監督、脚本、編集、 エンゾ・ディ・マルティーノ役:
オタール・イオセリアーニ
Otar IOSSELIANI
撮影:
ウィリアム・ルプシャンスキー
William LUBTCHANSKY
1937年10月26日、パリ郊外ヴァンセンヌ生まれる。
ルイ・リュミエール写真映画学校で撮影を学び、ウィリー・クーラント、アンドレアス・ウィンディングの助手をつとめた後、68年に撮影監督として一本立ちし、以来、80本以上の作品で活躍。
デビュー直後から、ゴダールやリヴェットの作品を手がけ注目を集めるようになる。その後も、ストローブ&ユイレの『アメリカ』(83)、クロード・ランズマンのドキュメンタリー『SHOAH』(84)や、ジャック・ドワイヨンといった監督たちの作品を次々と手がけ、シネアストたちの信頼を得る。特にリヴェット作品の瑞々しい映像美を羨んだトリュフォーは『隣の女』(81)で、彼を指名したことは有名である。
代表作に『勝手に逃げろ/人生』(79)、『ヌーヴェルヴァーグ』(90)、『ピストルと少年』(90)、『美しき諍い女』(91)、『絹の叫び』(96)、『恋ごころ』(01)などがある。
イオセリアーニとは、92年の『蝶採り』で初めて組み見事な成果を残した。それ以降、『群盗、第7章』(96)、『素敵な歌と舟はゆく』(99)、そして本作『月曜日に乾杯!』と、すべての作品の撮影を担当する。目の醒めるような流麗な映像を創り出し、イオセリアーニ作品にはなくてはならない存在となる。
美術、トイレ番役:
マニュ・ド・ショヴィニ
Manu DE CHAUVGNY
『素敵な歌と舟はゆく』での好色な実業家役に続き、本作『月曜日に乾杯!』では女装したバーのトイレ番に扮して、とぼけたおかしみを醸し出したマニュ・ド・ショヴィニは、スタジオ「マニュ・デコール」を率いる名美術監督。本作でも美術監督兼俳優として参加し、そのセンスを存分に発揮している。
イオセリアーニをはじめ、ジャン=ジャック・アノーの『愛人/ラマン』(92)や、ミヒャエル・ハネケの「コード アンノウン」(00)など、ヨーロッパの名匠たちと次々にコラボレートする。とりわけリヴェットとの20年に及ぶ名コンビぶりは有名で、『地に堕ちた愛』(83)以降、『嵐が丘』(85)、『彼女たちの舞台』(88)、『美しき諍い女』(91)、『ジャンヌ/愛と自由の天使』『ジャンヌ/薔薇の十字架』(94)、『パリでかくれんぼ』(95)、『恋ごころ』(01)がなどで美術を担当している。
イオセリアーニ作品への参加は92年の『蝶採り』から。以降、『群盗、第7章』(96)、『素敵な歌と舟はゆく』(99)、『月曜日に乾杯!』とたてつづけに参加。美術監督としてのみならず名脇役としても、今やイオセリアーニ作品になくてはならない存在となる。
|