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シャンソンの名曲にのせて、パリのホテルを舞台に繰り広げられるマジカルな一夜の物語。
マリアは、結婚して20年になる夫リシャールと二人暮らし。今ではすっかり“家族”になってしまった夫には内緒で、密かに浮気を重ねていたが、ある日ついにバレてしまう。怒ったリシャールと距離を置くため、マリアは一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室へ。窓越しに夫の様子を眺めるマリアのもとに、なんと20年前の姿をした夫が現れ、さらには元カレたちも次々と登場、そのうえ夫の初恋相手のピアノ教師までもがかつての姿でやってきて、愛の魔法にかかった不思議な一夜が幕を開けた! もしもあの時、あの恋が成就していたら? かつての恋の思い出が脳内を走馬灯のように駆けぬけたあと、マリアが見つけた真実とは? シャルル・アズナヴール、ジャン・フェラらシャンソンの名曲にのせてパリのホテルで繰り広げられる、大人のための軽妙洒脱なラブ・ストーリーが誕生した。
カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞(キアラ・マストロヤンニ)受賞!
フランスが誇る個性派俳優たちによるカルテットが奏でる見事なハーモニー
主人公マリアを演じるのは、マルチェロ・マストロヤンニを父に、カトリーヌ・ドヌーヴを母にもち、そのクールな美しさで映画ファンを魅了してきたキアラ・マストロヤンニ。本作では、開放的なマリアを軽やかに、コケティッシュな魅力全開で熱演し、見事、第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞を受賞した。若き日の夫リシャールを演じているのは、『アマンダと僕』で注目を浴び、いまフランス映画界で最も期待を集める俳優、ヴァンサン・ラコスト。フレンチ・ポップス界の名プロデューサー&人気ミュージシャンであるバンジャマン・ビオレが、マリアの夫リシャールを演じ、実生活では元妻であったキアラと、息のあった(元)夫婦共演をはたしたことも話題に。さらに夫の初恋相手イレーヌ役にNetflixでも配信中の人気ドラマ「エージェント物語」のカミーユ・コッタンが扮し、個性派揃いのカルテットが素晴しいハーモニーを奏でている。
司法・訴訟史を専門とする大学教員のマリアは、付き合って25年、結婚して20年になるリシャールとパリのアパルトマンで二人暮らし。
今ではすっかり“家族”になってしまった夫には内緒で、マリアは浮気を重ねていたが、ある日リシャールにバレてしまう。怒ったリシャールと距離を置くため、マリアは一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室へ。
マリアが窓越しに夫の様子を眺めていると、なんと20年前の姿をした夫が現れた!
「なぜそんなに若いの?」と驚きながらマリアが尋ねると、「25歳の俺に心底惚れてたくせに。俺を見てみろ!」。20年前のリシャールがカーテンを開けると、窓の向こうには一人キッチンに座る夫リシャールの姿が・・・・・・。
戸惑い驚くマリアの前に、これまでの元カレたちや、リシャールの初恋相手であるピアノ教師のイレーヌまでもが登場、 愛の魔法にかかった不思議な一夜が幕を開けた!
キアラ・マストロヤンニ/マリア役
Chiara Mastroianni
1972年5月28日、フランス・パリ生まれ。マルチェロ・マストロヤンニを父に、カトリーヌ・ドヌーヴを母にもつ。『私の好きな季節』(93/アンドレ・テシネ監督)でセザール賞有望若手女優賞にノミネート。本作『今宵、212号室で』で、第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞を受賞した。おもな映画出演作に『ゼロ時間の謎』(07/パスカル・トマ監督)、『美しいひと』(08/クリストフ・オノレ監督)、『クリスマス・ストーリー』(08/アルノ―・デプレシャン監督)、母ドヌーヴと親子共演したクリストフ・オノレ監督作『愛のあしあと』(11)、『チャップリンからの贈りもの』(14/グザヴィエ・ボーヴォワ監督)などがある。最新作は、再びドヌーヴと共演した『アンティークの祝祭』(19/ジュリー・ベルトゥチェリ監督)。 プライベートでは、本作で夫リシャールを演じたバンジャマン・ビオレと2002年に結婚し一女をもうけたが2005年に離婚。2018年にビオレが発表した「¡Encore Encore! (feat. Chiara Mastroianni)」では楽曲に参加、MVにも登場しビオレと共演している。
ヴァンサン・ラコスト/25歳のリシャール役
Vincent Lacoste
1993年7月3日、フランス・パリ生まれ。おもな映画出演作に『スカイラブ』(11/ジュリー・デルピー監督)、『カミーユ、恋はふたたび』(12/ノエミ・ルヴォウスキー監督)、『EDEN/エデン』(14/ミア・ハンセン=ラヴ監督)、研修医の成長を描く物語で主人公ベンジャミンを演じた『ヒポクラテス』(14/トマ・リルティ監督)、セザール賞、リュミエール賞で主演男優賞候補となり、第31回東京国際映画祭東京グランプリ&最優秀脚本賞を受賞した『アマンダと僕』(18/ミカエル・アース監督)などがある。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたクリストフ・オノレ監督の前作『ソーリー・エンジェル』(18)では主人公と恋に落ちるバイセクシャルの男、アルチュールを演じた。
