これは、人々の心に一生涯刻まれる映画だ。
マット・デイモン
プロデューサー
驚くほど心を揺さぶられた。
全キャストの演技があまりにも素晴らしい!
ヒュー・ジャックマン
心を奪われた!
並外れの深さ、本物の演技、絶妙なストーリーテリング。この映画は
信じられないほどパワフル!
ニコール・キッドマン
「アルビノーニのアダージョ」と共に明らかになる決して贖えない罪。
この映画は安易に救いを与えない。その代わり、黙って肩を抱いてくれる。
町山智浩
映画評論家
“悲しみ”や“憎しみ”が、時が経つと“許し”に変わるのかもしれない。観ているうちに気がつく。
この映画は人生そのものだ!
LiLiCo
映画コメンテーター
感銘を受けました。失ったものは絶対に戻って来ない。
それでも生きる意味を見つけ出すのが人間。
この映画は、
その希望を思い起こさせてくれる。
高橋源一郎
作家
ただ感動。
人生に行き止まりなんてない。どん底に突き落とされ、
心をみじん切りにされてもどこかしら温かい希望が見える傑作。
ハリー杉山
タレント
予定調和の号泣も、感動的許し合い&抱擁も排して、
裁かずに寄りそい、謳い上げず静かに見守る。
とてもいい映画だと思います。
柴田元幸
翻訳家
映画はたいてい、快復や、成長や、再出発を主人公に強いる。だからこそ観る者は満足もするが、所詮作り物だな、としらけることもある。誰も映画で言わせてはならないと思っていた言葉を主人公がうめき出してくれたことで、現実のドツボにハマっている人がどれだけ寄り添われただろう。映画を観ているようで、自分の人生を見せられている。出口がないように見えるかも知れないが、
この作品は観る者を絶対に孤独にしない。
西川美和
映画監督
僕らは深い傷や心の痛みに無理にでも向き合い、克服する姿を見ようとしてしまう。しかし、たとえ立ち直れなくても、人生は続く。
この先、生きていて良かったと思える瞬間が宿るような気がしてならない。
李相日
映画監督
(フィガロジャポン6月号より抜粋)
やり直しのきかない中年に染みまくる台詞が目白押し。切なく悲しい物語のなかにも、しっかりユーモアがちりばめられていて、
説得力あるエンディングが、何より心に染み渡ります。
滝藤賢一
俳優
(ゲーテ 6月号より一部抜粋)
「穏当な良作」感を勝手に想像していたら、度肝を抜かれてしまった。圧倒された。
こんな映画、みたことないかもしれない。初めて聞くセリフ、初めてみる顔がたくさんあった。
三宅唱
映画監督
(『POPEYE』 6月号より抜粋)
敬称略・順不同
ケネス・ロナーガンの人間味を感じる優しい視線が生み出したラスト・シーン。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はこのシーンに向かって心の旅をする映画。
ここにはささやかだけど本物の感動があります。
渡辺祥子
映画評論家
絶望を経験しない人生なんて存在しないし、生きる意味を見失っている人もいるだろう。しかし、
人は深く傷ついたとしてもいつか必ず再生出来る
という事を「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は教えてくれる。
コトブキツカサ
映画パーソナリティ
人生は悲劇か喜劇か?どっちもである。この映画はそんな当たり前を当たり前として等価に愛でている。
悲惨な時でもふとこぼれる笑いを掬い取ってくれてありがとう。
村山章
映画ライター
心に抱えた喪失と罪の意識は、そう簡単には乗り越えられない。身動き取れない人の脆さに寄り添う本作は、
とても優しく静かに沁みる。
中井圭
映画解説者
忘れられないのなら引きずればいい。みっともなく生きればいい。想い出の染みついた街は待ってくれる。
たゆたう時の流れと、この映画に身を委ねれば、誰でもきっと甦る。
清水節
映画評論家
輝かしい時だけが、生きる意味じゃない。
この映画に描かれる人生の
真実に触れた瞬間、心が震えた。
立田 敦子
映画ジャーナリスト
自分の中にこんなにまで涙が貯まっていたのか?
愛を背負う男の内なる感情が物語を綴る
傑作中の傑作!
