キャスト
フリッツ・ホンカ役
ヨナス・ダスラー Jonas Dassler
1996年3月22日、ドイツ、レムシャイト出身。学校の舞台で演技に目覚め、2014年にエルンスト・ブッシュ演劇大学に進学。「WE ARE
FINE(英題)」(15/ヘンリ・スタインメッツ監督)で長編映画デビュー。初主演作「Lomo - The Language of Many Others(英題)」(17/ジュリア・ランホフ監督)と『僕たちは希望という名の列車に乗った』(19/ラース・クラウメ監督)での演技が評価され、第39回バイエルン映画賞新人賞男優賞を受賞。ほか、第91回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされた「Never Look Away(英題)」(18/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)などに出演。
舞台でも活躍し、17-18シーズンより、ベルリンのマクシム・ゴーリキー劇場のアンサンブルメンバーとなり、「It's All a Swindle(英題)」、「A WALK ON THE DARK SIDE」、「THE JUST ASSASSINS(英題)」(アルベール・カミュの戯曲「正義の人びと」)といった舞台作品に出演している。
本作では、毎日特殊メイクに3時間かけて、折れ曲がった鼻、特徴的な斜視、極度に猫背のフリッツ・ホンカへと大変身し、強烈な印象を残した。本作の活躍により、ヴァラエティ誌の2019年の「注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」にも選出されている。英語とフランス語も話せるマルチリンガル。
ゲルダ・フォス役
マルガレーテ・ティーゼル Margarete Tiesel
1959年2月22日、オーストリア、ウィーン出身。ザルツブルク・モーツァルテウム大学で演劇を学び、83年卒業後は活動の拠点をドイツに移し、ドルムント劇場やヴュルテンベルク州立歌劇場、フライブルク市立劇場などに在籍した。84年に「聖人」(コルネリア・シュリングマン監督)で長編デビューし、以後、演劇、映画、テレビドラマなど活躍は多岐にわたる。14年に主演を務めた「パラダイス3部作」の第1作『パラダイス 愛』(14/ウルリヒ・ザイドル監督)で第25回ヨーロッパ映画賞主演女優賞にノミネート、第3回オーストリア映画賞主演女優賞を受賞した。主な出演作は、『夏をゆく人々』(15/アリーチェ・ロルバケル監督)、『アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年』(19/ジャスティン・P・ラング監督)など。本作では、第69回ドイツ映画賞助演女優賞にノミネート、第11回オトラント映画基金祭で助演女優賞を受賞。
ジン・マックス役
ハーク・ボーム Hark Bohm
1939年5月18日、ドイツ、ハンブルク生まれ。法律学校卒業後、事務員の傍ら、70年にニュー・ジャーマン・シネマの先駆けとなった配給会社フィルムフェアラーク・デア・アウトーレンをヴィム・ヴェンダース監督らと共に設立。同年、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の「アメリカの兵隊」(70)で俳優としてスクリーンデビュー。その後も「エフィー・ブリースト」(74)、「不安が魂を食い尽くす」(74)、『マリア・ブラウンの結婚』(79)、『リリー・マルレーン』(81)とファスビンダー監督作品の常連に。
他にも『アンダーグラウンド』(95/エミール・クストリッツァ監督)、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(97/トーマス・ヤーン監督)、『神に選ばれし無敵の男』(01/ヴェルナー・ヘルツォーク監督)など数多くの巨匠監督の作品に出演。監督としても「深夜の逃走/クロッシング・ボーダー」(90)ほか、数々の作品を手掛ける。ファティ・アキンの作品では、『50年後のボクたちは』(16)、『女は二度決断する』(18)で共同脚本を務め、本作では俳優として参加。