劇場情報
監督・脚本・編集:春本雄二郎 瀧内公美 河合優実 梅田誠弘
劇場情報
イントロダクション
息もつけないほどの緊迫と衝撃!日本公開を前に、すでに世界中の映画祭を席巻中!
一体何が真実なのか?そして、“正しさ”とは何なのかー?
ドキュメンタリーディレクターの由宇子は、究極の選択を迫られる。
女子高生いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子が、父から聞いた”衝撃の事実”。由宇子は、究極の選択を迫られることになるー。
超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作は、世界三大映画祭の一つであるべルリン国際映画祭をはじめ、瞬く間に世界中の映画祭を席巻! 先の読めない巧みな脚本、観る者を釘付けにする役者陣の熱演、そしてラストに観客が突きつけられる究極の問いかけに驚嘆と絶賛の声が止まらない。監督・脚本は、デビュー作『かぞくへ』が高く評価される春本雄二郎。さらに、長編アニメーション『この世界の(さらに いくつもの)片隅に』の片渕須直がプロデューサーとして参加している。
今年、日本映画界の〝台風の目〞となること間違いなしの『由宇子の天秤』がついに日本公開となる!
主演・瀧内公美の圧倒的存在感、日本映画界を支える役者陣の熱演が光る!
主人公の由宇子を演じるのは、『火口のふたり』でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でラス・パルマス国際映画祭最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。正義感溢れる自立した女性がやがて思わぬ窮地に追い込まれていく様を、圧倒的存在感で見事に演じきった。 そして脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』の梅田誠弘、バイ プレイヤー光石研ほか、日本映画界を支える実力派の役者陣が集結した。撮影前に丹念に リハーサルを重ねることで生まれた、様々な立場で生きる人たちの息遣いがスクリーンに焼き 付く。記憶に残る熱演の数々を、ぜひ見逃さないでいただきたい。
ものがたり
3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、学習塾を経営する父から思いもよらぬ〝衝撃の事実〞を聞かされる。大切なものを守りたい、しかし それは同時に自分の「正義」を揺るがすことになるー。果たして「〝正しさ〞とは何なのか?」。常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる…ドキュメンタリーディレクターとしての自分と、一人の人間としての自分。その狭間 で激しく揺れ動き、迷い苦しみながらもドキュメンタリーを世に送り出すべく突き進む由宇子。彼女を最後に待ち受けていたものとはー?
コメント
才能があり、映画製作について極めてクリアな考えを持った監督だ。
カルロ・シャトリアン
ベルリン国際映画祭 アーティスティックディレクター
『由宇子の天秤』は2作目にして監督が持つ大きなポテンシャルを証明した作品だ。
物語を展開する手法が際立っており、ストーリーも非常に奥深く、
特に卓越したクライマックスには圧倒されてしまった。
カトリーナ・シェイ
台北映画祭 プログラミングメンバー
2020年の最も好きな映画のひとつ!
緻密な筋書きによって精密かつ赤裸々に描かれる、由宇子が直面する人生のジレンマ。
メディア、教育、そして映画に向けて深く探求する問いを投げかけながら、由宇子の葛藤を切れ味鋭い社会派のテーマの中に織り込み出した。
パク・ソニョン
釜山国際映画祭 プログラミングディレクター
『由宇子の天秤』は、第4回平遥国際映画祭において、多くの人々を驚かせ、観客賞を獲得した。
春本監督の映し出す世界は、全てが静かで穏やかである。
しかしそこにはある種の魔法の力が存在し、我々は無意識のうちに、主人公の内なる世界の奥深くへと導かれ、衝撃を受ける。
そこで我々がバランスを保つことは困難だろう─。
ジャ・ジャンクー
映画監督
ここ数年の中で、最もくらった日本映画だ。
正義とは、社会においての矛盾を解き明かすことか?自分の大切なものを守りぬくことか? 自分の在り方を考えさせられ、後に尾を引く。
行定勲
映画監督
無知や無関心を煽る社会システムと、暴徒化する知性と正義感との間に、由宇子の心の天秤はゆれている。倫理や道徳に揺さぶられながら、バランスを保とうと必死にゆれている。細部まで心と魂のこもった極めて非凡な作品に出会った。
