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中国第5世代の監督チェン・カイコー、チャン・イーモウ、ティエン・チュアンチュアン以降の才能ある若手監督の一人、ワン・シャオシュアイ。彼は今、チャン・ユエン(クレイジー・イングリッシュ)、ツァン・ミン(沈む街)、ジャ・ジャンクー(一瞬の夢)、チャン・ヤン(スパイシー・ラブスープ)らと共に、第6世代の監督として中国映画界で最も注目されている一人だ。最新作『ルアンの歌』は、彼の長篇3作目にあたり、ティエン・チュアンチュアンが、企画として参加している。
第6世代と呼ばれる監督たちは、市場経済の導入、それにともなう国営スタジオの疲弊、観客の映画離れという厳しい状況の下で映画製作に携わることになった。しかし彼らはそれを、作品のテイストに娯楽エンターテイメント性やドキュメンタリー性を加味することで、乗り越えようとしている。そして、文学、演劇と違い中国映画には、厳しい検閲制度があるが、『ルアンの歌』はワン・シャオシュアイにとって、初めて検閲を通
った作品でもある。
主演には、70年代生まれの新人2人を起用。ワン・トン(ルアンホン役)、シー・ユー(トンツー役)はそれぞれ、北京電影学院、中央戯劇学院で演技を学び、これからが期待される2人だ。
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