ノクターナル・アニマルズ

CAST

エイミー・アダムス

スーザン・モロー

エイミー・アダムス Amy Adams

スーザンにとても共感したわ。ある時点で、人は自分の人生を振り返り、自分のした選択を検討して、前に進むためにはこれからどうすべきか考えなくてはならない。私もそういう年齢になったの。でもスーザンは、なりたかった人生と、実際に選んだ人生との葛藤から解放される日はきっと来ない。トムは、しばしばカメラを据えて回しっぱなしにした。ときに自意識過剰になって苦しんだけど、それを乗り越え、何かを見出すことができた。トムは苦しみがより深い感情を生むことを知っているの。

1974年8月20日、イタリア、ヴィチェンツァ生まれ。『わたしが美しくなった100の秘密』(00/マイケル・パトリック・ジャン監督)で映画デビュー。スティーヴン・スピルバーグ監督『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)で注目を集め、大ヒットしたディズニー作品『魔法にかけられて』(07/ケヴィン・リマ監督)で、ゴールデングローブ賞ノミネート。その後、メリル・ストリープと共演した『ダウト~あるカトリック学校で~』(09/ジョン・パトリック・シャンリー監督)、『ザ・ファイター』(10/デヴィッド・O・ラッセル監督)、『ザ・マスター』(12/ポール・トーマス・アンダーソン監督)と高い演技力が評価され、立て続けにアカデミー賞®にノミネートされる。『アメリカン・ハッスル』(14/デヴィッド・O・ラッセル監督)でアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞、放送映画批評家協会賞に輝いた。アーティスト、マーガレット・キーンを演じた『ビッグ・アイズ』(15/ティム・バートン監督)では、二度目のゴールデングローブ賞を受賞。また、今年公開され話題となった主演作『メッセージ』(17/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)での繊細な演技も記憶に新しい。待機作に、『ジャスティス・リーグ』(17/ジョス・ウェドン監督)、クリスチャン・ベールと共演の「Untitled Dick Cheney Project(原題)」(アダム・マッケイ監督)、『魔法にかけられて』の続編「Disenchanted(原題)」(アダム・シャンクマン監督) などがある。

ジェイク・ギレンホール

トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールド

ジェイク・ギレンホール  Jake Gyllenhaal

脚本を読んですぐ心の底から感動し、ショックも受けた。その脚本は失恋に似た何かを語っていた。僕らは何者なのか、誰かにとって真実とは何なのか、という話でもあった。トムは見た目の美学より誠実さのほうが重要だと考えていて、彼にとって映画作りも、その考えを表現する手段なんだ。トムは、僕がカメラの前で繊細な状態になるために多くの時間と静かな環境を与えてくれた。彼はとんでもなく細部にまでこだわる監督なんだ。

1980年12月19日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。父親は映画監督のスティーヴン・ギレンホール、母親はプロデューサー兼脚本家のナオミ ・フォナー、姉は女優のマギー・ギレンホールという芸能一家に生まれる。『シティ・スリッカーズ』(92/ロン・アンダーウッド監督)で映画デビュー。コロンビア大学に進学したが、俳優業に専念するため2年で中退。その後は『ブロークバック・マウンテン』(06/アン・リー監督)でアカデミー賞®助演男優賞にノミネート。また、アン・ハサウェイと共演した『ラブ&ドラッグ』(11/エドワード・ズウィック監督)ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。スクープ映像を求めるあまり、モラルのタガが外れていくニュース・カメラマンを怪演した主演作『ナイトクローラー』(15/ダン・ギルロイ監督)では製作も務め、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞など多数ノミネートされた。その他の出演作に『ゾディアック』(07/デヴィッド・フィンチャー監督)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『プリズナーズ』(14)、『複製された男』(14)や、『ライフ』(17/ダニエル・エスピノーサ監督)、『オクジャ/okja』(17/ポン・ジュノ監督)などがある。また、映画製作会社ナイン・ストーリーズを設立。ジョー・ネスボ原作の犯罪小説「The Son」をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督で映画化する企画などが進行中。

