ハンナ・シグラ
Hanna Schygulla
as スザンヌ
1943年、ドイツ生まれ。友だちに誘われミュンヘンで演技を学んでいた頃、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーと出会い劇団アンチ・テアターを設立。映画製作を始め、ファスビンダーのミューズとしてシグラは数多くの作品で主役を務め、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する女優となる。ファスビンダーとの作品に『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(72)、『リリー・マルレーン』(81)などがあり、『マリア・ブラウンの結婚』(79)ではベルリン国際映画祭女優賞を受賞した。そのほか出演作に、『まわり道』(75/ヴィム・ヴェンダース)、『パッション』(82/ジャン=リュック・ゴダール)、カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した『ピエラ 愛の遍歴』(83/マルコ・フェレーリ)、『未来は女のものである』(84/マルコ・フェレーリ)、『愛と死の間で』(91/ケネス・ブラナー)、『百一夜』(95/アニエス・ヴァルダ)、『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(00/タル・ベーラ)など。
また、79年には監督作「TRAUMPROTOKOLLE(夢の記録)」を発表、夜の夢を巡る実験的なレヴューであるこの作品は、現在ニューヨーク現代美術館(MOMA)の所蔵作品となっている。
ヌルセル・キョセ
NURSEL KÖSE
as イェテル
1970年、トルコ生まれ。おもな映画出演作に、ドイツにおける伝統的なトルコ人家族を描く「YASEMIN(ヤスミン)」(88/ハーク・ボーム)、麻薬から十代の息子を救おうとする母親を演じた主演作「ANAM(我が母)」(02/ブケット・アルアクス)、「KEBAB CONNECTION(ケバブ・コネクション)」(04/アノ・ザウル)、マックス・オフュルス映画祭で観客賞を受賞し日本ではあいち国際女性映画祭2007で上映された『オフサイド』(05/ブケット・アルアクス)などがある。本作の演技により、07年アンタリア・ゴールデン・オレンジ映画祭(トルコ)にて最優秀助演女優賞を受賞した。
パトリシア・ ジオクロースカ
Patrycia Ziolkowska
as ロッテ
1979年、ポーランド生まれ。映画出演作には、ファティ・アキン監督の「SOLINO」(02)や、「ANAM(わが母)」(02/ブケット・アルアクス)などがある。ドイツのTVシリーズに出演するほか、舞台でも活躍。「三文オペラ」(ブレヒト作)のポリー、「海の夫人」(イプセン作)のエリーダ・ヴァンゲル、「オルレアンの乙女」(シラー作)のヨハンナ、「ヴォイツェック」(ビュヒナー作)のマリーなどを演じている。
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