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キェシロフスキ・コレクション

<上映作品>


『トリコロール/青の愛』

93年/99分/主演:ジュリエット・ビノシュ/ヴェネツィア映画祭金獅子賞・主演女優賞・撮影賞
「自由、平等、博愛」というフランス国旗の象徴をテーマに構想された三部作の一作目。夫と子供を亡くした妻の絶望と再生をジュリエット・ビノシュが見事に演じ、全編を彩る青の映像が印象的。

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『トリコロール/白の愛』

94年/92分/主演:ジュリー・デルピー/ベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)
妻に捨てられた男と、失って初めて愛に気づく女。男と女の恋のかけひきを、時に軽やかに、時にリリカルに描く、三部作中最も軽妙な作品。ジュリー・デルピーの小悪魔的魅力に溢れている。

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『トリコロール/赤の愛』

94年/96分/主演:イレーヌ・ジャコブ/カンヌ映画祭正式出品
三部作の最終章にして、キェシロフスキの遺作。『ふたりのベロニカ』で大抜擢されたキェシロフスキ作品の“ミューズ”イレーヌ・ジャコブと名優ジャン=ルイ・トランティニャンの競演がみもの。

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『終わりなし』*劇場初公開

84年/109分/主演:グラジナ・シャポウォフスカ
夫を亡くした妻と、死後もなお妻を見守る夫…。哀しい現実を受け入れる辛苦を見事に描いたキェシロフスキ初期の代表作は、フランソワ・オゾン監督の『まぼろし』を彷彿させる大傑作。

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『傷跡』*劇場初公開

76年/104分/主演:フランチシェク・ピエチュカ/グダニスク映画祭主演男優賞、審査員特別賞
長編劇映画デビュー作。工場の監督官に任命された誠実な男が、建設反対の住民との間で苦悩する姿を描く。“運命に翻弄される人間”を見つめたキェシロフスキのテーマが既に確立されている。

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『アマチュア』

79年/112分/主演:イェジ・シュトゥール/モスクワ映画祭グランプリ、グダニスク映画祭グランプリ
「映像文化にとって真のコペルニクス的革命」と評された出世作。平凡な工場労働者が8ミリカメラを手にしたことから、周囲との軋轢が生じる。レンズを通して見つめることの危うさを描いた秀作。

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『偶然』

81年/119分/主演:ボグスワフ・リンダ/グダニスク映画祭主演男優賞、銀獅子賞
列車に乗り込もうとする主人公が辿る運命を3つのエピソードに分けて語る、キェシロフスキの真骨頂と呼ぶべき快作。『スライディング・ドア』『ラン・ローラ・ラン』の原型とも言える画期的な作品。

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『殺人に関する短いフィルム』

87年/85分/主演:ミロスワフ・バカ/カンヌ映画祭審査員特別賞、国際批評家連盟賞
キェシロフスキの名を世界中に知らしめた衝撃作。青年が衝動的に殺人を犯し、死刑になるまでを緻密な構成、リアルな描写で描く。ジュリー・デルピーは本作品に最も強い印象を受けたという。

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『愛に関する短いフィルム』

88年/87分/主演:グラジナ・シャポウォフスカ/シカゴ映画祭主演女優賞
向かいのアパートに住む女性を覗く、孤独な少年。「見つめること」「見つめられること」による純粋な愛の形の結末とは?『殺人に関する〜』と同様に、『デカローグ』中の一編を長編化した名作。

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