原作者 長岡秀貴　HIDETAKA NAGAOKA

1973年4月25日生まれ。長野県上田市在住。高校生の時に、野球部で甲子園を目指すも、原因不明の左半身麻痺で車椅子生活に。担当医師に「歩く事は絶望的」と宣告されるが、恩師の小林有也氏の励ましとリハビリの結果、日常生活が送れるまでに回復。この時期に「命」というものの脆さ、壊れやすさに向き合い、人生観を大きく変える。教師を志した大学時代に、生き辛さに苦しむ若者たちの現状を目にする。「公教育で見放されがちな若者に手を差し伸べ、共に育ち、生きる力を手に入れる学校を設立したい」という明確なビジョンを持つようになる。小・中・高の教員免許を取得した後、母校の高校で教壇に立つ。５年間の教師生活の後、「自分で学校を作る」という夢の実現のために退職。2004年春、30歳を機に「認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人」を上田市に開校し、理事長に就任。設立から10年を経た現在は、学園の活動のほかに、総合病院の小児科で心理相談室を開設し不登校児の相談を受けたり、教育についての講演活動をしたりと精力的に活動している。

原作本

「サムライフ」 長岡秀貴 著

森谷監督が出会った衝撃の原作を文庫化！
著者による文庫版あとがきも収録。
一人の男のたったひとつの情熱が、世界を変えていく勇気の書。
ポプラ文庫 定価本体：620円 2015年１月発売予定

認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人

長岡秀貴氏が元教え子の4人と共に2004年に発足した、民間教育施設。「学びや新しい自分との出会いを求める全ての人々の為の学校」を設立趣旨とし、創立から10年を経た現在も若者を中心に生徒を受け入れている。公教育と対立するのではなく、連携を図りながら生徒の学校復帰を目指したり、学園が運営する施設や地域企業と連携しながら就労支援をしたりと、ユニークな取り組みが特徴。通学年数に上限はなく、アルバイトの傍ら週に数日学園に通い、数年をかけて卒業を目指す生徒もいる。誰かに与えられる教育ではなく自ら探し、求め、生徒とスタッフが共に成長できる「共育」と、何かに頼らず、自らの進むべき道を探すための学び舎を目指している。