午前4時にパリの夜は明ける

4月21日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー
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Introduction
  • 孤独な少女との出会いが「家族」の絆を強くする――深夜ラジオがつなぐ、愛おしく大切な7年間の物語。
    1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れる。ともに過ごすなかで「家族」はそれぞれの人生を見つめ直していく…。
    夫との別れ、新たな出会い、子供たちの成長――訪れる様々な変化。不安や戸惑いを覚えながらも1歩ずつ前へと進んでいくエリザベートの姿が、観るものの胸を打つ。ラジオから流れる優しい声に耳を傾けるうち、些細な、あるいは平凡にさえ見える出来事こそが人生の一大イベントであり、本当の意味でのドラマチックな変化だということに気づかせてくれる。
  • シャルット・ゲンズブール×ミカエル・アース監督(『アマンダと僕』)繊細で力強い、観るものの感情を揺さぶる新たなる傑作の誕生!
    主人公エリザベートには、フランス映画のみならずトリアー、イニャリトゥ、ヴェンダースといった世界の名だたる監督たちの作品に意欲的に参加し、その活躍の留まることを知らないシャルロット・ゲンズブール。エリザベートの人生を左右する深夜ラジオのパーソナリティーには、エマニュエル・ベアールが圧倒的な存在感で魅せる。監督は、前作『アマンダと僕』がヴェネチア国際映画祭マジック・ランタン賞、東京国際映画祭グランプリ&最優秀脚本賞W受賞を果たしたミカエル・アース。ワールドプレミアとなった22年のベルリン国際映画祭で本作が上映されるや、「監督の計り知れない才能を感じる傑作!」(TROISCOULEURS)と、その繊細で力強い物語に絶賛評が寄せられた。今や次世代を担う監督のひとりとなる。
  • 自由と変革の風吹く80年代・パリから目が離せない!
    芸術の転換点ともいえる80年代のパリ。街並み、ファッション、音楽――彼らの生活を彩るアイテムと、散りばめられた当時のヒット曲の数々に心躍ること間違いなし。
    フランス映画界をミューズとして牽引してきたシャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールが、彼女たちが見出された80年代を演じる…その化学反応にもご注目!
    さらにエリック・ロメール『満月の夜』やジャック・リヴェット『北の橋』が引用され、25歳にして急逝したパスカル・オジェへのオマージュを捧げる。ほかにも引用されるアーカイブ映像の数々が当時へのタイムトラベルへと誘う。
孤独な少女との出会いが「家族」の絆を強くする――深夜ラジオがつなぐ、愛おしく大切な7年間の物語。
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れる。ともに過ごすなかで「家族」はそれぞれの人生を見つめ直していく…。
夫との別れ、新たな出会い、子供たちの成長――訪れる様々な変化。不安や戸惑いを覚えながらも1歩ずつ前へと進んでいくエリザベートの姿が、観るものの胸を打つ。ラジオから流れる優しい声に耳を傾けるうち、些細な、あるいは平凡にさえ見える出来事こそが人生の一大イベントであり、本当の意味でのドラマチックな変化だということに気づかせてくれる。
シャルット・ゲンズブール×ミカエル・アース監督(『アマンダと僕』)繊細で力強い、観るものの感情を揺さぶる新たなる傑作の誕生!
主人公エリザベートには、フランス映画のみならずトリアー、イニャリトゥ、ヴェンダースといった世界の名だたる監督たちの作品に意欲的に参加し、その活躍の留まることを知らないシャルロット・ゲンズブール。エリザベートの人生を左右する深夜ラジオのパーソナリティーには、エマニュエル・ベアールが圧倒的な存在感で魅せる。監督は、前作『アマンダと僕』がヴェネチア国際映画祭マジック・ランタン賞、東京国際映画祭グランプリ&最優秀脚本賞W受賞を果たしたミカエル・アース。ワールドプレミアとなった22年のベルリン国際映画祭で本作が上映されるや、「監督の計り知れない才能を感じる傑作!」(TROISCOULEURS)と、その繊細で力強い物語に絶賛評が寄せられた。今や次世代を担う監督のひとりとなる。
自由と変革の風吹く80年代・パリから目が離せない!
芸術の転換点ともいえる80年代のパリ。街並み、ファッション、音楽――彼らの生活を彩るアイテムと、散りばめられた当時のヒット曲の数々に心躍ること間違いなし。
フランス映画界をミューズとして牽引してきたシャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールが、彼女たちが見出された80年代を演じる…その化学反応にもご注目!
