監督&スタッフ

ワン・シャオシュアイ

監督・脚本・製作
ワン・シャオシュアイ 王小帥

1966年5月22日、中国・上海生まれ。北京電影学院監督学科を卒業後、1993年に「冬春的日子」でデビュー。ジャ・ジャンクー(賈樟柯)やチャン・ユアン(張元)らと並び「第六世代」と呼ばれ、1990年代中国インディペンデント映画を代表する監督の一人として注目を集める。1998年『ルアンの歌』がカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されたのを皮切りに、同映画祭に4度の正式出品をはたし、「青紅」(05)が審査員賞に輝く。さらにベルリン国際映画祭では、2001年『北京の自転車』で銀熊賞(審査員グランプリ)、2008年『我らが愛にゆれる時』で銀熊賞(最優秀脚本賞)、そして本作『在りし日の歌』で銀熊賞(最優秀男優賞&最優秀女優賞)と、3度の正式出品でいずれも銀熊賞を受賞する快挙をなしとげる。2010年にはフランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与された。

<監督の言葉>
1949年以来、中国の成長と発展は国家の政策や社会制度と密接に関係し、激しく揺れ動いていました。『在りし日の歌』は時代の証であり、社会、家族、自分たちのアイデンティティの強烈な変化のなかで普通の中国の人々がどう感じていたかを表しています。本作で私は、現代から1980年代まで遡りました。経済改革の初期から現在までの変化を辿ることで、その大きな社会背景のなかで個人の暮らしがどのようなものであったかを再考したいと思いました。この物語の家族たちは、ここ30年間の中国社会の縮図を示しています。

共同脚本
アー・メイ 阿美

1970年生まれ。中国・山東省出身。本作『在りし日の歌』で、第32回中国金鶏奨最優秀脚本賞、ハミルトン・ビハインド・ザ・カメラ・アワード最優秀脚本賞を、共同で脚本を手がけたワン・シャオシュアイと共に受賞した。そのほかの作品に、ツァオ・ティアンユー(趙天宇)監督「万有引力」(11)、オリビエ・メイズ監督「BITTER FLOWERS」(17)などがある。

撮影
キム・ヒョンソク

撮影を手がけたおもな作品に、韓国を代表する巨匠イ・チャンドンのプロデュースで話題になった『冬の小鳥』(09/ウニー・ルコント監督)や、『ポエトリー アグネスの詩』(10/イ・チャンドン監督)、『花、香る歌』(15/イ・ジョンピル監督)などがある。『私の少女』(14/チョン・ジュリ監督)で第35回黄金撮影賞銅賞を受賞。

音楽
ドン・インダー 董穎達

上海音楽学院、南カリフォルニア大学音楽学校卒業。これまで音楽を手がけた作品に、小説「アルグン川の右岸」を映画化した「額爾古納河右岸」(12)、ホアン・ボー(黄渤)主演作「鋒刃」(14)、リウ・ハオ(劉浩)監督「詩人」(18)などがある。