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1秒早いハジメと1秒遅いレイカ。「消えた1日」をそれぞれの視点で描く《時差》ラブストーリー。
1秒早いハジメと1秒遅いレイカ。「消えた1日」をそれぞれの視点で描く《時差》ラブストーリー。
郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにもとにかく1秒早い。記念写真では必ず目をつむり、漫才を見て笑うタイミングも人より早い。街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ちたハジメは花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“花火大会デート”が消えてしまった…!? 秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくる、何でも1秒遅い大学7回生のレイカらしい。ハジメは街中の写真店で、目が見開いている見覚えのない自分の写真を偶然見つけるが…。
ハジメとレイカのふたりの異なる視点から描かれる、「消えた1日」をめぐる物語。慌ただしく生きてきたハジメがいつの間にか失くしてしまった「大切なもの」とは? レイカが毎日郵便局にやってくるワケは? その秘密が解き明かされていくなかで、後半に様々な伏線が回収されていく爽快感がたまらない。絶対にタイミングが合わないふたりのストーリーが重なる瞬間に起こるミラクル! 人よりテンポがちょっと早くても、遅くても、すべてのひとの人生がきっと愛おしくなる―そんな至福のラストシーンに涙する。
岡田将生×清原果耶W主演!監督:山下敦弘×脚本:宮藤官九郎の初タッグ!主題歌は幾田りら書き下ろしの「P.S.」
岡田将生×清原果耶W主演!監督:山下敦弘×脚本:宮藤官九郎の初タッグ!主題歌は幾田りら書き下ろしの「P.S.」
監督は、『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』『苦役列車』などの作品が高く評価される山下敦弘。脚本を手掛けたのは、唯一無二のキャラクター造形で、数々のヒット作を世に送り出してきた宮藤官九郎。「社会」や「普通」の枠からちょっとはみ出してしまう人々に温かな眼差しを向けてきたふたりが、不器用なキャラクターたちが織り成す「愛」と「時間」についての物語をユーモアたっぷりに描きあげる。原作は第57回台湾アカデミー賞最多受賞作『1秒先の彼女』。男女の設定を反転&舞台を京都に移し、新たに生まれ変わる!
ハジメを演じるのは、映画『ドライブ・マイ・カー』で世界中の映画人から熱い視線が注がれている岡田将生。“口の悪い残念なイケメン”だけどなぜか愛おしいハジメを多彩な表情でコミカルな演じ上げた。後半の主人公レイカには、2022年日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞など、いま最も勢いのある若手実力派・清原果耶。「消えた1日」の鍵を握るレイカを、頼りなげながらも芯のある演技で存在感たっぷりに演じる。さらに、荒川良々、羽野晶紀、加藤雅也、福室莉音、片山友希、しみけん、笑福亭笑瓶など超多彩すぎるキャスト陣が集結!
そして、YOASOBIのボーカルikuraとしても、シンガーソングライターとしても活動する幾田りらが初めて映画へ書き下ろした主題歌「P.S.」が、エンドロールを優しく包み込む。
STORY
ストーリー
ハジメは京都の生まれ。いつも人よりワンテンポ早く、50m走ではフライング。記念写真を撮るといつもシャッターチャンスを逃してしまい、小学校、中学校、高校の卒業アルバムの写真はことごとく目を閉じている。現在、ハジメは長屋で妹の舞とその彼氏のミツルと3人で暮らしている。
ハジメの職場は京都市内にある中賀茂郵便局。彼は高校を卒業して12年間、郵便の配達員だった。ついたあだ名が、『ワイルド・スピード』。度重なる信号無視とスピード違反で免許停止を食らい、それからは窓口業務だ。ハジメと同じ窓口に座るのは新人局員のエミリと小沢。いつもふたりに「見た目は100点なのに中身が残念」と言われ、ふてくされる日々。

レイカも京都の生まれ。日本海に面した漁師町の伊根町で育った。いつも人よりワンテンポ遅く、50m走では笛が鳴ってもなかなか走りださない。現在、彼女は大学7回生の25歳。アルバイトをいくつも掛け持ちし、学費を払いながらの貧乏生活だ。写真部の部室に住み込み、ひとりぼっちで夜食をとりながら、ラジオを聴いている。
ある日、急停車したバスに追突した高校生を看護するハジメの姿をみて、既視感をおぼえたレイカ。郵便局でハジメの窓口にいき、胸の名札『皇』の文字を見つめる。

街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ちるハジメ。早速、花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“大切な1日”が消えてしまった…!? 秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくるレイカらしい。ハジメは街中の写真店で、目を見開いている見覚えのない自分の写真を偶然見つけるが…。