さらにエリック・ロメール『満月の夜』やジャック・リヴェット『北の橋』が引用され、25歳にして急逝したパスカル・オジェへのオマージュを捧げる。ほかにも引用されるアーカイブ映像の数々が当時へのタイムトラベルへと誘う。
Story
1981年、パリ。結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った少女、タルラは家出をして外で寝泊まりしているという。彼女を自宅へ招き入れたエリザベートは、ともに暮らすなかで自身の境遇を悲観していたこれまでを見つめ直していく。同時に、ティーンエイジャーの息子マチアスもまた、タルラの登場に心が揺らいでいて…。
訪れる様々な変化を乗り越え、成長していく家族の過ごした月日が、希望と変革のムード溢れる80年代のパリとともに優しく描かれる。
Cast
シャルロット・ゲンズブール
Charlotte Gainsbourg
│ エリザベート役 Élisabeth │
1971年/イギリス・ロンドン生まれ。歌手で映画監督のセルジュ・ゲンズブールと俳優ジェーン・バーキンの間に生まれる。『なまいきシャルロット』(85/クロード・ミレール監督)で初主演を務め、セザール賞有望若手女優賞を史上最年少で受賞。『小さな泥棒』(88/クロード・ミレール監督)、『ラブetc.』(96/マリオン・ヴェルヌー監督)、『21グラム』(03/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)などに出演し、フランスを代表する俳優となる。『La Buche ブッシュ・ド・ノエル』(99/ダニエル・トンプソン監督)でセザール賞最優秀助演女優賞、ラース・フォン・トリアー監督作『アンチクライスト』(09)ではカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞。以降、同監督の『メランコリア』(11)や『ニンフォマニアック』(13)にも出演し、活躍の場を広げ続けている。その他出演作に『誰のせいでもない』(15/ヴィム・ヴェンダース監督)、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16/ローランド・エメリッヒ監督)、『母との約束、250通の手紙』(17/エリック・バルビエ監督)など。
エマニュエル・ベアール
Emmanuelle Béart
│ ヴァンダ・ドルヴァル役 Vanda Dorval │
1963年/フランス・サントロペ生まれ。76年に映画「Demain les mômes」(ジャン・プルタレ監督)で俳優デビュー。『愛と宿命の泉 PART2/泉のマノン』(86/クロード・ベリ監督)でセザール賞助演女優賞、『フランスの女』(95/レジス・ヴァルニエ監督)でモスクワ国際映画祭女優賞受賞。02年には『8人の女たち』(フランソワ・オゾン監督)で共演したカトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・ユペールらとともにベルリン国際映画祭芸術貢献賞やヨーロッパ映画賞主演女優賞を受賞している。『天使とデート』(87/トム・マクローリン監督)、『ミッション:インポッシブル』(96/ブライアン・デ・パルマ監督)ではハリウッド作品にも出演するなど、国内外で広く活動。
キト・レイヨン=リシュテル
Quito Rayon-Richter
│ マチアス役 Matthias │
フランス生まれ。ジャンヌ・カリヨンのもとで演劇を学ぶ。パリでのデモンストレーションを経て、主演に抜擢された「Dark Heart of the Forest」(21)はブリュッセル国際映画祭の国内コンペティション部門でワールドプレミア上映された。今作では揺れ動く思春期の少年を演じ、その瑞々しくも儚い姿は「感動的な存在」とミカエル・アース監督も絶賛している。
ノエ・アビタ
Noée Abita
│ タルラ役 Talula │
1999年/フランス・エクサンプロヴァンス生まれ。18歳のとき、『アヴァ』(17/レア・ミシウス監督)で主演に抜擢。『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(18/ジル・ルルーシュ監督)、「Genesis」(18/フィリップ・ルザージュ監督)、『ファイブ・デビルズ』(21/レア・ミシウス監督)に出演。『スラローム 少女の凍てつく心』(20)で北京国際映画祭最優秀女優賞とリュミエール賞有望女優賞を受賞、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。
メーガン・ノータム
Megan Northam
│ ジュディット役 Judith │
1997年/フランス・パリ生まれ。少女をテーマにした5つの短編からなる「Girls Feels: Forces of Nature」のなかの一つ、「Miss Chazelles」(19/トーマス・ヴェルネ監督)に出演し、クレルモンフェラン国際短編映画祭にて最優秀女優賞を受賞。続けてサンセバスチャン国際映画祭でニューディレクターズ部門新人監督賞を受賞した「Spare Keys」 (22/ジャンヌ・アスラン、ポール・サンティラン監督) に出演している。
