Bitters End
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『リアリズムの宿』
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解説 < リアリズムの宿
BITTERS END shopping gallary

山下敦弘+つげ義春+長塚圭史・山本浩司+くるり
ちょっと笑えてちょっとせつない
ロードムービー!


ひなびた温泉で偶然出会った    
   ふたりの男とひとりの女―


『どんてん生活』と『ばかのハコ船』で日本各地に山下マニアを増殖させた注目の27歳・山下敦弘がつげ義春世界の新たなる映画化に挑戦! 原作を大胆に脚色し、独自のオフビート・コメディに融合、またしてもくすくす笑いを呼びまくる!
山下監督は大阪芸大卒業制作の『どんてん生活』でデビュー。同作品は各方面で絶賛され、東京国際映画祭の新人監督に対する助成金を見事に獲得して第2作『ばかのハコ船』を製作。爆笑ではないビミョーな笑いを炸裂させ、日本中に大好評で迎えられた。


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それぞれ別の方向を向いていた3人がたまたま一緒に居合わせたことで、まるで化学反応が起きるように何かが起こる。ミニマムな空間を映しながらも、とても大きな世界を描き出す山下節は本作でも健在だ。誰でも身に覚えのある苦笑いなエピソードを積み重ね、言葉やしぐさだけでなく沈黙やリアクションで笑わせる。そして、ゆっくりとだけれども、誰かと一緒に歩き出すことで小さなドラマが生まれる、そんな日常のおかしさやせつなさがやさしく紡がれている。


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つげ義春は代表作の「ねじ式」「無能の人」「ゲンセンカン主人」などが次々と映画化される伝説の漫画家。80年代半ばから休筆したままだが、その熱狂的なファンは多い。原作は旅ものと呼ばれる「リアリズムの宿」と「会津の釣り宿」。大きな出来事がないものの、ほっこりさせられるあたたかな作品たちだ。


坪井役には劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」主宰、作・演出・出演と若くしてその才能を発揮、映画『tokyo.sora』『ゲロッパ!』にも出演するなど、今もっとも注目されている演出家兼役者・長塚圭史。木下役には2002年キネマ旬報新人俳優賞4位、その独特な存在感は一度見たら忘れられないほど強烈な山下監督作品常連の山本浩司。そして、紅一点のヒロインは『萌の朱雀』『ユリイカ』の尾野真千子が、今までのイメージを破る新たな役柄を演じた。


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そして、若者を中心にしながらも、年配層にも絶大な人気を誇るくるりが、現在、好評を博している『ジョゼと虎と魚たち』以前に本作の音楽を完成。山下監督と信頼関係を築き上げながら、くるり自身が楽曲をつけるシーンを選択し、作曲が行われた。くるりが奏でるそのサウンドトラックは、やわらかくも心に残り、ひなびた温泉の寂れた景色に彩りを添える。くるり以外には表しえない「あたたかさ」と「せつなさ」。唯一無二のメロディが響く!