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  • 夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。 穏やかで幸せな生活を送っていたが―― 突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していく――。愛する人を奪われ遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を生きていくのか。その一つの答えを、本作は青年と少女にとことん寄り添い映し出す。そして、今もなお傷を抱えた、現在のパリの社会情勢が垣間見える。あの頃にはもう二度と戻れないが、この映画は誰かの存在によって、悲しみはきっと乗り越えられるということを教えてくれる。希望の光が差し込むラストは、観客を大きな感動に包み込む。
  • 「傑作!人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ。過剰に演出することなく人物を輝かせた、まさに完璧な映画!」(フィガロ)など、ふたりの強い絆を世界中が大絶賛!さらに、第31回東京国際映画祭では、審査員の満場一致でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げた。メガホンを執ったのは、本作が初の日本劇場公開作となるミカエル・アース監督。画面に映る繊細で優しい眼差しが、多くの人々の心を掴み離さないでいる。
  • 主演は、フランスで主演作が立て続けに公開され、いま最も旬で引く手あまたの若手俳優 ヴァンサン・ラコスト。戸惑いながらもアマンダに向き合おうとする、心優しい青年を瑞々しく演じている。姪のアマンダ役は、奇跡の新星イゾール・ミュルトリエ。自然な演技を求めた監督が見出し、初演技とは思えぬ存在感を放つ。子どもらしさと大人っぽい表情の両面を兼ね備えており、観る者を釘付けにする。さらに『グッバイ・ゴダール!』でジャン=リュック・ゴダールのミューズであったアンヌ・ヴィアゼムスキー役が記憶に新しいステイシー・マーティン、『グッドモーニング・バビロン!』『ザ・プレイヤー』 のグレタ・スカッキなど実力派が脇を固めている。
夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。 穏やかで幸せな生活を送っていたが―― 突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していく――。愛する人を奪われ遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を生きていくのか。その一つの答えを、本作は青年と少女にとことん寄り添い映し出す。そして、今もなお傷を抱えた、現在のパリの社会情勢が垣間見える。あの頃にはもう二度と戻れないが、この映画は誰かの存在によって、悲しみはきっと乗り越えられるということを教えてくれる。希望の光が差し込むラストは、観客を大きな感動に包み込む。
「傑作!人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ。過剰に演出することなく人物を輝かせた、まさに完璧な映画!」(フィガロ)など、ふたりの強い絆を世界中が大絶賛!さらに、第31回東京国際映画祭では、審査員の満場一致でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げた。メガホンを執ったのは、本作が初の日本劇場公開作となるミカエル・アース監督。画面に映る繊細で優しい眼差しが、多くの人々の心を掴み離さないでいる。
主演は、フランスで主演作が立て続けに公開され、いま最も旬で引く手あまたの若手俳優 ヴァンサン・ラコスト。戸惑いながらもアマンダに向き合おうとする、心優しい青年を瑞々しく演じている。姪のアマンダ役は、奇跡の新星イゾール・ミュルトリエ。自然な演技を求めた監督が見出し、初演技とは思えぬ存在感を放つ。子どもらしさと大人っぽい表情の両面を兼ね備えており、観る者を釘付けにする。さらに『グッバイ・ゴダール!』でジャン=リュック・ゴダールのミューズであったアンヌ・ヴィアゼムスキー役が記憶に新しいステイシー・マーティン、『グッドモーニング・バビロン!』『ザ・プレイヤー』 のグレタ・スカッキなど実力派が脇を固めている。
夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたが      突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。親代わりのように接しようとするが、まだ若いダヴィッドには荷が重く、戸惑いを隠せない。アマンダも、母親を失ったことをなかなか受け入れられずにいる。互いに不器用で、その姿は見ていてもどかしく、しかし愛おしい。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していく      