CAST
キャスト
ハジメ…岡田将生
レイカ…清原果耶
ミクルベ…荒川良々
ハジメの母…羽野晶紀
ハジメの父…加藤雅也
桜子…福室莉音
ハジメの妹…片山友希
ミツル…しみけん
ラジオDJ&写真屋の店主…笑福亭笑瓶
エミリ…松本妃代
小沢…伊勢志摩
ハジメ(幼少期)…柊木陽太
レイカ(幼少期)…加藤柚凪
岡田将生おかだ・まさき
皇一すめらぎ・はじめ
何でも1秒早い郵便局員。
仕事は効率的にこなせても恋愛は不得意。
よく「残念なイケメン」と言われる。
1989年8月15日、東京都出身。2006年デビュー。主な出演作は、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』(21/濱口竜介監督)、『CUBE 一度入ったら、最後』(21/清水康彦監督)、『聖地X』(主演・21/入江悠監督)、テレビドラマ「ザ・トラベルナース」(主演・22/EX)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21/ KTV・CX)、など。近年はラジオ「澤本・権八のすぐに終わりますから。」(TOKYO FM)、トークバラエティ「岡田・澤部・須田ののんべんだらり」(TVS)、「シアターコクーンと申します~33年の歩み休館、そしてこれから〜」(BS松竹東急)のナレーション、「MARNI」23’秋冬コレクション、アジア・フィルム・アワード授賞式にてプレゼンターを務めるなど多岐に渡り活動の幅を広げる。また、ナレーションを務める「SWITCHインタビュー達人達」(NHK Eテレ)が毎週金曜21時30分から放送中。
コメント
山下監督とは以前「天然コケッコー」という映画でご一緒させていただきました。
未だにあの時の撮影は鮮明に覚えてます。あれから16年。
16年ぶりに監督とご一緒できる事、噛み締めました。
そして宮藤さん。やっぱり宮藤さんの脚本は面白く、オリジナルの良さは残しながら宮藤さんらしさ全開で、撮影が始まる前から楽しみでいっぱいでした。
僕が演じさせてもらったハジメくん。1秒、人より早いんです。
ちょっと口悪く、だけどぬけててとても可愛らしい役です。
純粋な部分をいかに丁寧に演じるかが肝でした。
清原果耶さんとは二度目の共演ですが、お芝居や映画が好きだという姿勢がすごく伝わってくる方で、 信頼しあって一緒にやれたと思います。
山下監督と共にこの映画を一緒に楽しみながらも、初心忘るべからず、新人の気持ちで現場にいました。
是非楽しみに待っていただけたら幸いです。
16・17歳の時にはできなかった、監督からの指示を理解することが出来る様になり、時が経ち、一俳優としてまた一緒に映画の現場に立ててることは感慨深いところがありました。
清原果耶きよはら・かや
長宗我部麗華ちょうそかべ・れいか
何でも1秒遅い大学生。
留年し続けて現在7回生の25歳。
毎日郵便局に通い、とある宛先に手紙を送り続けているが…。
2002年1月30日、大阪府出身。2015年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。主な出演映画は『3月のライオン 前編/後編』(17/大友啓史監督)、『ちはやふる -結び-』(18/小泉徳宏監督)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20/藤井道人監督)、『まともじゃないのは君も一緒』(21/前田弘二監督)、『夏への扉-キミのいる未来へ-』(21/三木孝浩監督)、第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した『護られなかった者たちへ』(21/瀬々敬久監督)、『線は、僕を描く』(22/小泉徳宏監督)など。公開待機作に土井裕泰監督と脚本・坂元裕二が再タッグを組んだ『片思い世界』がある。テレビドラマでは、岡田将生と兄弟役で共演した「なつぞら」(19/NHK連続テレビ小説)ほか、「透明なゆりかご」(18/NHK)、「おかえりモネ」(21/NHK連続テレビ小説)、「ファイトソング」(22/TBS)、「霊媒探偵・城塚翡翠」(22/NTV)などの主演作がある。
コメント
原作を観た時、とても愛らしく切ない2人のすれ違いに心を動かされました。
ポップだけれどノスタルジーな世界観をどう取り込めるのか、
監督やキャストの皆さんと沢山言葉を交わしながら撮影に臨めれば良いなと思い現場に向かいました。
山下監督とは、今回初めてご一緒させていただいたのですが作品の空気感を大切にしながら柔らかい雰囲気で現場にいらっしゃる印象があります。
岡田さんとは、数年ぶりにお会い出来たので、また一緒に現場を作れることが純粋に嬉しかったです。宮藤さんの魔法がかかったような脚本とにらめっこしながら、精一杯レイカを生きました。是非お楽しみに。
荒川良々あらかわ・よしよし
釈迦牟尼仏憲みくるべ・けん
謎のバス運転手。
レイカと同様に
「消えた1日」の秘密を握る。
