◆ストーリー◆

心にも明りを――名もなき電気工の物語

天山山脈のふもと、聖なるイシク・クル湖のほとりのキルギスの小さな村。手作りなのか決して立派とはいえない風車を男が手入れをしている。村人たちは彼のことを“明り屋さん”と呼ぶ。明り屋さんは、アンテナの調節や電気の修理など、どんな些細な用事でも自転車でかけつける。時には、裕福ではない家に無料で電気を使えるよう細工したりもする。村人たちの暮らしを第一に考え、みんなからも愛される純朴な男だ。そんな明り屋さんの夢は、風車をいっぱい作って村中の電力を賄うことと、息子を授かること。そんな中、ラジオから政治的混乱のニュースが流れ、私腹を肥やそうと都会から価値観の違う者がやってくる。穏やかな時間が流れる田舎の村にも変化が起きようとしていた…。

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