中国の「現在」を
鮮烈に描き出す最も若き先鋭、
ジャ・ジャンクー監督、
27歳驚愕のデビュー作!
監督は、27歳にして長編デビューを果した、「中国新世代」の新たなる先鋭、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)。北京電影学院に学んだ監督は、陳凱歌、張藝謀に代表される第五世代以後の才能として現れた、張元(チャン・ユエン)[『北京バスターズ』(93)、『東宮西宮』(96)、99年ヴェネツィア国際映画祭最優秀監督賞受賞作「SEVENTEEN YEARS」など]、章明(ツァン・ミン)[『沈む街』(96)]ら「新世代」の精神を受け継ぎ、インディペンデントの立場で本作の製作を開始した。
それと前後して、卒業後に撮り上げた短編が香港インディペンデント・ショート・フィルム・コンテストでグランプリを獲得、香港の製作会社からの出資を得ることに成功した監督は、本作を中国本土の検閲を受けずに完成させた。すでに本作は、ベルリンで最優秀新人監督賞と最優秀アジア映画賞を、ナントではグランプリを受賞、その他各国の国際映画祭でもグランプリを次々と獲得し、この映画がもたらす衝撃は、世界を大きく揺るがせている。だが、中国本土では、検閲を受けない製作は、いわばアンダーグラウンドでの製作とみなされ、いまだ国内公式上映のメドは立っていない。
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