池松壮亮
俳優
国家や社会がどうしようもない状況だと感じる毎日、実はそれを生み出しているのは私たち自身ではないのか。そして、それを変えられるのも私たち自身なんじゃないのか。この映画に告げられた気がする。
俳優たちの存在が素晴らしい。それを導き、ともに斬りこんだスタッフの静かな熱量。頭がさがった。
瀬々敬久
映画監督
「伝える」仕事に携わる自らを、深く省みずにはいられなかった。
自浄作用を失ったメディアには、最初から天秤の「軸」などないのかもしれない。
人の人生を「素材」として翻弄し、後は背を向けるだけならば。
安田菜津紀
NPO 法人 Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト
正解はどこにあるのか、誰が正しいのかを、探し求めながら見続けた。
信頼とは何か。友愛とは何か。そうは見つからない。
見終わってからも、ずっと、動揺が続いている。
武田砂鉄
ライター
名優同士の迫真のやりとりの中、まるで自分がスクリーンの内側にいるような気まずい気持ちになるほど
物語に没頭した。
余韻が強烈で胸がざわつき続けている。
松尾貴史
タレント
「自分は正しい」と見せかけるために、人はずるいこともする。
「誰が一番悪かったか?」の答えはきっと、観る人によって違うのでは。
高橋ユキ
フリーライター/「つけびの村」著者
とてつもない作品が出現した。テレビマンは重要な局面で
「人として生きるのか?テレビマンとして生きるのか?」
その狭間に入り込んでしまう生き物なのだ。
さあ、あなたはテレビマンに同情するか、軽蔑するか。
笠井信輔
フリーアナウンサー
今年のベストワン映画。誰もが正義の側に立とうとする今の世に届けられた爆弾です。
全力支持表明!
森直人
映画評論家
遂に、瀧内公美に真の代表作が生まれた。
大島渚の名言「キャメラは加害者だ」をここまで具現化した映画があっただろうか。
樋口毅宏
作家
人は越えてはいけない一線を越えてしまった時 、どういう行動を取るべきか…
それが今後の人生の分かれ道になる気がしてならない。
まぁ、越えないに越したことはないっすけどね…
滝藤賢一
俳優
誰かを信じ続けるために、真実が邪魔になることがある。
嘘と共に生きるか。真実と共に生きるか。
この映画で最も恐ろしいのは、真実を覗き込む瞬間。
望月優大
ライター
全ての傍観者が血生臭い闘技場に引きずりこまれる。
パンドラの箱が開いてしまった。
上出遼平
テレビ東京「ハイパーハードボイルドグルメリポート」ディレクター
映画なのに現実のようであり、
役者なのに実在しているようであり、
虚構なのに事実のように思える。
この作品は人間の営みの真実を
スクリーンに切りとっている。
普遍的な名作の条件を揃えている。
明るく楽しいエンタメの地下水脈に、
どす黒い骨太の邦画の血は流れている。
水道橋博士
お笑い芸人、タレント
幾重もの真実を剥がした先にあるのは、
被害者の救済か、世論の求めるシナリオか、メディアにとって不都合な現実か。
そしてもし自身が渦中の人となったなら、由宇子は目を背けずに「正義」を貫けるのか。
報道に携わる者として戒めのような作品だった。
ホラン千秋
キャスター・タレント
「お前はどっち側なんだ」そう問われ続けられる仕事に価値がある。
しかしこの質問の選択肢に「メディア側」「権力側」が入り続ける限り、
民主主義の基盤となる報道の自由が成立しているとは言えないだろう。
伊藤詩織
映像ジャーナリスト
取材者が当事者になった瞬間、崇高な“正義”は瓦解する。
この映画が追及するのは、皆が発信者になった現代の膿そのものだ。
己が身を焼かれるような痛烈作。一片たりとも、他人事ではない。
SYO
映画ライター
順不同・敬称略
キャスト プロフィール
木下由宇子役
瀧内公美
木下政志役
光石研
小畑萌役
河合優実
小畑哲也役
梅田誠弘
長谷部仁役
松浦祐也
矢野志帆役
和田光沙
小林医師役
池田良
池田役
木村知貴
富山宏紀役
川瀬陽太
矢野登志子役
丘みつ子
木下由宇子役
瀧内公美
1989年10月21日生まれ、富山県出身。
内田英治監督『グレイトフルデッド』(14)にて映画初主演。
『ソレダケ that’s it』(15/石井岳龍監督)、『日本で一番悪い奴ら』(16/白石和彌監督)など気鋭の監督作品を経て、2017年、廣木隆一監督『彼女の人生は間違いじゃない』に主演。日本映画プロフェッショナル大賞新人女優賞、全国映連賞女優賞を受賞。2019年には荒井晴彦監督『火口のふたり』でキネマ旬報主演女優賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞、その演技を高く評価される。ほか主な出演作に『アンダードッグ』(20/武正晴監督)、ドラマ「凪のお暇」(19/TBS)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21/KTV)など。来春、マーク・ギル監督『Ravens(原題)』のクランクインを控えている。
