「〔もみ〕というのは、脱穀前の稲の実のことで、まだ固い殻を被った米のことなんです。家族も、我々も、時間をかけて、その固い殻を破る手助けをするんです。」
めぐる季節の中で少女を成長させたのは、豊かな自然と生命の神秘。
心に不安を抱えた若者を受け入れる〔もみの家〕に、16歳の彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利は笑顔で招き入れる。慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしてゆく――。
人生に立ち止まってしまった時、次の一歩を踏み出すことが怖くなる。相手に気持ちを伝えたいのに、どう言葉にすればいいかわからない。そんな想いから、身動きが取れなくなってしまった人たちを、優しく受け止めてくれる場所が〔もみの家〕。毎日同じ時間に起き、みんなで食卓を囲み、農作業や地域の人々と交流する。当たり前の生活が、どれだけ尊さに溢れているのかを、雄大な自然とたくさんの命が教えてくれる。
春夏秋冬を経て、また新しい春がくるように、固い実も人の命も、時間をかけて育てることの大切さに改めて気付く、珠玉の人生讃歌が誕生した。
人生に立ち止まってしまった時、次の一歩を踏み出すことが怖くなる。相手に気持ちを伝えたいのに、どう言葉にすればいいかわからない。そんな想いから、身動きが取れなくなってしまった人たちを、優しく受け止めてくれる場所が〔もみの家〕。毎日同じ時間に起き、みんなで食卓を囲み、農作業や地域の人々と交流する。当たり前の生活が、どれだけ尊さに溢れているのかを、雄大な自然とたくさんの命が教えてくれる。
春夏秋冬を経て、また新しい春がくるように、固い実も人の命も、時間をかけて育てることの大切さに改めて気付く、珠玉の人生讃歌が誕生した。
実際に1年をかけて撮影された美しい風景と人々のこの上なく優しい心。
演じるのは、若手実力派女優 南沙良、名優 緒形直人。
演じるのは、若手実力派女優 南沙良、名優 緒形直人。
主人公の彩花を演じるのは『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)でブルーリボン賞、報知映画賞他、数々の新人賞を獲得し、今映画やCМに引っ張りだこの若手No.1実力派女優 南沙良。撮影当時主人公と同じ16歳だった南は、時間と共に変化する少女の繊細な心の機微を抜群のセンスで演じ抜いている。そして、もみの家の主宰者を緒形直人、その妻に田中美里が扮し、迷える若者たちを温かく見守る夫婦を熱演。そのほか、渡辺真起子、中村蒼、佐々木すみ江ら実力派俳優たちが脇を固めている。
メガホンを取ったのは、『真白の恋』(17)で鮮烈なデビューを果たした坂本欣弘。監督自身の生まれ育った富山県を舞台に、心を閉ざした彩花が、不登校やひきこもりなどの問題を抱える人々の自立を手助けする施設〔もみの家〕で成長していく様を描き出す。自然の中で土に触れ農作業すること、若者を見守り支える人々の存在を、農業と福祉、双方の目線から丁寧に物語の中に組み込んでいる。
メガホンを取ったのは、『真白の恋』(17)で鮮烈なデビューを果たした坂本欣弘。監督自身の生まれ育った富山県を舞台に、心を閉ざした彩花が、不登校やひきこもりなどの問題を抱える人々の自立を手助けする施設〔もみの家〕で成長していく様を描き出す。自然の中で土に触れ農作業すること、若者を見守り支える人々の存在を、農業と福祉、双方の目線から丁寧に物語の中に組み込んでいる。
しみじみ噛みしめました。