マイケル・シャノン

ボビー・アンディーズ

マイケル・シャノン Michael Shannon

1974年8月7日、ケンタッキー州レキシントン生まれ。シカゴでの舞台出演でキャリアをスタートさせ、『恋はデジャ・ブ』(93/ハロルド・ライミス監督)で映画デビュー。レオナルド・ディカプリオと共演した『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(09/サム・メンデス監督)ではアカデミー賞Rにノミネートされ、一躍その名を世に知らしめた。アンドリュー・ガーフィールドと共演した『ドリームホーム99%を操る男たち』(16/ラミン・バーラー監督)ではLA批評家協会賞に輝き、ゴールデングローブ賞ほか、数々の賞にノミネートされた。代表作に、ザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』(13)、『バットマンvs スーパーマンジャスティスの誕生』(16)などがある。待機作に、エルヴィス・プレスリーを演じた「Elvis & Nixon(原題)」(リザ・ジョンソン監督)、ヴェルナー・ヘルツォーク監督「Salt and Fire(原題)」、ギレルモ・デル・トロ監督「The Shape of Water(原題)」など。『ノクターナル・アニマルズ』では、アカデミー賞R助演男優賞にノミネートされた。

アーロン・テイラー=ジョンソン

レイ・マーカス

アーロン・テイラー=ジョンソン Aaron Taylor-Johnson

1990年6月13日、イギリス、バッキンガムシャー生まれ。10歳から子役としてテレビなどに出演。「トムとトーマス」(02/エスメ・ラマーズ監督)で映画デビュー。『幻影師アイゼンハイム』(08/ニール・バーガー監督)で、エドワード・ノートン演じる主人公の少年時代を演じて注目を集めた。また、10代のジョン・レノンの葛藤を描いた『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ』(10)では、主人公を演じ話題に。その後、同作の監督で23歳年上のサム・テイラー=ジョンソンと結婚し現在4児の父となる。『キック・アス』(10/マシュー・ヴォーン監督)、『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(14/ジェフ・ワドロウ監督)、『GODZILLA ゴジラ』(14/ギャレス・エドワーズ監督)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15/ジョス・ウェドン監督)と話題作に出演。『ノクターナル・アニマルズ』では、ゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたほか、英国アカデミー賞ノミネートなど高く評価された。現在、『ザ・ウォール』(17/ダグ・リーマン監督)が公開中。

アイラ・フィッシャー

ローラ・ヘイスティングス

アイラ・フィッシャー Isla Fisher

1976年2月3日、オマーン、マスカット生まれ。オーストラリアで育ち、9歳でテレビCMに出演。以降、国内のテレビドラマなどで人気を博す。女優業の一方、小説家である母親の助言を受けながら18歳の時に恋愛小説2冊を出版し、注目を集める。2002年、『スクービー・ドゥー』(ラージャ・ゴスネル監督)でハリウッドに進出。その後、『ハッカビーズ』(05/デヴィッド・O・ラッセル監督)、『お買いもの中毒な私!』(09/P・J・ホーガン監督)、『華麗なるギャツビー』(13/バズ・ラーマン監督)、『グランド・イリュージョン』(13/ルイ・ルテリエ監督)など話題作に出演。そのほか、『ホートンふしぎな世界のダレダーレ』(08/ジミー・ヘイワード監督)、アカデミー賞R長編アニメ賞受賞『ランゴ』(11/ゴア・ヴァービンスキー監督)などに声優として参加している。

エリー・バンバー

インディア・ヘイスティングス

エリー・バンバー Ellie Bamber

1997年2月2日、イギリス、サリー生まれ。12歳でロンドン・プレイヤーズ・シアターカンパニーの団員になり、翌年イギリス演劇界を代表する演出家トレバー・ナンによるミュージカル「アスペクツ・オブ・ラブ」(10)に出演。その後、ケヴィン・スペイシーが芸術監督を務める歴史ある劇場オールド・ヴィック・シアターで「High Society」(15)の主演を務める。本格的な映画デビューは『高慢と偏見とゾンビ』(16/バー・スティアーズ監督)。その後、トム・フォード監督の目に留まり、長編映画出演二作目にして『ノクターナル・アニマルズ』インディア役に抜擢。また女優業にとどまらず、シャネルのコレクションにゲストモデルとして出演するなどファッション業界からも人気が高い。カナダの人気歌手ショーン・メンデスの最新曲「There's Nothing Holdin' Me Back」のPVに出演。待機作に、バレエ作品「くるみ割り人形」をウォルト・ディズニーが実写映画化する「The Nutcracker and the Four Realms(原題)」(ラッセ・ハルストレム監督)などがある。