Staff
│ 監督・脚本 │ RÉALISATEUR et SCÉNARIO
ミカエル・アース
Mikhaël Hers
1975年/フランス・パリ生まれ。経済学を学んだのち、映画学校FEMISに入学。友人と数本の短編映画を製作した後、本格的に監督としての活動を開始。短編、中編を数本制作し、“Charell”(06)がカンヌ国際映画祭批評家週間に選ばれる。25歳の若者たちが過ごす夏の数日間を描いた“Memory Lane”(10)で長編デビューを果たし、ロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映された。その後、『サマーフィーリング』(15)、『アマンダと僕』(18)を手掛け、今作は長編4作目。前作『アマンダと僕』ではヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門マジック・ランタン賞受賞、東京国際映画祭でグランプリと脚本賞W受賞の快挙を成し遂げ、『午前4時にパリの夜は明ける』が第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。
Commentaire de Realisateur
人は、祖国に形成されるのと同じように子供時代に形成されると言われます。
私は子供時代に過ごした80年代に飛び込み、あらゆる光景や音を再現したいと思いました。
その感覚と色彩が私を作り、自分の中に存在しているのです。
芸術、特に音楽が印象的だったあの時代を、『午前4時にパリの夜は明ける』を撮ることでその時代に生きていたかった年齢の視点で再び訪れることができました。
│ 撮影 │ Image
セバスチャン・ブシュマン
Sébastien Buchmann
主な作品に、『わたしたちの宣戦布告』(11/ヴァレリー・ドンゼッリ監督)、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(14/オリヴィエ・ダアン監督)など。ミカエル・アース監督とは『サマーフィーリング』(15)、『アマンダと僕』(18)に続き3度目のタッグとなる。今作では80年代の空気感を演出するため、フィルムのような質感を巧みに生み出した。
│ 編集 │ Montage
マリオン・モニエ
Marion Monnier
主な作品にミア・ハンセン=ラヴ監督の『あの夏の子供たち』(09)、『グッバイ・ファーストラブ』(11)、『EDEN/エデン』(14)、 オリヴィエ・アサイヤス監督の『アクトレス~女たちの舞台~』(14)、『パーソナル・ショッパー』(16)など。ミカエル・アース監督とは『サマーフィーリング』(15)、『アマンダと僕』(18)に続き3度目のタッグとなる。
│ 音楽 │ Musique Originale
アントン・サンコ
Anton Sanko
『ポゼッション』(12/オーレ・ボールネダル監督)を始め、数々のホラー映画の音楽を担当。近年では『フラクチャード』(19/ブラッド・アンダーソン)、Netflixドラマ「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」(20)などを担当。ミカエル・アース監督とは『アマンダと僕』(18)に続く2度目のタッグとなる。今作は80年代でありつつもタイムレスな音色を演出し、23年のセザール賞オリジナル音楽賞にノミネートされている。
Column
1981年、「Changement et Espoir(変革と希望)」を掲げた社会党のミッテラン氏が大統領に当選。1989年、隣国ドイツのベルリンの壁崩壊とともに幕を閉じたこの10年は、その自由で活発な風潮からフランスにとって政治だけでなく、芸術的にも転換点といえる時期であった。
深夜ラジオ「夜の乗客」
ミカエル・アース監督の幼少期、実際に放送されていた「Les choses de la Nuit(夜の出来事)」という番組がモデル。視聴者参加型のコーナー「Quel est votre prénom?(君の名は?)」では、ゲストがスタジオ内の小部屋に案内され、自分の人生を語る。 テレビの深夜番組の台頭を横目に、深夜放送のラジオ番組はエリザベートをはじめ、眠れない夜を過ごす人々を支え、人と人とをつなぐ架け橋となっていた。
パスカル・オジェに捧ぐ……
1984年、25歳にして急逝した俳優、パスカル・オジェに捧ぐオマージュとして登場する、エリック・ロメール『満月の夜』(84)やジャック・リヴェット『北の橋』(81)。ほか多数引用されている当時のアーカイブ映像のなかにはクレール・ドゥニが監督した『ジャック・リヴェット、夜警』(90)からジャック・リヴェット本人が登場するシーンも。
名曲に合わせてダンスを……
