塩　田　明　彦 （しおた・あきひこ）

1961年、京都府生まれ。立教大学在学中より黒沢清、万田邦敏らと共に自主映画を製作。82年『優しい娘』が「ぴあフィルムフェスティバル」に準入選、翌年『ファララ』が入選し、広く注目を集める。 大学卒業後、高橋洋らと共に同人誌「映画王」の中心メンバーとして映画評論を執筆しつつ、黒沢清作品を中山に助監督として参加。その後、企業用VP等を数多く演出する−方、監督／脚本家の故・大和屋竺のもとで脚本を学び、91年脚本家として独立。山口貴義監督『恋のたそがれ』（93）『ヤマトナデシコ』（96）などでは撮影・照明を担当するなど、映画製作の様々な分野で才能を発揮する。96年、オリジナルビデオ『露出狂の女』を監督。現在は、ユーロスぺ−ス、アテネフランセが主宰する映画美学校で講師も務めている。 待望の劇場公開映画デビュー作となる『月光の囁き』は、「ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭99」で審査員特別賞と南俊子賞（批評家賞）をダブル受賞。98年度「新人監督の製作活動に対する助成」（財団法人東京国際映像文化振興会運営）対象作品に決定するなど、今後の活躍が期待される。