カール・グルスマン

ルー

カール・グルスマン Karl Glusman

1988年1月3日、ニューヨーク州ブロンクス生まれ。代表作に、主演を務め注目を集めた『L O V E【3D】』(16/ギャスパー・ノエ監督)や、『ストーンウォール』(16/ローランド・エメリッヒ監督)、『ネオン・デーモン』(17/ニコラス・ウィンディング・レフン監督)など。話題作への出演が続く個性派若手俳優として注目を集める。待機作にフィリップ・ノイス監督「Above Suspicion(原題)」などがある。

アーミー・ハマー

ハットン・モロー

アーミー・ハマー Armie Hammer

1986年8月28日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。『ソーシャル・ネットワーク』(11/デヴィッド・フィンチャー監督)で双子のウィンクルボス兄弟を一人二役で演じ、注目を集める。以降、レオナルド・ディカプリオと共演した『J・エドガー』(12/クリント・イーストウッド監督)、『白雪姫と鏡の女王』(12/ターセム・シン・ダンドワール監督)、ジョニー・デップと共演した『ローン・レンジャー』(13/ゴア・ヴァービンスキー監督)、『コードネームU.N.C.L.E.』(15/ガイ・リッチー監督)、『スリー・ファイヤー』(17/ベン・ウィートリー監督)など、話題の大作への出演が続く。

ローラ・リニー

アン・サットン

ローラ・リニー Laura Linney

1964年2月5日、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。主演作「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」(00/ケネス・ロナーガン監督)の演技が高く評価され、アカデミー賞R主演女優賞にノミネート。以降、『ラブ・アクチュアリー』(04/リチャード・カーティス監督)、『ミスティック・リバー』(04/クリント・イーストウッド監督)ほか多数の話題作に出演。さらに『愛についてのキンゼイ・レポート』(04/ビル・コンドン監督)、「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」(07/タマラ・ジェンキンス監督)と続けてアカデミー賞R、ゴールデングローブ賞にノミネートされ、実力派女優としての地位を固める。そのほか『イカとクジラ』(06/ノア・バームバック監督)、『私が愛した大統領』(12/ロジャー・ミッシェル監督)、『ハドソン川の奇跡』(16/クリント・イーストウッド監督)などがある。

アンドレア・ライズブロー

アレシア

アンドレア・ライズブロー Andrea Riseborough

1981年11月20日、イギリス、ノーサンバーランド州生まれ。主な出演作に、マイク・リー監督「ハッピー・ゴー・ラッキー」(08)、マドンナが監督を務めた『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋』(12)、ジェームズ・マカヴォイ共演の『ビトレイヤー』(13/エラン・クリーヴィー監督)、トム・クルーズ共演の『オブリビオン』(13/ジョセフ・コシンスキー監督)、アカデミー賞R作品賞を受賞した『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15/アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)などがある。待機作に、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督「Battle of the Sexes(原題)」などがある。

マイケル・シーン

カルロス

マイケル・シーン Michael Sheen

1969年2月5日、イギリス、ウェールズ生まれ。王立演劇学校で演技を学ぶ。ヘレン・ミレンと共演した『クィーン』(07/スティーヴン・フリアーズ監督)では英国のブレア首相役を好演し、LA批評家協会賞助演男優賞受賞ほか、英国アカデミー賞にもノミネートされる。
主な出演作に、『フロスト×ニクソン』(09/ロン・ハワード監督)、『アンダーワールド』シリーズ(03~09)や、『トロン:レガシー』(10/ジョセフ・コシンスキー監督)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10/ティム・バートン監督)、『ミッドナイト・イン・パリ』(12/ウディ・アレン監督)、『パッセンジャー』(16/モルテン・ティルドゥム監督)などがある。09年には演劇界の功績を評価され大英帝国勲章を授与されている。