木下政志役
光石研
1961年9月26日生まれ、福岡県出身。
高校在学中に『博多っ子純情』(78/ 曽根中生監督)の主演に抜擢されデビュー。以降、数多くの映画・ドラマに出演する。近年の主な映画出演作は、『ザ・ファブル』(19/江口カン監督)、『わたしは光をにぎっている』(19/中川龍太郎監督)、『青くて痛くて脆い』(20/狩山俊輔監督)、『喜劇 愛妻物語』(20/足立紳監督)、『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(21/松居大悟監督)など。公開待機作に『浜の朝日の嘘つきどもと』(9月10日公開/タナダユキ監督)、『マイ・ダディ』(9月23日公開/金井純一監督)がある。
小畑萌役
河合優実
2000年12月19日生まれ、東京都出身。
映画『よどみなく、やまない』(19/芝山健太監督)で主演デビュー。
映画、ドラマ、舞台、MV、CM、モデルなど多岐にわたり活躍。
主な出演作品に、映画『喜劇 愛妻物語』(20/足立紳監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(20/内山拓也監督)、『アンダードッグ』(20/武正晴監督)、ドラマ「夢中さ、きみに。」(21/MBS)、「ネメシス」(21/NTV)、「さまよう刃」(21/WOWOW)、「惑星サザーランドにようこそ」(YouTube)、舞台「フリムンシスターズ」(20/松尾スズキ演出)、手嶌葵「ただいま」のミュージックビデオなど。今後の公開待機作に映画『サマーフィルムにのって』(8月6日公開/松本壮史監督)がある。
小畑哲也役
梅田誠弘
1983年1月8日生まれ、鳥取県出身。
22歳から俳優活動を始める。20代は主に劇団に所属、小劇場舞台での出演を重ね、自身でユニットを結成しプロデュース公演等も行った。31歳の時に春本雄二郎監督初長編作品の『かぞくへ』(18)のオーディションを受け、準主演の洋人役として出演を果たす。主な出演作に、『獣道』(17/内田英治監督)、『VIDEO-PHOBIA』(19/宮崎大祐監督) 、ドラマ「盗まれた顔」(19/WOWOW)、『ワールズエンドファンクラブ』(19/平波亘監督)など。公開待機作に、『鬼が笑う』(22年公開予定/三野龍一監督)がある。
長谷部仁役
松浦祐也
1981年4月14日生まれ、埼玉県出身。
『押入れ』(03/城定秀夫監督)でデビュー。映画・ドラマをはじめ舞台やCMなど幅広く活躍。代表作に『初恋』(06/塙幸成監督)、『マイ・バック・ページ』(11/山下敦弘監督)、『ローリング』(15/冨永昌敬監督)、『エミアビのはじまりとはじまり』(16/渡辺謙作監督)、『AMY SAID エイミーセッド』(17/村本大志監督)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18/冨永昌敬監督)、『船長さんのかわいい奥さん』(18/張元香織監督)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18/豊田利晃監督)、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19/長久允監督)など。主演を務めた『岬の兄妹」(19/片山慎三監督)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(国内コンペティション長編部門)優秀作品賞&観客賞受賞。近年の主な作品に『泣く子はいねぇが』(20/佐藤快磨監督)、『おらおらでひとりいぐも』(20/沖田修一監督)などがある。
矢野志帆役
和田光沙
1983年12月30日生まれ、東京都出身。