1993年7月3日、フランス、パリ生まれ。2009年、スクリーンデビュー作「いかしたガキども」(未/リアド・サトッフ監督)で、主演のひとりとして冴えない思春期の学生を演じリュミエール賞有望若手男優賞を受賞、仏映画界最高峰のセザール賞では有望若手男優賞にノミネートされた。女優ジュリー・デルピーが監督 /脚本/出演も務めた『スカイラブ』(11)や、『カミーユ、恋はふたたび』(12/ノエミ・ルヴォウスキー監督)、『EDEN/エデン』 (14/ミア・ハンセン=ラヴ監督)などに出演。若き研修医の成長、葛藤を描いた「ヒポクラテス」(未 /トマ・リルティ監督)で主演を務めセザール賞主演男優賞にノミネート、さらに16年には “VICTORIA”(ジュスティーヌ・トリエ監督)でセザール賞助演男優賞にノミネートされた。コメディタッチの作品に多く出演する一 方で、『アマンダと僕』では、主人公として実年齢とほぼ変わらない歳の青年の心の葛藤を繊細に演じ、リュミエール賞とセザー ル賞主演男優賞にノミネートされた。今最注目の若手俳優の一人。
      脚本を読んで
ミカエルは、愛する人を失う哀しみ、その人の思い出と共に生き続けることについてとても繊細にアプローチしています。彼はアマンダを小さな女の子として扱うのではなく、彼女をひとりの人間として描いています。この青年は、姉の死を哀しみながらも、到底自分の手には 負えないと感じることをしなければならなくなってしまった。それは、小さな女の子の世話をすることで、ほとんど 父親になるということに等しい。突然、ダヴィッドは今ま で考えたこともないぐらい大きな責任を負うことになります。この映画は喪失についてだけではなく、それがどれくらい彼の生活に影響を及ぼすかについても語っています。『アマンダと僕』は、僕たちが生きている世界の話でもあります。それは、道や公園で突如撃たれることがありえる僕たちの世界です。
      イゾール・ミュルトリエとの共演
役柄同様に、はじめ僕は彼女とどう接したら良いかわかりませんでした。僕には姪っ子もいなければ、家族や友達の中に小さな子どももいない。どうやって話しかけようか、彼女は何を考えているんだろうか。この撮影での彼女の役割はなんだろうか、ずっと考えていました。子どもは直観的な役者です。ちゃんと彼らに耳を傾けないといけません。それはずっと僕がしてきたことでもあります。7歳のアマンダは明らかに脆くて、ダヴィッドは大人としてや らなくてはならないことを責任持ってこなさなくてはなりません。しかし、年齢とは関係のない問題、愛する人を失ったときの哀しみや混乱といったものの前では彼らは同じです。あらゆるところで、アマンダの方がダヴィッドよりも強く感じられ、彼が彼女を、ではなく、彼女が彼を支えています。哀しみを超えて、苦難を共に乗り越えようと団結するふたりを見せることで、この映画は輝いて見えます。
ミカエル・アース監督に見いだされ、本作でスクリーンデ ビューを果たした奇跡の新星。監督自ら、体育教室から出てきたイゾールに声をかけ、オーディションのチラシを渡した ことがきっかけだった。
1991年1月1日、フランス、パリ生まれ。両親の仕事の都合により、7才から13才にかけて日本で暮らす。10代の頃から、ファッションモデルとしてキャリアをスタート。イギリスで演技を学んでいる時に、ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』(14)のオーディションに参加し、見事シャルロット・ゲンズブール演じるヒロイン・ジョーの若い頃に抜擢されスクリーンデビューを果たす。色情狂という難しい役を堂々と演じきり、デンマーク映画批評家協会賞の主演女優賞にもノミネートされた。その後、『ハイ・ライズ』 (16/ベン・ウィートリー監督)、『ゲティ家の身代金』(18/ リドリー・スコット監督)など話題作に次々と出演。『グッバイ・ゴダール!』(18/ミシェル・アザナヴィシウス監督)では、 主演でジャン=リュック・ゴダールのミューズだったアンヌ・ヴィアゼムスキーを演じた。待機作にナタリー・ポートマン主演“Vox Lux”(ブラディ・コーベット監督)がある。その他、ファッションブランドMiu Miu初となるフレグランスの広告塔に起用されるなど活躍の幅を着実に広げている。
1982年6月20日生まれ。舞台演出家の父を持ち、パリ第3 大学で舞台芸術を学ぶかたわら、国立劇場ではコメディの勉 強をした。主にフランスTVドラマで活躍。映画は『ゲンスブールと女たち』(11/ジョアン・スファール監督)や、コメディ映画に多数出演してる。
1964年3月9日、ベルギー、ブリュッセル生まれ。アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、セザール賞で作品賞含む3冠を受賞した『赤ちゃんに乾杯 !』(86/ コリーヌ・セロー監 督)などに出演、ポール・ヴェキアリ監督作“Rosa la rose, fille publique”でセザール賞助演女優賞にノミネートされ る。その他の出演作に『恋ごころ』(02 /ジャック・リヴェット監督)、『イヴ・サンローラン』(14 /ジャリル・レスペー ル監督)など。
1980年6月16日生まれ。サラリーマン時代に友人の誘いで参加した演劇レッスンで演技に触れ、俳優の道を志す。フランス国立高等演劇学校で演劇を学ぶ。ニューヨークでバーテ ンダーとして働いていた時に、アメリカ同時多発テロ事件を経験、フランスに戻る。「熟れた本能」(未 /カトリーヌ・コルシニ監督)、「ソフィー・マルソーの秘められた出会い」(未 /リサ・アズエロス監督)、「恋のときめき乱気流」(未/アレクサンドル・カスタネッティ監督)、『バツイチは恋のはじまり』(14/パスカル・ショメイユ監督)などに出演。
