時 意志はないが
死ぬ時には少しだけその人の意志がある
なんとなくそう考えていた
この映画を観て やはりそうなのだと思った
久米宏さん
生きるのも“苦”、死(解脱)ぬのも“苦”。
穏やかに死(解脱)を迎へる…
歌も踊りもない、インド映画だけど
こんな人生を奥深く考える映画もあるんだ。何回も観たくなるよ。
毒蝮三太夫さん(俳優・タレント)
母なるガンジスで、こんな風に死ねたら最高。
「いつでも、心の声に従え」
やりたいことを全部やってから、死ぬぞー!
たかのてるこさん(『ガンジス河でバタフライ』著者・旅人・エッセイスト)
家族に支えられ、ゆるぎない死生観のうちに死ねるのは幸福である。
ユーモアと簡潔な描写の積み重ねでシリアスなテーマを見事に描ききった。
語られる解脱の内容にも私は感じ入った。
玄侑宗久さん(作家・僧侶)
ガンジス河のほとりの終 の棲家が、母が入所していた橘湾沿いの介護施設に直結し、親の最期と向き合う息子の心が痛いほどわかりました。
「命」を問う素晴らしい映画です♡
岡野雄一さん(漫画家/「ペコロスの母に会いに行く」)
死を前に生き生きしている父と、忙しくて目が死んでいる息子。
「解脱の家」では生と死の価値が逆転しているようです。死が怖くなくなる名作。
高齢者に解脱ブームが起こるかもしれません……
辛酸なめ子さん(漫画家・コラムニスト)
ヨガ的ライフスタイルは、まさしく霊的探求の道であり、
自分自身の人生観を静かに見つめ、過ぎ去る日々の瞬間を前向きに受け入れる事。
この映画から更に自分の人生の末路について認識させられた素晴らしい
作品でした。生きる事の大切さと、死に対する受け入れが現代人にとって最も必要な
事だと伝えてくれているように感じました。
ケン ハラクマさん(インターナショナルヨガセンター(IYC) 主宰)
人生を静かに、ちょっぴり辛くみつめた素敵な映画。
同じアジアの監督として拍手を送りたい。
山田洋次さん(映画監督)
バラナシのガンジスの岸辺にはたくさんのアシュラムが立ち並び、死の到来を悟った人々がそこで最期の時を迎えようとしている。
インドでは死が明確な輪郭をもち、現実の中に姿をあらわしている。
この映画は、死が見える形で実在しているおかげで、混迷する現代を生きる家族に真の相互理解が発生する様子を、静かに描き出している。
中沢新一さん(人類学者)
喧騒と静寂、俗と聖が激しく入り混じったバラナシ。
その地で、父は子に何を伝えたかったのか。
生と死がみずからの意思によって、強く支えられていることかもしれない。
小林紀晴さん(写真家)
ガンジス湖畔の親子に、自分のときを重ねた。
「ありがとう」「ごめんなさい」と渦巻いたが、旅立つ親も同じ思いだったと気付かされた。
井上理津子さん(ノンフイクションライター/「親を送る」)
死ぬことについて人間は昔からずっと思い悩んでますよね。
いずれその時期が近づけば分かると、この映画は優しく教えてくれますよ。
みうらじゅんさん(イラストレーター)
死はお祭りなのだ。こちらからあちらへ家移りの祭り。
鉦、太鼓でにぎやかに送り出す原色の祭り。
何か肩の力が抜けた。いいな。こんなの。
若竹千佐子さん(作家)
わたしたちは「いま」を生きることしかできません。
「いま」がつづく先に死があります。
死があるから「いま」がうつくしい。
「いま」を幾場面もむかえ送り
思い出をチケットのように手にしつぎの場所へ行けたら。
おだやかな気持ちで親しいひとたちにかろやかに手を振りながら。
広瀬裕子さん(エッセイスト)
生きるということは死ぬことを受け入れながら踊る覚悟のことなのだと感じた。
誰かの死は、その家族にとっては事件であり、悲劇かもしれないが、当人にとっては祝祭なのかもしれない。
還るべき場所を失った僕らこそ観るべき映画だと感じました。
中川龍太郎さん(映画監督)