山下敦弘+つげ義春+長塚圭史・山本浩司+くるり
ちょっと笑えてちょっとせつない
ロードムービー!
ひなびた温泉で偶然出会った ふたりの男とひとりの女―
『どんてん生活』と『ばかのハコ船』で日本各地に山下マニアを増殖させた注目の27歳・山下敦弘がつげ義春世界の新たなる映画化に挑戦! 原作を大胆に脚色し、独自のオフビート・コメディに融合、またしてもくすくす笑いを呼びまくる!
山下監督は大阪芸大卒業制作の『どんてん生活』でデビュー。同作品は各方面で絶賛され、東京国際映画祭の新人監督に対する助成金を見事に獲得して第2作『ばかのハコ船』を製作。爆笑ではないビミョーな笑いを炸裂させ、日本中に大好評で迎えられた。
それぞれ別の方向を向いていた3人がたまたま一緒に居合わせたことで、まるで化学反応が起きるように何かが起こる。ミニマムな空間を映しながらも、とても大きな世界を描き出す山下節は本作でも健在だ。誰でも身に覚えのある苦笑いなエピソードを積み重ね、言葉やしぐさだけでなく沈黙やリアクションで笑わせる。そして、ゆっくりとだけれども、誰かと一緒に歩き出すことで小さなドラマが生まれる、そんな日常のおかしさやせつなさがやさしく紡がれている。
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