伊藤さとり
映画パーソナナリティ
人生は時に暗く、思い通りにならなくても、海辺の町にはまた朝がやってくる。マンチェスター・バイ・ザ・シーという町が、大きな「生」として人々を包んでいる気がした。感傷ではない、お説教くさくもない「喪失」についての映画。
傷ついても壊れても、生きていれば何かあるんだ、と思えた。
萩原麻理
映画ライター
家族の再生と贖罪というテーマを真摯に描いた、
とてもアメリカ的で、古典的で、かつ新しい物語。
山崎まどか
コラムニスト
色のない寒々とした風景に溶け込むような、主人公の救いがたい孤独。しかし、この寒い町にも、やがて春は来るのだろう。
絶望と希望のブレンド具合は名人芸だ。
黒田邦雄
映画評論家
深い悲しみのなかに、ふと垣間見えるユーモアと優しさが胸に沁みる
。ハッピーエンドなんて嘘っぽいと思いながら、悲しい結末には耐えられない。そんな時は、この映画を。
村尾泰郎
映画/音楽ライター
淡々と繊細に……。それゆえに心の奥深くまでしみわたる感動。
どんな人生にも起こりうる悲しみと希望を、これほどまで優しく伝えてくれる映画には、めったに巡り会えない。
斉藤博昭
映画ライター
ひとりひとり、どの登場人物も”そこ”に生きている。
ずっと側で観ていたいから、映画が終わって欲しくなかった。人間ドラマの秀作。沁みます。
襟川クロ
映画パーソナリティー
目には見えない感情、人との繋がり、劇的ではない小さな気持ちの変化、そのほんのささやかな一歩が、心の襞一枚一枚に深く沁みてくる。
衝撃的にしてユーモラス、そして感動的!
折田千鶴子
映画ライター
人の苦悩にこれほどまで心が引き寄せられる映画に、近年お目にかかっていなかった。
失われたものを再生させるのは、同情ではなく愛なのだ。その真実が
胸深く染み入ってくる。
きさらぎ尚
映画評論家
「もう少しだけ、彼の人生に寄り添っていたい」
体の芯に響いてくるような孤独と哀しみ。彼の幸せを祈る気持ちが溢れ出し、気付けば、私は思いやりの心で満たされていた。観る者の優しさをそっと拾い上げてくれる。
東紗友美
映画ソムリエ
乗り越えられない悲しみもある。それでも前に進む力をくれるのは何か。繊細に誠実に描かれた人生の
リアルに胸が熱くなる。
そして、
ルーカス・ヘッジスという若き名優の出現に興奮!
杉谷伸子
映画ライター
季節の変化と共に溶けゆく雪景色が、心の変化とシンクロする。人生は厳しいけれど諦めてはならない。
季節はめぐり、再び雪化粧を帯びてゆく点に本作の描く人生の真髄がある。
松崎健夫
映画評論家
「ランチを食べよう」そんな簡単な誘いでさえ、主人公のリーは受け入れることができない。誰とも話したくない時期や、自分のことをあれこれ言いたくない経験をした人には、リーの心境は痛いほど、染みてくる。でも、それは嫌な映画体験じゃない、
同じ境遇の人が、世界のどこかでもがいていることはある種の救いで、過去と決別するきっかけになるから。
金原由佳
映画ジャーナリスト
思わず
「アメリカ東海岸版『北の国から』」と呼びたくなるような普遍的な感動作。脚本も演出も撮影もすべてが息をのむほど素晴らしい!
宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト
感動の再生という王道をゆかず、人生はそんなに容易ではない。
それでも心を尽くしていれば凍土も解ける季節はめぐると蒼い風景の中に物語る映画、
静かに深く効いてくる。
久保玲子
映画ライター
海辺の故郷を捨てた男と、そこをまだ一歩も出ない甥の少年。
ふたりの隔たりと繋がりがいとおしい。翳りの“生”をじっくり煮つめ、哀しみが澄んでゆくような香が立ち昇る。
後藤岳史
フリーライター
決して乗り越えられない痛みや悲しみを抱えながらも、穏やかな水面に、他者とのたわいもない会話に、それでも生きる理由を垣間見ることがある。
私たちの日常の延長線上に、この映画は存在しています。
水島七恵
編集者
癒えない痛みと共に生きる弟のため逝った兄が遺した心。その大きさ、その深さが満ちてくる潮のように悲しみの物語を抱きしめる。言葉にされない思いが染みる
兄弟映画の快作!
