いつまでも終わらせたくなかった映画
作品を完成させるとすぐに次の企画に取り掛かるカサヴェテスだったが、本作だけは違った。彼は封切りを待つ間に小説化し(未発表)、プロモーションのためにギャザラとフォークを連れ、トーク・ショー・ツアーに周った。それはまるで、ハリー、アーチーとガスの馬鹿騒ぎの旅を再現するかのようだった。カサヴェテスはこの映画を終わらせたくなかったのだろう。カサヴェテスは『ラヴ・ストリームス』を完成させた後にでさえ、『ハズバンズ』が彼の作品中、一番興味深い作品だと語っている。 (戻る)
|