カミーユ・コッタン/イレーヌ役
Camille Cottin
1978年12月1日、フランス・パリ生まれ。おもな映画出演作に、「CIGARETTES ET CHOCOLAT CHAUD」(16/ソフィー・レンヌ監督)、『マリアンヌ』(16/ロバート・ゼメキス監督)、「Telle mère, telle fille」(17/ノエミ・サグリオ監督)などがある。芸能事務所を舞台にしたフランスの大人気ドラマ「エージェント物語」(Netflixにて配信中)では女性エージェントのアンドレアに扮し、2015年に放映が開始され2020年で第4シーズンを迎える同シリーズの主演を務めている。
バンジャマン・ビオレ/リシャール役
Benjamin Biolay
1973年1月20日、フランス ヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ生まれ。フレンチ・ポップス界を代表する音楽プロデューサーであり人気ミュージシャンで、近年は俳優としても活躍。映画出演作に、『アナザー』(15/ジョアン・スファール監督)、『欲しがる女』(16/セバスチャン・マルニエ監督)、『パーソナル・ショッパー』(16/オリヴィエ・アサイヤス監督)、『あなたはまだ帰ってこない』(17/エマニュエル・フィンケル監督)などがある。本作の主演、キアラ・マストロヤンニの元夫(2005年に離婚)。
キャロル・ブーケ/20年後のイレーヌ役※特別出演
Carole Bouquet
1957年8月18日、フランス ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。15歳でバカロレアに合格し、ソルボンヌ大学哲学科に通うと共に、コンセルヴァトワール(高等演劇学院)に入学。17歳でルイス・ブニュエル監督に見いだされ『欲望のあいまいな対象』(77)の主役に抜擢される。おもな映画出演作に、『デジャヴュ』(87/ダニエル・シュミット監督)、セザール賞最優秀主演女優賞を受賞した『美しすぎて』(89/ベルトラン・ブリエ監督)、『美しき運命の傷痕』(05/ダニス・タノヴィッチ監督)など。シャネルのミューズとしても有名。
監督・脚本:クリストフ・オノレ
Christophe Honoré
1970年4月10日、フランス、カレ=プルゲール生まれ。2002年、「Seventeen Times Cécile Cassard」で映画監督デビュー。イザベル・ユペール、ルイ・ガレル主演の官能作『ジョルジュ・バタイユ ママン』(04)、カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品された『パリの中で』(06)を経て、長編4作目となる『愛のうた、パリ』(07)がカンヌ映画祭コンペティション部門に初めて正式出品された。そのほか監督作に、小説「クレーヴの奥方」を現代風に映画化した『美しいひと』(08)、カトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニの母娘共演が話題となった『愛のあしあと』(11)、『変身物語~神々のエロス~』(14)、ヴァンサン・ラコスト主演『ソーリー・エンジェル』(18)などがある。 演劇やオペラの演出家でもあり数多くの舞台演出を手がけるほか、約30冊の児童書を執筆した絵本作家としても知られ、「かくれんぼの黄金律」(画:グエン・ル・ガック)は2011年モントリオール・ブック・フェアにてバオバブ賞を受賞した。
【フィルモグラフィー】
Seventeen Times Cécile Cassard(2002)/ジョルジュ・バタイユ ママン(2004)/パリの中で(2006)/愛のうた、パリ(2007)/美しいひと(2008)/ Non ma fille, tu n'iras pas danser(2009)/Homme au bain(2010)/愛のあしあと(2011)/変身物語 神々のエロス(2014)/ Les malheurs de Sophie(2016)/ソーリー・エンジェル(2018)/今宵、212号室で(2019)
撮影:レミー・シェヴラン
Rémy Chevrin
1963年生まれ。これまで撮影を手がけた作品に、『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』(01/イヴァン・アタル監督)、『イブラハムおじさんとコーランの花たち』(03/フランソワ・デュペイロン監督)、『約束の旅路』(05/ラデュ・ミヘイレアニュ監督)などがあり、クリストフ・オノレ監督作品は『愛のあしあと』(11)、『ソーリー・エンジェル』(18)にも参加。
音楽監督:フレデリック・ジャンクア
Frédéric Junqua
音楽監督(ミュージック・スーパーバイザー)としてクレジットされたおもな作品に、『新世紀、パリ・オペラ座』(17/ジャン=ステファヌ・ブロン監督)、『ゴールデン・リバー』(18/ジャック・オーディアール監督)、『ルーベ、嘆きの光』(19/アルノー・デプレシャン監督)などがある。クリストフ・オノレ監督作品は本作の他、『変身物語 神々のエロス』(14)、「Les malheurs de Sophie」(16)、『ソーリー・エンジェル』(18)にいずれも音楽監督として参加している。