劇中に登場する楽曲には監督のこだわりが詰まっていて、ペイル・ファウンテンズ、キム・ワイルド、テレビジョン、ジョン・ケイル、ヘヴンリー……などヒット曲が目白押し。「Les Champs-Élysées(オー・シャンゼリゼ)」で知られる国民的歌手、ジョー・ダッサンの「Et si tu n'existais pas(もし君がいなかったら)」はエリザベートたち家族にとって欠かすことの出来ない一曲だ。オリジナル楽曲を担当するアントン・サンコには「80年代の楽曲と共鳴するようにシンセサイザーをつかってエレクトロな雰囲気を」とオーダー。『アマンダと僕』に引き続いてセザール賞オリジナル音楽賞ノミネートのタッグがみせる、一味違う音楽の世界も見どころ。
Comment
フランスの国民的俳優が魅せる、
等身大の女性の佇まいに心奪われる
平凡な日々のようでいて、とてもドラマティックに見えるのは、
シャルロットが演じているからなのか。
いや、まるで演じてないようにも見える。あのなまいきシャルロットが、お母さんに。
あぁ私もエリザベートにハグされたい。大げさでなく、とてもさりげない愛情のかけ方、
スクリーンに存在している姿に惚れ惚れした。
西田尚美女優
独りで過ごす時に見せるエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)
の表情に惹かれる。

思わず口角が上がる様、さめざめと泣く様。
自身を取り巻く環境の変化でわずかに変わってゆく仕草。
原倫子イラストレーター
一介のシングルマザーになること。
そこから人生をやり直すこと。
そして初めて自分を知り、本当の愛を知っていくこと。
シャルロットの名演が、
再生の素晴らしさを優しく謳いあげる午前四時に、
人生の夜は明ける。
猫沢エミミュージシャン/文筆家


80年代のパリ、ラジオ、音楽…
ミカエル・アース監督の描く繊細で
ダイナミックな世界が胸を打つ――
みんな生まれた瞬間から、大海原の淵に立つ。
長いであろう旅路、小さくても拠りどころがあるといい。
待ち続ける女性の姿にラジオにはカタチがない。
幸せにもカタチはない。
家族も。
でも、自分を鼓舞する何かがあるとすれば、
そんなところに転がっているような気もする。

生きている実感を掬いながら、
これからの道のりをほのかに照らしてくれる映画です。
クリス智子ラジオパーソナリティ
孤独な家出少女の透明なガラスのような瞳。
苦難を乗り越えていくタフで繊細な母親の笑み。
1980年代のパリの夜景に流れるラジオ。
人と人とのつながりが切なくも美しい。
佐藤多佳子作家「明るい夜に出かけて」
ミカエル・アース監督がまたひとつ、世界を浄化してくれた。
弱さを抱えて生きること、支え合うこと、誰かを思いやること。
深夜ラジオが孤独を繋ぐように、きっとこの映画に救われる人がいると思う。
映画館を出たあと、すべてが優しさを帯びて見える。
小川紗良俳優/文筆家/映像作家
この映画は
『見る』というより『眺める』、
『知る』というより『感じる』類のもの。
それは例えば美しい音楽、上質のカシミアの肌ざわり、
薫り高いフレグランスが鼻をくすぐる体験のように。
シトウレイストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリスト
孤独な少女と新しい人生を前に惑う家族が結ぶ絆の切なさ。
80年代のパリがこんなに優しく、
ノスタルジックに描かれる日が来るとは!
山崎まどかコラムニスト
これまでの作品も音楽への愛情に溢れていたミカエル・アース監督。
80年代のパリが舞台の本作は、
NYパンクやイタロディスコの名曲が場面を彩る。
柔らかなシンセの劇伴も極上!
鶴谷聡平DJ/サントラ・ブラザース


観るものの人生をも照らし、
ひとりひとりにとって大切な存在に気づかせてくれる――
あなたのための人生讃歌
こじれてしまった関係の修復を願う時、
それそのものに執着するより、
他の誰かを支えることで自分が救われる可能性がある。
人生の遠回りを肯定してくれる映画でした。
ミュージシャン 川辺素ミツメ
夜の街を眺めていると自身の輪郭が曖昧になって
「本当にこの世界に自分は存在しているのだろうか」と疑いたくなる。
不安になる。寂しさが込み上げる。
もしも、これを孤独というのならば
この映画はそんな夜に寄り添ってくれる。
そして、その暗い夜もいつかは明けるのだと、信じさせてくれる。
枝優花映画監督/写真家
それぞれの孤独が交わり、じんわりと光るように響き合う。
私たちは互いの傷に触れて、ひととき寄り添い合うことができる。
他者と共有した忘れがたい時間を思い出す作品です。
文月悠光詩人
過去という夜が言葉で明けていく。
まぶしさとともに生まれるひとりひとりの影は、
はっきりと、いま、ここに、
あなたとわたしがいることを教えてくれる。
木下龍也歌人
何も残らなかったかのような歳月、離れていった人々、
好きになれなかった映画。
それでもあの日々は確かに私だったと抱え直す夜が、朝が、
1981年から2023年までの42年間にいくつあっただろう。
はらだ有彩テキストレーター
往年のパリへのラブレター
The Film Verdict
シャルロット・ゲンズブールの最高傑作
Radio France
エリック・ロメールを受け継ぎ、人間のあらゆる感情を切なくも優雅に描き出している
Filmstarts
ミカエル・アース監督の計り知れない才能を感じる傑作!
TROISCOULEURS