映画『靴が浜温泉コンパニオン控室』(08/緒方明監督)でデビュー。主な出演作は、『真・あんこまん』(14/中村祐太郎監督)、『なりゆきな魂、』(17/瀬々敬久監督)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)、『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督)など。主演を務めた『岬の兄妹」(19/片山慎三監督)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(国内コンペティション長編部門)優秀作品賞&観客賞受賞。同作品にて第34回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。近年の主な作品に『パラダイス・ロスト」(20/福間健二監督)、『破壊の日」(20/豊田利晃監督)などがある。
小林医師役
池田良
1978年1月27日生まれ、愛知県出身。
大学卒業後、外資系コンサルティング会社に就職するが27歳の時に俳優を志す。アメリカのステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティングに2度の留学を経ながら数々の映画・ドラマ・舞台・CM等に出演。映画『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)では第30回高崎映画祭で優秀新進俳優賞を受賞。近年の主な出演作に映画『ミッドナイトスワン』(20/内田英治監督)、『さんかく窓の外側は夜』(21/森ガキ侑大監督)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)、ドラマ「にじいろカルテ」(21/EX)、舞台「タイトル、拒絶」(21/山田佳奈演出)などがある。
池田役
木村知貴
1978年8月31日生まれ、秋田県出身。
大学までアルペンスキーに明け暮れていたが卒業後ひょんなことから自主映画に関わり、劇団東京乾電池アクターズラボを経て映画を軸に活躍。主な出演作品は、『こっぴどい猫』(12/今泉力哉監督)、『SHARING』(16/篠崎誠監督)、『SLUM-POLIS』(15/二宮健監督)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16/中野量太監督)、長編初主演作品『トータスの旅』(17/永山正史監督)、『枝葉のこと』(18/二ノ宮隆太郎監督)、『犬猿』(18/𠮷田恵輔監督)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)、『SHELL and JOINT』(19/平林勇監督)、『楽園』(19/瀬々敬久監督)など。近年の主な出演作品に、『AI崩壊』(20/入江悠監督)、『恋するけだもの』(20/白石晃士監督)、『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(21/池田暁監督)、『かば』(21/川本貴弘監督)などがある。
富山宏紀役
川瀬陽太
1969年12月28日生まれ、神奈川県出身。
助監督から自主映画『ラバーズ・ラヴァー』(95/福居ショウジン監督)で俳優へ。自主映画から大作までボーダーレスに活動中。主な出演作に『シン・ゴジラ』(16/庵野秀明、樋口真嗣監督)、『月夜釜合戦』(17/佐藤零郎監督)、『息衝く』(18/木村文洋監督)、『体操しようよ』(18/菊地健雄監督)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)、『おっさんのケーフェイ』(19/谷口恒平監督)、『天然☆生活』(19/永山正史監督)、『ゴーストマスター』(19/ヤング・ポール監督)、『JKエレジー』(19/松上元太監督)、『たわわな気持ち』(20/古澤健監督)、『横須賀綺譚』(20/大塚真一監督)、『ヴァニタス』(20/内山拓也監督)、『海底悲歌』(21/堂ノ本敬太監督)、『激怒』(21/高橋ヨシキ監督)など。『ローリング』(15/冨永昌敬監督)等により15年度日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞受賞。
矢野登志子役
丘みつ子
1948年1月19日生まれ。東京都出身。
1968年に日活に入社。『禁断の果実』(68/鍛冶昇監督)で主演を務め、日本映画製作者協会 新人賞を受賞。1970年TBS朝のテレビ小説「オランダおいね」に主演し、TV大賞 新人賞を受賞した。以降数多くのドラマや映画、舞台で幅広く活躍中。主な出演作には、「前略おふくろ様」(75-76/NTV)、「池中玄太80キロ」(81/NTV)、「星の金貨」(95/NTV)、「やすらぎの刻~道」(19-20/EX)、大河ドラマ「峠の群像」(82/NHK)、「八代将軍 吉宗」(95/NHK)、「天国のスープ」(08/WOWOW)、「GIRI/HAJI」(19/Netflix)などがある。
『由宇子の天秤』舞台挨拶決定!
