Bitters End
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『夜風の匂い』
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解説 < 夜風の匂い
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カトリーヌ・ドヌーヴが魅せる、
成熟した女の愛の苦悩と悦び

近年『ポーラX』(99)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)など気鋭の監督たちの作品に出演し、その圧倒的な存在感で大女優の実力をみせつけるカトリーヌ・ドヌーヴ。待望の主演作となる本作は、ドヌーヴ自らがフィリップ・ガレル監督に「あなたと映画を作りたい」とラブ・コールを送りつづけて遂に実現した話題作である。若い恋人との愛に溺れる人妻の役をノーメイクさながらの迫真の演技で臨んでいる。
ベッドに横たわりシャワーを浴びる恋人を待つ剥きだしの表情、愛を求める溢れんばかりの感情を抑えられずに惑う姿、失われゆく若さへの焦燥感…。飾りたてた美しさとは正反対にある、うちに秘めた精神の純粋さと豊かさ。陽の差し込む窓辺にたたずむドヌーヴの崇高なまでの美しさは、まるで聖母のように清らかだ。咲き誇る気品溢れた美しさはそのままに、成熟した女の愛の苦悩と悦びを大胆かつ繊細に演じるドヌーヴは、さらなる新境地を切り開いたといえよう。


大人の女と男が魅せるエスプリ

街灯のまろやかな明かりの下、お互いの孤独を愛し合う女と男…。大人のラブストーリーには小粋でスタイリッシュなファッションが満載だ。夜のパリの街に映えるエレーヌの赤いコート、粋なスカーフの装い、香りへのこだわり、階段に腰掛け溢れる想いを日記に綴る姿…。全編を飾るエレーヌのエレガントでシックな装いやさりげない仕種には、齢を重ねてこそ似合う大人の女の魅力が発見できる。そしてセルジュのラフなスーツの着こなし、颯爽とポルシェを走らせるスマートさには大人の男が放つダンディな色気が漂う。

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