正欲 (ab)normal desire

稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香 山田真歩 宇野祥平 渡辺大知 徳永えり 岩瀬亮 坂東希 山本浩司 監督・編集:岸善幸 原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊) 脚本:港岳彦 音楽:岩代太郎 主題歌:Vaundy『呼吸のように』(SDR)製作:murmur エグゼクティブプロデューサー:石井紹良 神山健一郎 定井勇二 飯島三智 企画・プロデュース:中村優子 プロデューサー:杉田浩光 富田朋子 スーパーバイザー:松原宏林 共同プロデューサー:舩江修 ラインプロデューサー:塚村悦郎 撮影:夏海光造 照明:高坂俊秀 DIT:鈴木裕 録音:森英司 音響効果:大塚智子 キャスティング:おおずさわこ 美術:井上心平 衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:新井はるか 金田順子 装飾:中村三五 助監督:松尾崇 制作プロダクション:テレビマンユニオン 配給:ビターズ・エンド ©2021朝井リョウ/新潮社 ©2023「正欲」製作委員会 2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/ヴィスタ/134分

11.10[金]より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!

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    イントロダクション
    傑作か、問題作か――朝井リョウによるベストセラー小説、待望の映画化!映画を牽引する、稲垣吾郎×新境地を見せる、新垣結衣。いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生!
    原作は朝井リョウによる長編小説。読者の価値観を激しく揺さぶる内容が多くの読者の支持を得てベストセラーとなり、第34回柴田錬三郎賞を受賞発行部数はすでに50万部(2023年10月現在)を突破、「これまでの価値観を覆す読書体験」として大いなるうねりを生み出している。
    主人公の啓喜を演じるのは稲垣吾郎。唯一無二の存在感を放ちながら、市井の視点で啓喜を演じ、観客を映画世界へいざなう。新垣結衣が夏月の複雑な心のひだを繊細に演じ、今までに見たことのない表情を魅せる。夏月と感情を共有していく佳道を演じるのは磯村勇斗。表情、発声、身体で観客の脳裏に佳道を焼き付ける。台詞だけでなく、ダンスシーンでも大也の感情を発露させるのは佐藤寛太。誰もが持つ心の弱さと強さを、本作が映画初出演の東野絢香が八重子役で体現する。
    監督は、『あゝ、荒野』が主要映画賞で多数の賞を獲得し、前作『前科者』では希望と再生の物語を感動的に描いた岸善幸。登場人物それぞれのキャラクターに寄り添うように、ラストシーンまでを丹念に描き出している。脚本は、『あゝ、荒野』でも岸とタッグを組んだ港岳彦が務め、壮大な原作世界を映像に置き換える挑戦を成功させた。映画音楽は『レッドクリフ』シリーズ、『殺人の追憶』の岩代太郎。 主題歌「呼吸のように」を手掛けたのは、類まれなる音楽センスで絶大な人気を誇るVaundy。本作で初めて映画主題歌を担当した。映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。
    Story
    ストーリー
    横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。
    同じ地平で描き出される、家庭環境、性的指向、容姿     様々に異なる背景を持つこの5人。だが、少しずつ、彼らの関係は交差していく。
    まったく共感できないかもしれない。驚愕を持って受け止めるかもしれない。もしくは、自身の姿を重ね合わせるかもしれない。それでも、誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい、とつながり合うことを希求する彼らのストーリーは、どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が生まれた。     もう、観る前の自分には戻れない。
    Cast
    キャスト
    Staff
    スタッフ
    監督・編集
    岸善幸きし・よしゆき
    1964年3月26日、山形県出身。早稲田大学卒業後、87年にテレビマンユニオンに参加。「アメリカ横断ウルトラクイズ」(NTV)、「世界ウルルン滞在記」(MBS)、「情熱大陸」(MBS)などのバラエティ、ドキュメンタリー番組を数多く手掛け、40代後半からNHKを中心にドキュメンタリードラマやドラマを演出。「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日~8月6日」(09/NHK)で第27回ATP賞テレビグランプリ総務大臣賞、「開拓者たち」(12/NHK)で第49回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞、「ラジオ」(13/NHK)で第43回国際エミー賞テレビ映画部門ノミネート、第68回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞を受賞。 『二重生活』(16)で劇映画デビューし、第14回ウラジオストク国際映画祭最優秀監督賞、第16回ニューヨーク・アジアン映画祭審査員特別賞を受賞。第2作となる『あゝ、荒野』(17/脚本:港岳彦)は、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(菅田将暉)や第12回アジア・フィルム・アワード最優秀助演男優賞(ヤン・イクチュン)をはじめ、国内主要映画賞の作品賞を多数受賞。続く第3作『前科者』(22)では第47回報知映画賞主演女優賞(有村架純)を受賞。
