監督:フィリップ・ガレル
1948年4月6日パリ生まれ。13歳で初めてカメラを手にする。ヌーヴェル・ヴァーグの“アン・ファン・テリブル(ルビ:恐るべき子供)”と呼ばれたガレルの私小説ともいえる本作『白と黒の恋人たち』は、60年代末、運命的な出逢いを果たしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫ニコとの愛の日々が浮き彫りにされている。同じ世界観の下で生み出された二人の芸術、そして愛…。ガレル渾身の構想は、ついに20年の時を経て、完成した。ゴダールからカラックスまで、世界中の映画監督から圧倒的な支持を得るフィリップ・ガレル待望の最新作は、2001年ヴェネツィア国際映画祭で見事、国際批評家連盟賞を受賞。研ぎ澄まされた冷たい白と、深く濃く温かみのある黒の甘美なモノクロームの世界に、恋人たちの激しくも切ない愛の物語が浮かび上がる。
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