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 解説3/3・戻る

ボクらはいつも恋してる!
金 枝 玉 葉 2

オードリー・ヘップバーンの
『いつも二人で』にインスパイアされた
2番目に極上のロマンティック・コメディ

 続編を撮ることになったとき、ストーリーのベースとなったのが、ピーター・チャンのお気に入りの一本『いつも二人で』(67)。この作品は、離婚を考える夫婦がお互いへの愛情を失ったと感じる現在に、出会ってからの喜怒哀楽の日々が織り込まれる意外にシビアーなストーリー。「ハッピー・エンドは最初から決めていた。どんなに愛し合っていたカップルも一緒にすごす時間が長くなればなるほど、愛情は必ず変わってしまう。みんな間違うことはあるし、わがままになってしまう。もちろん他の人を愛してしまうこともある。ウィンとフォンの場合は同性だから、どうしてもレズビアンとしてクローズ・アップされるけど、あくまでウィンがサムから得られなかった愛情をフォンに求めた結果であって、相手の性別は問題じゃない。こうして一度壊れかけた関係を、どうやってやり直すことができるのかを証明したかった。99%がやり直せないだろうから、1%のリアルなハッピー・エンドを描きたかった。」という、監督ならではの選択がこの続編を実現した。監督自身の思いが一杯詰まった、実にパーソナルな作品とも言える。
 原題の“金枝玉葉”とは「最上級の〜」という意味で、『ローマの休日』の香港公開時のタイトルになるなど、極上のラヴストーリーにだけ許されるタイトルーということで、続編は2番目に極上のロマンティック・コメディとなるのです。
スチル