監督・脚本:
ロイ・アンダーソン
(ROY ANDERSSON)
1943年スウェーデン生まれ。スウェーデン・フィルム・インスティテュートで文学と映画の学位を取得し、69年に卒業。翌年、初の長編作品「A Swedish love Story」(70)でベルリン国際映画祭グランプリを獲得。第二作となる「Giliap」(75)はカンヌ国際映画祭監督週間に出品された。その頃からCFを撮り始め、81年には自身のプロダクションである「スタジオ24」を設立。エイズについて描いた 「Something Happened」(87)、普通の人が人生において出会った人々や所有物、場所を紹介する「World of glory」(91)の2本の短編はロッテルダム映画祭で数々の賞を受賞。しかし、ロイ・アンダーソンの名を一躍有名にしたのは、CFの世界である。カンヌ国際広告祭で8度のグランプリを獲得し、独自のスタイルを推し進め、CF界の巨匠の地位を築いた。そして、本作で2000年のカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)でパルムドールを受賞したラース・フォン・トリアー監督がパルムドールの強力なライバルとしてロイ・アンダーソンの名を挙げたという。現在、次回作の構想が2本あり、そのうちの1本がセリーヌの小説「夜の果てへの旅」の映画化である。
<フィルモグラフィー>
1970年 「A Swedish Love Story」
ベルリン国際映画祭 グランプリ
1975年 「Giliap」
1987年 「Something Happened」(短編)
1991年 「World of Glory」(短編)
2000年 『散歩する惑星』
カンヌ国際映画祭 審査員特別賞
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