石井監督の繊細で気品のある演出のもと、
哀愁漂うダンディ宮田は、光石さんの役者力全開!
もう一人のダンディオヤジ田口さんとの友情には
爆笑しながら、涙が溢れてきます。
上品で心に沁みる傑作でした!
染みました。切ないです。泣いちゃいました。
文化系の男気について久しぶりに語りたくなりました。
光石研さんと田口トモロヲさんが
アーネスト・ボーグナインとリー・マービンに見えてきました。
たんたんとしたストーリー、
なのに気がつけば、私の両手は握りこぶし。
そう、そうだ、そうだよな、
父親はこうありたいのです。
石井裕也の映画には、古き良き邦画の雰囲気がある。
最近の脱力系とは一味違う
“洗練されたユルさ”とでもいおうか。
この若き手練監督の今後の仕事が愉しみでならない。
コンプレックスの裏返しのダンディズム。
不器用で愚直で孤独な主人公のおやじは、
痛くて悲しくて馬鹿で子供にも口下手で、
まるで自分を見ている様で涙が出て来ました。
ちょっと面白いマンガを読んだ時のような、
愛すべきお話。
いやオヤジは必死なんだがw
最初から最後まで、笑わされ、
そして泣かされました。
哀しいんだけど羨ましくもあり、
淋しいのに心温まる話でもある……
そんな素敵な映画でした。
ダンディというとお洒落で洗練された
カッコいい男のイメージだったけど、この映画を観て、
ダサくて不器用だけどカッコいい男の
ダンディズムを知りました。
光石さんはいずまいが良ろしい。
私はその背中を見ていつも勉強させてもらっている。
さて、『博多っ子純情』から33年。
哀愁漂う中年男を演じて見事、これは
光石ファンならずとも必見であります。
なんでもない五十才のお父さんを中心に
親子と友達との日々を丁寧に軽々と描いていく。
すると映画は人類の普遍に届き、
巨大な感動がせりあがってくる。
あの若さでこれ撮るなんて!
気がついたら私泣いちゃってました……!
何さ! ダンディって、
想像以上に渋くて、可愛くて、カッコイイ。
男の生き様ここにありです。男の友情も……。
光石さん! 素敵すぎる。
優しさの直球。
何と心地よい作品なんでしょう。
光石研さんがこんなにイケメンに見える作品を
私は他に知りません。この映画を観て、
頑張りすぎてる日本の男たちが
肩の力を抜いてくれるといいですね。
ダメでもいいじゃん! 愛があれば。
男は惨めで意地っ張りでとことん切ない。
きっと誰でも。でも男で良かった。
そして、人生は素晴らしい。
そう思わせてくれる映画です。
純粋で真っ直ぐで、頑固で不器用で、
それでいて、とてもとても優しいおじさん。
男であって、おじさんでありながら、今を生きる。
そんな切なさが、痛いほど伝わってきます。
なんだか、自分の両親をみてるみたいで、
めちゃめちゃ父に会いたくなりました。