川口敦子
映画評論家
やりきれない悲しみを抱えた自分に、そっと寄り添い続けてくれる……。そんなやさしさを味わわせてくれた、
人生の支えになってくれそうな1本。
坂口さゆり
映画ライター
どんなにつらい過去があっても、消せない哀しみがあっても、
「生きよう」と背中にそっと手を当ててくれるような、つつましい肯定と静かな愛が永い余韻を残す傑作。
高森郁哉
映画ライター/翻訳者
心の傷は癒されるのか? 過去を克服できるのか? その問いに答えは出ない。それでも人生は続くし、少年は大人になる。
映画は、悲しくも美しい人生の一場面を見せてくれる。
月永理絵
エディター&ライター
愛する人の死を無理して乗り越えなくていいよと教えてくれる
やさしい傑作。「早く前を向かなきゃ」とせかされることが多いけど、そうはできない人もいると気づいてくれるかな。
落合有紀
映画ライター
映画の半ばで主人公リーに起きた悲劇がわかって、茫然!鑑賞後もその言動を繰り返し思い出して心の痛みの深さを思う。なのに
不思議と心温まり、励まされる、静謐な感動作だ。
片岡真由美
映画ライター
どこか日本的にも思える淡色の情緒に包まれた、極めて良質のスモールタウン群像劇。市井の人々の姿がとても身近に感じられ、
彼らの物語をずっと観ていたくなる。
森直人
映画評論家、ライター
至るところで感情が捩れ、軋み、悲痛で、心かき乱される、真に美しい感情のドラマ。
ケイシー・アフレックの演技は、『ファイブ・イージー・ピーセス』のジャック・ニコルソン、『パリ、テキサス』のハリー・ディーン・スタントンの名演に匹敵する。
渡部幻
映画批評家
劇作家、脚本家としては円熟を極めるケネス・ロナーガンが、映像作家としてもキャリアの
頂点に達した完成度の高さに圧倒される。
今祥枝
映画ライター
哀しみを無理に乗り越えなくていい、和らげながら生きていけばいい、それぞれが
心に抱える傷にそっと寄り添ってくれる、優しい映画
でした。
新谷里映
映画ライター、コラムニスト
全編に流れる侘び寂び感は、日本の観客こそがもっとも深く共有できるはず。
今年これ以上の作品に出合える気がしない、幸せなのか不幸なのかわからない自分がいます。
柴田めぐみ
フリーランスライター
ひとりの男の心の奥底に限りなく迫った1作。華やかなショウビジネスだけではない、
アメリカ映画の底力とアメリカ映画人の良識がここに在る。
水上賢治
映画ライター
見終わった後さらにじわじわと感動
が押し寄せてくる作品。もう、何週間もたっているのに今もまた。
この先いつでもこの映画を思い出すたびにきっとまた。
谷口令子
光文社HERS記者
苦しいことからは遠ざかりたい。でも逃げずに向き合わなければならないのが家族。
向き合うことで見えてくる、苦しみの先にある一筋の光が深く心に染み渡る傑作です。
清水久美子
映画・海外ドラマライター
観終わると記憶のなかに、ピリッとした痛みとともに、色あせた海辺の町の風景が刻まれる。
バンド名みたいなこの町の名前とこの映画を、私は決して忘れないだろう。
中村千晶
映画ライター
無骨ながらも言葉少なに相手を思いやるケイシーの「ぼくの叔父さん」ぶりにグッときた。
喪失と再生? 「生きる理由」なんてものは、いつだって思わぬ方向からやってくる。
麦倉正樹
ライター
これは
心の傷を修復できない修理屋の物語
だ。そのどうしようもなく断絶した現在と過去が、いつしか切なくも優美な二重奏を奏で、おぼろげな未来を指し示す。
荘厳な感動さえ覚える傑作。
高橋諭治
映画ライター
罪に問われないまま生き続けることの罪悪感が、男の足下に絡みついて離れない。
それでも続いていく人生の過酷さと少しの救いが、これほど鮮やかに描かれた例は稀だと思う。
清藤秀人
映画評論家
要注目の撮影監督ジョディ・リー・ライプスが繊細に映し出す小さな港町の風景とケイシー・アフレック演じる人生に絶望した主人公の心象風景が見事に響き合う
文学的な香り高い逸品。
小柳帝
ライター・編集者
この痛々しい生のざらつきは、何だろう。