美術:ステファーヌ・タイヤソン
Stéphane Taillasson
クリストフ・オノレ監督作品には『ソーリー・エンジェル』(18)でも参加。これまで美術を手がけた作品にジャレッド・レト主演『ミスター・ノーバディ』(09/ジャコ・ヴァン・ドルマル監督)、『さすらいの女神(ディーバ)たち』(10/マチュー・アマルリック監督)、『涙するまで、生きる』(14/ダビド・オールホッフェン監督)、TVシリーズ「PARIS」(15)などがある。
衣裳:オリヴィエ・ベリオ
Olivier Bériot
1962年生まれ。リュック・ベッソン監督作品の常連として知られ、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『LUCY/ルーシー』(14)、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(17)、『ANNA/アナ』(19)など数多くのベッソン作品で衣裳を手がける。そのほかの作品に、『潜水服は蝶の夢を見る』(07/ジュリアン・シュナーベル監督)、『エタニティ 永遠の花たちへ』(16/トラン・アン・ユン監督)、『ナチス第三の男』(17/セドリック・ヒメネス監督)など多数。
過去は喜び?呪縛? 画面を手で触れたくなる。
シャンソンと物語に乗せて、心と身体を晒される212号室。
セリフも発想も、ビンビン来る。ジュテム フレンチ シネマ。
秋吉久美子
女優・詩人・歌手
レトロな音楽にのせて贈る、ポップでシュールな大人のファンタジー。
自分勝手なのに憎めない主人公がチャーミングでした。
海野つなみ
漫画家「逃げるは恥だが役に立つ」
ゴロワーズのような青が散りばめられた大人のファンタジー。
マリアを愛おしく思えるのは、私が大人になったからに違いない。
ジェーン・スー
コラムニスト・ラジオパーソナリティ・作詞家
まるでウディ・アレンの『アニー・ホール』。なんだか藤子・F・不二雄の『パラレル同窓会』。
並行する世界と自由すぎる発想。インテリヤリマンの妻を持つ夫として身に詰まされっ放し。
「なんでこんな人と結婚したんだろう」と悩む貴君は必見です。
樋口毅宏
作家
人生は性別も年齢も関係なく自由であるべし。
若かりし頃フランス映画から学びました。
そして憧れ、実践しようとしました。それが今、また学べます。
本作『今宵、212号室で』…は最高の「妄想セフレ回顧展」です!
三輪記子
弁護士
夫婦の間に流れる時間は人も関係も平等にくたびれさせるけれど、
その時間は同時に、
恋では難しい別の繋がりや感情を醸造する可能性も持つことを思い出させてくれる。
渡辺ペコ
漫画家「1122いいふうふ」
時間も空間も軽々と超越してみせる・・・
ベッドルームをめぐる舞台劇のようなおもしろさ!
山内マリコ
作家
若いってまぶしい。人生の後半戦はやっぱり苦い。
誠実でも自分勝手でも苦いなら、どう生きる?
――そんな究極の難題をいたずら心たっぷりに突きつけてくる。
すごく突飛で、ちょっと切ない愛のお話。
瀧波ユカリ
漫画家「モトカレマニア」
映画においては、いつも愛は分かりきった結論として描かれてきた。
そうでなければ僕たち観客は安心して席を立てなかった。
しかし人間の新しい「愛」との付き合い方を垣間見たければ、この作品を見るべきだろう。
この映画は雄弁にあなたに語りかけるだろう。しかもごく個人的な部分まで。
名越康文
精神科医
マリアに憧れ  マリアに嫉妬し
最後にはマリアになりたい! って思った。
だって…私の212号室にはまだ誰もいないから…。
ナジャ・グランディーバ
ドラァグクイーン
人間誰しもが、苦さと甘さとともに思い起こすのが、「選ばなかった恋愛関係」。
そのモチーフを、過去の恋人を登場させたりの、トリッキーで演劇的な手法で描く中で、
孤独や老いと言った人生の一大テーマまでもが浮き彫りになる。
ヌーベルヴァーグへのオマージュや音楽使いにセンスが光る。
湯山玲子
著述家・プロデューサー
※敬称略。順不同
見事なカルテットによる 絢爛豪華なこの映画にひとめ惚れ!
PREMIERE
誰もが、恋愛における“選ばなかった道”に思いを巡らせる。
『エターナル・サンシャイン』『ラ・ラ・ランド』のように、
『今宵、212号室で』は、恋愛の“もうひとつの可能性”へ導いてくれる。
VARIETY
★★★★
とても楽しい、シャンソンにあふれたフレンチコメディ。
軽やかだが、オノレは長い関係における深刻な問題を扱い、感動的で愉快な映画を作りあげた。
EYE FOR FILM
誰もがキアラ・マストロヤンニに恋せずにはいられない!
NURNBERGER NACHRICHTEN
茶目っ気たっぷりのコメディ。
キアラ・マストロヤンニ史上最高の当たり役。
臆することなく演劇的で、悪びれずに空想的。
さらにロマンチック過多、ノスタルジックなシネフィルにはたまらない。
SCREEN
もしも時間を巻き戻せるとしたら。
互いの関係が疲弊していくとわかっていても、若き頃の彼をまた選びますか?
この映画は、刺激的な跳ね板からスクリューボールコメディへと跳躍していく。
『或る夜の出来事』『素晴らしき哉、人生!』といった往年の傑作へのオマージュもあって味わい深い。
THE HOLLYWOOD REPORTER