    著者名:朝井リョウ
    発売元:新潮文庫刊
    原作
    朝井リョウ
    岐阜県出身。『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。『何者』で第148回直木三十五賞を、『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。作家生活10周年記念作品『正欲』は第34回柴田錬三郎賞を受賞、累計40万部突破のベストセラーとなる(※23年10月現在)。ほかの著書に『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』など。
    主題歌
    Vaundy
    2000年6月6日、東京都出身。作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像もディレクション、セルフプロデュースするマルチアーティスト。19年春頃からYouTubeに楽曲を投稿開始し、2023年夏現在、YouTube・サブスクリプションのトータル再生数は44億回以上を突破。サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集め、リリースした楽曲は長期にわたりチャートイン、CMドラマなど各方面でタイアップにも起用される。2022年12月31日、第73回NHK紅白歌合戦に初出場。開催したワンマンライブは全て即日完売、2023年秋には自身最大規模6大都市12公演からなるアリーナツアーを開催。「おもかげ」(milet×Aimer×幾田りら)、「逆光」(Ado)など、フィーチャリングでの参加や楽曲提供及びプロデュースでもその手腕を余すことなく発揮。菅田将暉「惑う糸」では、初のミュージックビデオの監督も務めた。耳を捕らえ一聴で癖になる天性の歌声とジャンルに囚われない幅広い楽曲センスで、ティーンを中心に強固なファンダムを拡大し、令和の音楽シーンを牽引している。
    脚本
    港岳彦
    1974年3月5日、宮崎県出身。日本映画学校(現日本映画大学)ドキュメンタリー演出コース卒業。『僕がこの街で死んだことなんかあの人は知らない』(98)でシナリオ作家協会主催大伴昌司賞を受賞し、『イサク』(08/いまおかしんじ監督)で第4回ピンクシナリオコンクール入選。近年の主な映画作品は『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)、『MOTHER マザー』(20/大森立嗣監督)、『とんび』(22/瀬々敬久監督)、『アナログ』(10月6日公開/タカハタ秀太監督)など。岸善幸監督とは、映画『あゝ、荒野』(17)、テレビドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」(21/WOWOW)に次ぐタッグとなる。
    音楽
    岩代太郎
    1965年生まれ。岸善幸監督作品の音楽を手掛けるのは『二重生活』(16)、『あゝ、荒野』(17)、『前科者』(22)以来4度目。これまでに『血と骨』(04/崔洋一監督)、『蝉しぐれ』(05/黒土三男監督)、『春の雪』(05/行定勲監督)、『利休にたずねよ』(13/田中光敏監督)、『Fukushima50』(20/若松節朗監督)、『キネマの神様』(21/山田洋次監督)で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。ジョン・ウー監督作『レッドクリフ』シリーズ(08/09)、『The Crossing ザ・クロッシング』シリーズ(14/15)、『マンハント』(18)やポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』(03)の音楽も手掛ける。ほか近年の主な映画作品は、藤井道人監督作『新聞記者』(19)、『ヤクザと家族TheFamily』(21)、『ヴィレッジ』(23)、『MOTHER マザー』(20/大森立嗣監督)など。
    撮影
    夏海光造
    1951年生まれ。映画『華麗なる一族』(74/山本薩夫監督)に撮影助手として参加以降、映画・CM・ドキュメンタリーなどの撮影に従事する。フリーランスカメラマンとして海外で活動した後、岸善幸監督と共に「少女たちの日記帳ヒロシマ昭和20年4月6日~8月6日」(09/NHK)、「開拓者たち」(12/NHK)、「ラジオ」(13/NHK)、「キッドナップ・ツアー」(16/NHK)などを発表し、映画『二重生活』(16)、『あゝ、荒野』(17)、『前科者』(22)でもタッグを組む。
    照明
    高坂俊秀
    1951年生まれ。岸善幸監督作品の照明を手掛けるのは『あゝ、荒野』(17)、『前科者』(22)以来3度目。『その夜の侍』(12/赤堀雅秋監督)で第67回日本放送映画藝術大賞映画部門優秀照明賞を受賞。ほか照明を手掛けた主な映画作品は、『あずみ』(03/北村龍平監督)、『クローズZERO』(07/三池崇史監督)、『シュアリー・サムデイ』(10/小栗旬監督)、『キツツキと雨』(12/沖田修一監督)など。
    録音
    森英司
    1961年生まれ。録音技術会社を経て、テレビドキュメンタリー録音を志しフリーで活動。岸善幸監督作品の録音を手掛けるのは『二重生活』(16)、『あゝ、荒野』(17)、『前科者』(22)以来4度目。ほか近年の主な映画作品は、河瀨直美監督作品『あん』(15)、『朝が来る』(20)、『夕陽のあと』(19/越川道夫監督)、『千夜、一夜』(22/久保田直監督)、『ゆめのまにまに』(22/張元香織監督)など。