1960年2月18日、イタリア、ミラノ生まれ。イギリス、オーストラリアで育つ。18歳でイギリスに戻り、舞台女優として端役で出演する傍ら、ファッション雑誌やカタログのモデルとしても活躍。ドミニク・グラフ監督作“Das zweite Gesicht”(82)で映画 デビューを果たす。83年に『熱砂の日』(ジェームズ・アイボリー監督)に出演後、フランスやイタリアなど各国の作品に数多く出演。その後、活躍の場をハリウッドに移す。96年、HBO製作ア ラン・リックマン主演のTVドラマ“Rasputin”(ウリ・エデル監督)で、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート、日本でも大ヒットしたTVシリーズ「ブロークン・トレイル 遥かなる旅路」(06)では、サテライト・アワード他数々の賞にノミネートされた。主な映画出演作に、『グッドモーニング・バビロン!』(87/パオ ロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督)、『ア・マン・イン・ラブ』 (87/ディアーヌ・キュリス監督)、『三人姉妹』(88/マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)、『ザ・プレイヤー』(93/ロバート・アルトマン監督)、『レッド・バイオリン』(99/フランソワ・ジラール監督)など。映画、TV問わず数々の作品へ出演する名女優。
1975年2月6日、フランス、パリ生まれ。映画学校FEMISに入学する前は、経済学を学んでいた。友人と数本の短編映画を製作した後、本格的に監督としての活動を開始。短編、中編を数本制作し、“Charell”(2006)がカンヌ映画祭批評家週間に選ばれる。10年に、“Memory Lane”で長編デビューを果たしロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映された。その後、「この夏の感じ」(未)を手がけ『アマンダと僕』(19)が長編3作目。登場人物の繊細な心の揺れ動きを、映像と音楽で巧みに表現。日本での劇場公開は『アマンダと僕』が初めて。グランプリと脚本賞を受賞した東京国際映画祭では、上映後に会場が唸るような拍手の嵐に包まれ絶大な支持を得た。
      アマンダ役のイゾール・ミュルトリエについて
彼女を見つけた方法は、いわゆる“ワイルドキャスティング”です。演技経験のある子にも会ったのですが、すでに計算して演じているように見えてしまい、あまり好きになれませんでした。そこで、実際の学校から出てくる子供たちを待ち受けて観察して、直接オーディションのビラを渡しました。イゾールは、体育教室の習い事から出てくるところを見つけて、声をかけ、オーディションに来てもらいました。彼女は、子どもらしく幼い部分もありながら、円熟味のある部分も持ち合わせており、幼いところと大人びたところの両方が備わっていて魅力を感じました。実際、アマンダのようにシングルマザーに育てられていると、普通の子より色々なことを考えて成長しているんだろうな と思い、その点で彼女はすごく役柄とマッチすると思いました。
      ダヴィッド役のヴァンサン・ラコストについて
ヴァンサンは今まで、わりとコミカルな役が多く、このようなドラマチックな演技の経験はありませんでした。 彼の素晴らしいところは、非常にドラマチックで深みのある演技をしつつ、軽やかさを失わない。複雑な気持ちを持ち合わせながら軽い部分もある。顔は整っているんだけど、ものすごく美青年でもない。エレガントだけど不器用なところもある。両面性がありながら、誰でも親しみやすく、共感してもらえる部分が非常に良いと思いました。私は決して重苦しい映画ではなく明るい映画にしたかったので、彼が絶妙なキャスティングだと思い決めました。
      肉親を亡くした悲しみを乗り越えていくという作品がいくつもある中で、今回テロの事件を用いた理由
私はこの映画を作るにあたって、自分が住んでいる今のパリを描きたいと思いました。パリは、いまテロの経験を経た状況にあります。この映画は、テロの事件に社会的・政治的な意味を込めたわけではなく、あくまで一個人のレベルで、突然肉親を失った子の周辺で起こった背景として描いています。いつ何が起こるか分からない脆い状 況、そういった今のパリを描きたかったのです。
主な作品に、『わたしたちの宣戦布告』(12/ヴァレリー・ドンゼッリ監督)、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(14 / オリヴィエ・ダアン監督)などがある。ミカエル・アース監督とは「この夏の感じ」に続き2度目のタッグを組む。本作は、ほとんどの部分が16mmフィルムで撮影されており、夏のパリの柔らかな日差しが美しく映し出されている。
ミア・ハンセン=ラヴ監督と『あの夏の子供たち』(10)、『グッバイ・ファーストラブ』(13)、『EDEN/エデン』(14)、 オリヴィエ・アサイヤス監督と『アクトレス~女たちの舞台~』 (15)、『パーソナル・ショッパー』(17)など。ミカエル・アース監督とは「この夏の感じ」に続き2度目のタッグ。