1976年8月29日愛知県生まれ。高校在学中より自主映画制作を始め、95年、大阪芸術大学映像学科に入学、熊切和嘉監督と出会い『鬼畜大宴会』(97)にスタッフとして参加。その後同期の向井康介、近藤龍人と共に短編映画を制作する。初の長編『どんてん生活』(99)で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリを受賞。長編2作目の『ばかのハコ船』(02)も各地の映画祭で絶賛され、その独特でオリジナリティにあふれた世界観が絶賛された。つげ義春原作の『リアリズムの宿』(03)、『くりいむレモン』(04)等を経て、初の35ミリ撮影による『リンダ リンダ リンダ』(05)で女子高生バンドの青春を瑞々しく描いてロングランヒットを記録する。『松ヶ根乱射事件』(07)に続き手がけた『天然コケッコー』(07)は、第32回報知映画賞監督賞、第62回毎日映画コンクール日本映画優秀賞をはじめ数々の賞に輝いた。その後も妻夫木聡、松山ケンイチ出演『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)を発表、国内外で高い評価を得ている。今の日本映画界において常に最新作が待たれる若手監督の筆頭的存在。
脚本:向井康介
1977年、徳島県生まれ。大阪芸術大学在学中に『鬼畜大宴会』(97/熊切和嘉監督)の照明・編集助手を経験後、山下敦弘監督の長編デビュー作『どんてん生活』(99)で脚本、照明、編集を担当した。以降の山下作品では『ばかのハコ船』(03)で脚本・制作・照明、『リアリズムの宿』(04)で脚本・照明、『リンダ リンダ リンダ』(05)、『松ヶ根乱射事件』(07)、『マイ・バック・ページ』(11)で脚本を担当。その他の脚本作品に『神童』(07/萩生田宏治監督)、『俺たちに明日はないッス』(08/タナダユキ監督)、『色即ぜねれいしょん』(08/田口トモロヲ監督)、『ニセ札』(09/木村祐一監督)など。今後の公開待機作として『陽だまりの彼女』(三木孝浩監督)、『クローズ EXPLODE』(豊田利晃監督)。映画以外にも「深夜食堂」(09・11/MBS)などのテレビドラマの脚本も手掛けている。
主題歌:「季節」星野 源
1981年1月28日、埼玉県出身。音楽家・俳優・文筆家。00年、インストゥルメンタルバンドSAKEROCK結成。舞台「ニンゲン御破産」(03/作・演出:松尾スズキ)より大人計画事務所に所属。10年にファーストアルバム「ばかのうた」(10)を発表、セカンドアルバム「エピソード」(11)は第4回CDショップ大賞準大賞となった。俳優としてはドラマ「11人もいる!」(11/EX)、「ゲゲゲの女房」(10/NHK)のほか「テキサス -TEXAS-」で舞台初主演。本年は初主演映画『箱入り息子の恋』(市井昌秀監督)、ブッダ役の声と主題歌を担当したアニメ映画『聖☆おにいさん』(高雄統子監督)が公開したほか、同名主題歌も担当した『地獄でなぜ悪い』(園子温監督)が控えている。著書として「働く男」(マガジンハウス)、「そして生活はつづく」(マガジンハウス/文春文庫)を刊行。また雑誌での連載も多数ある。本作の主題歌「季節」は5月に発売された3rdアルバム「Stranger」に収録。映画世界と絶妙なマッチングを見せている。
撮影:芦澤明子
1951年東京都生まれ。自主制作映画、ピンク映画の撮影を経て、TVCMの制作に携る。日本映画撮影監督協会(J.S.C.)所属。昨年は『わが母の記』(12/原田眞人監督)で第67回毎日映画コンクール撮影賞、第36回日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞。近年に撮影を手がけた作品に、『ぱいかじ南海作戦』(12/細川徹監督)、『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13/黒沢清監督)、『華魂』(13/佐藤寿保監督)などがある。
撮影:池内義浩
横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)卒業。撮影助手としてたむらまさき、猪本雅三らに師事。撮影を手がけた主な作品に、『リンダ リンダ リンダ』(05/山下敦弘監督)、『さよならみどりちゃん』(05/古厩智之監督)、『神童』(07/萩生田宏治監督)、『ニセ札』(09/木村祐一監督)、『苦役列車』(12/山下敦弘監督)、『はじまりのみち』(13/原恵一監督)などがある。
照明:永田英則
照明を手がけた主な作品に『一枚のハガキ』(11/新藤兼人監督)、『私の叔父さん』(12/細野辰興監督)、『わが母の記』(12/原田眞人監督)、『ぱいかじ南海作戦』(12/細川徹監督)、『しあわせカモン』(13/中村大哉監督)、『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13/黒沢清監督)などがある。