■9月18日(土)
①10:00の回上映後
②13:15の回上映前
<登壇者>
瀧内公美、河合優実、梅田誠弘、光石研、春本雄二郎監督(※敬称略)
<鑑賞料金>
1800円均一
※前売り券使用可(前売り券での座席予約は劇場窓口のみとなります。予めご了承ください)
※招待券、各種割引適用不可
<チケット販売>
〇オンライン
http://www.euro-ticket.jp/eurospace/schedule/
9/15(水)0:00~(9/14(火)24:00~)
〇劇場窓口
9/15(水)劇場オープン時~
《注意事項》
•登壇者及び内容は予告なしに変更する場合がございます。
•チケットご購入後お客様のご都合による変更及び払い戻しは、いかなる場合におきましても行っておりません。予めご了承ください。
•劇場内は、カメラや携帯端末などのいかなる機材においても録音/録画/撮影を禁止しております。このような行為が行われた場合は、記録された内容を削除の上ご退場いただきますので、予めご了承ください。
•上映会場に、マスコミ取材や配信用カメラが入る可能性がございます。
•劇場内では必ずマスクを着用してください。
•手洗い、消毒、咳エチケットなど、映画館の新型コロナウィルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
スタッフ プロフィール
監督・脚本・編集・プロデューサー
春本雄二郎
1978年12月3日生まれ。神戸市出身。
日本大学芸術学部映画学科卒業後、映画やドラマの現場で10年間演出部として働くも、現在の日本の商業スタイルでは自分の理想とする表現はできないと判断し、独立映画製作の道を選ぶ。自身で脚本・プロデュースした初監督長編映画『かぞくへ』(2016)は、第29回東京国際映画祭に公式出品され、フランスで開催された第23回ヴズール国際アジア映画祭では、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)など3冠を受賞。ドイツ、オランダ、ポーランド、韓国の映画祭でも上映され、2018年に全国公開される。2019年、第33回高崎映画祭にて新進監督グランプリを受賞。
2018年に、独立映画製作団体『映画工房春組』を立ち上げ、「映画監督と市民が直につながった映画製作」を掲げ、活動をスタート。
2019年、「かぞくへ」製作以前から執筆・完成していた脚本『由宇子の天秤』を映画化するため、再び自身でプロデューサーとなり、映画監督の片渕須直と松島哲也からの支援を受けながら、製作資金、スタッフ、キャストを集め、同年12月に撮影。
2020年に完成した同作は、世界三大映画祭の1つ、第71回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門にノミネートされる。同映画祭のアーティスティック・ディレクター、カルロ・シャトリアンからは「才能があり、映画製作について極めてクリアな考えを持った監督だ」と評される。
さらに韓国で開催されるアジア最大かつ唯一のメジャー国際映画祭、第25回釜山国際映画祭、コンペティション部門で日本人として12年ぶり、史上3人目となる最高賞・ニューカレンツアワードを受賞。また、中国の世界的映画監督ジャ・ジャンクーが設立の平遥国際映画祭では審査員賞と観客賞の2冠を達成。第21回東京フィルメックス、コンペティション部門にも選出され、学生審査員賞を受賞。そしてスペインで開催の第20回ラス・パルマス国際映画祭では、ジェンダー平等の意識に貢献したとしてCIMA審査員賞を受賞する。
2021年現在は、第3作目のシナリオ改稿と製作準備を始めながら、自身の演技ワークショップで幅広く俳優を求めている。

プロデューサー
松島哲也
1960年生まれ。映画監督。
日本大学芸術学部映画学科教授。日本映画監督協会理事。
大学在学中から蜷川幸雄監督に師事する。卒業後、日本テレビ火曜サスペンス劇場「ペーパー・ハネムーン」(87)でデビュー。PV、テレビドラマ、ドキュメンタリー作品を多数演出。劇場映画は『LEVEL』(94)、『宇宙の夏』(02)、『新しい風』(04)ヒューストン国際映画祭グランプリ受賞、『ゴーヤーちゃんぷるー』(06)、『ソ満国境15歳の夏』(15)などがある。
プロデューサー
片渕須直
1960年生まれ。アニメーション映画監督。
日本大学芸術学部特任教授。日芸映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として、高畑勲監督『NEMO』に演出部として参加。監督作はTVシリーズ「名犬ラッシー」(96/CX)、長編『アリーテ姫』(01)、『マイマイ新子と千年の魔法』(09)など多数。長編アニメーション映画『この世界の片隅に』(16)は数々の賞を受賞し異例のロングラン上映を達成。2019年より新たなエピソードを加えた新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開継続中。