役者ひとりひとりの存在に賭けた、ケネス・ローガンの勇気ある演出力に拍手。
大久保清朗
映画評論家
何か起きそうな怖さに身構えながら、観た瞬間から一時も目が離せず、ぐいぐいと物語のなかに引き込まれ、
最後には震えてしまった。
高山亜紀
フリーライター
あまりに重すぎる過去を背負った男の人生の再生に向かう道。
予定調和では終わらない、ありのままの描写が心に沁みる。
前田かおり
映画ライター
寄港先を失った中年男と人生の荒波に乗り出す甥っ子との年の差バディムービー。
父親と自身の少年性を同時に埋葬するルーカス・ヘッジスの出世作として長く記憶されるだろう。
長野辰次
ライター
じっくりと丁寧に織り込まれる何気ないセリフや表情、息遣いひとつひとつに、
ため息がこぼれるほど魅了された。
これは
悲しみを超え、心に温かく優しい灯りをともす傑作だ。
牛津厚信
映画ライター
深く重い悲しみや苦しみ、ふと現れる日常のおかしみ。1つ1つの描写が繊細で、心の機微が沁み通るように伝わる。
国や文化の違いを超えて、人として共感できる美しい作品。
冨永由紀
映画ライター
日常は、何があっても続いてゆくし、誰もそこから降りられない。
人は、怒りや後悔、痛みや哀しみと、こんなふうに折り合いながら生きてゆくのだろう。
塚田恭子
フリーライター
哀しくて哀しくて心が痛くなるのに、いつもどこかに微笑ましさを感じて心にやさしさが広がる。
饒舌ではない映画だからこそ、染みこむような感情がいつまでも愛おしい。
若林ゆり
映画ジャーナリスト
敬称略・順不同
傑作!今年、この映画ほど感動した映画はない。ユーモア、思いやり、人間らしさがつまっている。主演男優賞のオスカーにケイシー・アフレックの名前を今すぐ刻むべし。圧倒的に素晴らしい。
ローリング・ストーン
オスカーにふさわしい!
ヴァラエティ
この映画は心を引き寄せて離さない。
ハフィントンポスト
見事!
ニューヨークポスト
傑つらく哀しいこともあるけれど、ここには笑いとユーモアがある。そう、人生のように。
デトロイト・ニュース
この映画の“哀しさ”には、大切なことを思い出し、生きていることを実感させる力がある。
ボストン・グローブ
テネシー・ウィリアムズ、アーサー・ミラー、ユージン・オニール……アメリカには、家族の肖像、ドラマを描く作家の豊かな歴史がある。ケネス・ロナーガンはその仲間入りをはたした。
ヴァラエティ
この映画は教えてくれる。すべて失われたままのものはない、やり直すことが出来るのだと。
シアトル・タイムズ
めったにない力強いドラマだ。同情ではない登場人物たちへの愛によって、この物語は人間の苦悩を描くことに成功している。
ザ・アトランティック
ケネス・ロナーガンは、登場人物たちの人生を、観ている私たちも共に歩めるようにしてくれる。彼らを知人のように感じ、時に嫌うこともあるだろう。それでもラストではきっと、 彼らはあなたの仲間になっている。
タイム・マガジン
内なる冷たさと空虚という耐えきれない重荷を、心温まる奇跡によって伝える、共感の映画。
ニューヨーカー
★★★★!哀しみのどん底にも関わらず、ありのままで正直、揺るぎない人生の真実に溢れている。
ワシントン・ポスト
ケネス・ロナーガンは、小津安二郎に最も近いアメリカ人だ。
ローリング・ストーン
哀しみのブラックホールを深く掘り下げ、時に感情を圧倒させる。これってまさしく傑作の証じゃないか?
USウィークリー
家族の関係性の複雑さとリズムにとても忠実なロナーガン監督の視点は、信頼に値する。彼は決して飾り立てたりしない。再生は簡単ではないのだ。
クリスチャン・サイエンス・モニター
文学を織り込んだような感情が詰まっている
タイムアウト
感動的。驚くほどおかしな、死、哀しみ、小さな町の暮らしについての描写。
ヴィレッジ・ヴォイス
哀しくて可笑しい。そしてリアル。
TheWrap
(フィガロジャポン6月号より抜粋)
(ゲーテ 6月号より一部抜粋)
(『POPEYE』 6月号より抜粋)