照明:原 由巳
照太郎 所属。照明を手がけた主な作品に『中国の島人』(98/三池崇史監督)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08/ 塚本連平監督)、『宮城野』(09/山崎達璽監督)、『ひとにぎりの塩』(11/石井かほり監督)、『しあわせのパン』(12/三島有紀子監督)、『はじまりのみち』(13/原恵一監督)、『江の島プリズム』(13/吉田康弘監督)などがある。
美術:安宅紀史
1971年石川県生まれ。DUST所属。様々な映画作品で美術として活躍。主な作品は『月光の囁き』(99/塩田明彦監督)、『ビストルオペラ』(01/鈴木清順監督)、『父と暮せば』(04/黒木和雄監督)、『叫』(06/黒沢清監督)、『人のセックスを笑うな』(07/井口奈己監督)、『デトロイト・メタル・シティ』(08/李闘士男監督)、『南極料理人』(09/沖田修一監督)、『信さん・炭坑町のセレナーデ』(10/平山秀幸監督)、『乱暴と待機』(10/冨永昌敬監督)、『ノルウェイの森』(10/トラン・アン・ユン監督)、『マイ・バック・ページ』(11/山下敦弘監督)、『キツツキと雨』(12/沖田修一監督)、『莫逆家族 バクギャクファミーリア』(12/熊切和嘉監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『夏の終わり』(13/熊切和嘉監督)など。
録音・整音:岩丸 恒
1968年東京都生まれ。日本映画学校卒業。主な録音担当作品は、『L'amant ラマン』(04/廣木隆一監督)、『水霊 ミズチ』(06/山本清史監督)、『全然大丈夫』(08/藤田容介監督)、『誘拐ラブソディー』(10/榊英雄監督)、『誰かが私にキスをした』(10/ハンス・カノーザ監督)、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11/瀬田なつき監督)、『キツツキと雨』(12/沖田修一監督)、『俺俺』(13/三木聡監督)、『おしん』(13/富樫森監督)などがある。
録音:中山隆匡
日本映画学校卒業、シネマサウンドワークス代表。主な録音担当作品に、『バタアシ金魚』(90/松岡錠司監督)『富江』(99/及川中監督)、『完全なる飼育 愛の40日』(01/西山洋市監督)、『能楽師』(03/田中千世子監督)、『愛してよ』(05/福岡芳穂監督)、『HAZARD』(06/園子温監督)、『月と嘘と殺人』(10/高橋正弥監督)などがある。
録音:小宮 元
主な録音担当作品に、『東京大学物語』(06/江川達也監督)、『泪壺』(08/瀬々敬久監督)、『愛のむきだし』(08/園子温監督)、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10/錦織良成監督)、『冷たい熱帯魚』(10/園子温監督)、『指輪をはめたい』(11/岩田ユキ監督)、『ツナグ』(12/平川雄一朗監督)、『希望の国』(12/園子温監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)などがある。
編集:佐藤 崇
1976年千葉県生まれ。99年、JKS編集室に入り、菊池純一氏に師事。2008年に独立。編集を手がけた主な作品は、『南極料理人』(09/沖田修一監督)、『おのぼり物語』(10/毛利安孝監督)、『チョルラの詩』(10/川口浩史監督)、『婚前特急』(11/前田弘二監督)、『キツツキと雨』(12/沖田修一監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『リアル~完全なる首長竜の日~』(13/黒沢清監督)、『抱きしめたい』(14年公開予定/塩田明彦監督)など。山下敦弘監督作品では『実験4号』(08)、「アカバネ三姉妹」(08)、「角川文庫CM」(08)、「土俵際のアリア」(09)、「となりのとなりのあきら」(09)、「にほんのうたフィルム赤盤 <黄金虫> 」(10)、『マイ・バック・ページ』(11)、「曇天吉日」(11)、『苦役列車』(12)などを手がけている。
サウンドロゴデザイン:池永正二 (あらかじめ決められた恋人たちへ)
トラックメーカー、コンポーザー、鍵盤ハーモニカ奏者。叙情パインスト・DUB・ユニット“あらかじめ決められた恋人たちへ”の中心人物。“あら恋”として5枚のアルバムを発表。FUJI ROCK、RISING SUN、朝霧JAMなど大型フェスの常連となっている。逆再生MV「back」や、17分に及ぶ「翌日」など、PVでも話題を集めており「踊って泣ける」孤高のバンドとして独自の道を切り開いている。本年9月ニューアルバム「DOCUMENT」を発表。