<キャスト>
ジュリエット・ビノシュ
Juliette Binoche
(『トリコロール/青の愛』ジュリー役)
1964年、パリ生まれ。84年『ゴダールのマリア』で映画デビュー。アンドレ・テシネの『ランデヴー』(85)で初主演。レオス・カラックスの『汚れた血』(86)では理想化された女性像を見事に表現し、セザール賞主演女優賞にノミネートされ、ロミー・シュナイダー賞を受賞する。88年には『存在の耐えられない軽さ』で英語台本に挑み、国際的な女優としての評価を獲得する。92年『嵐が丘』『ダメージ』とイギリスで2本の英語映画に出演した後、『トリコロール/青の愛』でキェシロフスキとのコンビが実現し、見事、ヴェネツィア映画祭とセザール賞の主演女優賞2冠に輝いた。96年の『イングリッシュ・ペイシェント』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞している。2001年の『ショコラ』では、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、今や押しも押されもしない大女優として活躍している。
ブノワ・レジャン
Benoit Regent
(『トリコロール/青の愛』オリビエ役)
1953年生まれ。78年にコンセルヴァトワールで同期のジャン=ユーグ・アングラードと共にTV初出演。81年、パトリス・シェロー演出「ペール・ギュント」で舞台デビュー。共同脚本作品の上演や、アマンディエ劇場でのシェロー演出/ジャン・ジュネ作「衝立」(83)、「エドワード2世」を翻案したアングラード演出「Great Britain」(84)などで舞台俳優としての地位を得る。80年「La femme integrale」で映画デビュー。フィリップ・ガレルの『ギターはもう聞こえない』(91)、ジャック・ドワイヨンのTVミニシリーズ「Benjamin Constant」(94)に出演。94年10月死去。他の主な出演作品は『サブウェイ』(84)『ラウンド・ミッドナイト』(88)『男と女II』(88)『バンカー・パレス・ホテル』(89)。
ジュリー・デルピー
Julie Delpy
(『トリコロール/白の愛』ドミニク役)
1969年、パリ生まれ。5歳ですでに俳優である両親と共に舞台に立つ。『ゴダールの探偵』(85)で注目され、栗色の長い髪をなびかせてバイクを飛ばすリーズ役で鮮烈な印象を残した『汚れた血』(86)と初主演作『パッション・ベアトリス』(87)で2年連続、セザール賞新人女優賞候補に。93年にはクエンティン・タランティーノ製作総指揮の『キリング・ゾーイ』に続いて『三銃士』でメジャー・デビューを果たし、国際的な女優に成長。95年にはイーサン・ホークと共演した『恋人までの距離/ディスタンス』、96年にはエンキ・ビラル監督の近未来SF『ティコ・ムーン』、98年ミカ・カウリスマキの『GO! GO! L.A.』に出演。リチャード・リンクレイターの『ウェイキング・ライフ』(2001)では、アニメーションに変換された登場人物の一人として出演している。
ズビグニェフ・ザマホフスキ
Zbigniew Zamachowski
(『トリコロール/白の愛』カロル役)
1961年、ポーランドのブジェジニー生まれ。経済学と音楽を学んだ後、ウージの映画学校に入り、85年に修了。以来40本以上の映画と、舞台、TVで活躍。ポーランドで最も優れた“歌える俳優”であり、最も人気のあるスターの一人でもある。国内外での受賞も多数。アンジェイ・ワイダの『悪霊』(88)や『コルチャック先生』(90)に出演。キェシロフスキとは『デカローグ』第10話『ある希望に関する物語』のロック・ミュージシャン役に続くコンビ。最近作はプレイスネルが音楽を担当している「WEISER」(01)。またアヌーク・エーメと共演した「La Petite prairie aux bouleaux」(02)がフランス公開待機中。
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