1974年1月18日、佐賀県出身。1998年より大人計画に参加し、多数の舞台作品に出演。映画『ピンポン』(02/曽利文彦監督)やテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」(05/TBS)、「いだてん ~東京オリムピック噺~」(19/NHK)、「俺の家の話」(21/TBS)をはじめ、山下敦弘監督作品『ハード・コア』(18)、主演を務めたドラマ「呪怨:呪いの家」(20/Netflix)、「100万回言えばよかった」(23/TBS)など幅広いジャンルの作品に出演。また、4-5月に東京・大阪で上演するウーマンリブシリーズ「もうがまんできない」(作・演出 宮藤官九郎)に出演し、10月より舞台「ドクター皆川〜手術成功5秒前〜」が控えている。
羽野晶紀はの・あき
皇清美すめらぎ・きよみ
ハジメの母。
いつも忙しない
ハジメのことを
心配している。
1968年8月22日、京都府出身。1987年、大学在学中に劇団☆新感線に入団。バラエティやドラマ、ラジオパーソナリティ、舞台、映画、音楽活動など幅広く活躍。1991年、CDデビュー。近年の主な作品は、劇団☆新感線「髑髏城の七人」(17)、テレビドラマ「スカーレット」(19/NHK連続テレビ小説)、ミュージカル「INTO THE WOODS」(22)、NODA・MAP『Q:A Night At The Kabuki』(19/22)海外公演等。4月クールの「なにわの晩さん! 美味しい美味しい走り飯」(ABC) に出演。「よ〜いドン!」(KTV)の金曜パーソナリティは、今年15年目に突入している。2016年より宇治市観光大使を務める。
加藤雅也かとう・まさや
皇平兵衛すめらぎ・へいべえ
ハジメの父。
ハジメが高校生のときに
「みょうがとパピコ」を
買いに行ったきり
戻ってきていない。
1963年4月27日、奈良県奈良市出身(同市観光特別大使)。メンズノンノやパリコレクションを経験後、88年『マリリンに逢いたい』(すずきじゅんいち監督)で俳優デビュー。95年から活動拠点をロサンゼルスに移し、海外作品に多数出演。現在は日本を拠点に俳優、モデル、ラジオDJ、写真家として常に新たな分野に意欲的である。レギュラー番組は、「加藤雅也のBANG BANG BANG!」(Fm yokohama)。公開待機作として、金田一京助を演じた『カムイのうた』(今秋公開予定/菅原浩志監督)がある。
福室莉音ふくむろ・りおん
桜子さくらこ
ハジメが想いを寄せる
路上ミュージシャン。
ハジメと “花火大会デート”の
約束をする。
2000年10月24日、静岡県出身。2018年、全国各地の天才シンガー発掘番組「音楽チャンプ」(EX)にて優勝。2021年、YouTubeの連続ドラマ「THE BAD LOSERS」のヒロイン役で女優デビュー。映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』(23/足立紳監督)に出演。ほか、映画・TV・舞台・CMと幅広く活躍を広げている。本作のオーディションでは歌と演技の双方で存在感を放ち、桜子役を射止めた。
片山友希かたやま・ゆき
皇舞すめらぎ・まい
ハジメの妹。
ハジメとミツルの3人で
長屋で同居している。
1996年12月9日、京都府出身。映画『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)で、第46回報知映画賞最優秀新人賞、第43回ヨコハマ映画祭最優秀助演女優賞ほか各賞の新人俳優賞を多数受賞。近年の主な出演映画は、初主演を務めた『フタリノセカイ』(22/飯塚花笑監督)、『コンビニエンス・ストーリー』(22/三木聡監督)など。2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演予定。
しみけん
ミツル
舞の彼氏。
ハジメのことを
「お義兄さん」と
呼んでいる。
1979年9月1日、千葉県出身。AV男優、講演、著述家など、独自の路線で活躍の幅を広げている。SNSの総フォロワー数は約200万人を誇る。趣味はクイズ、ダンス、サウナ。
笑福亭笑瓶しょうふくてい・しょうへい
ラジオDJ(本人役・声のみ)&写真屋の店主
ラジオ番組
「笑瓶のおばんざいナイト」のラジオDJ。
ラジオを通してハジメの悩みを
よく聞いてくれる。
/ハジメの写真が飾られていた
写真館の店主。
1956年11月7日、大阪府出身。81年より笑福亭鶴瓶に師事し、落語家、タレント、司会者として活躍するも、2023年2月に惜しくも他界した。バラエティのみならず、「カムカムエヴリバディ」(21-22/NHK連続テレビ小説)ほかテレビドラマに多数出演。ラジオDJとして本人役で出演した本作が遺作映画となった。
松本妃代まつもと・きよ
エミリ
ハジメの後輩で 元カノ。
交際期間26日で
ハジメをフった。
1995年3月20日、兵庫県出身。主な出演作は、映画『いなくなれ、群青』(19/柳明菜監督)、『映像研には手を出すな!』(20/英勉監督)、『わたしは光をにぎっている』(19/中川龍太郎監督)、テレビドラマ「おちょやん」(20-21/NHK連続テレビ小説)、「やんごとなき一族」(22/CX)など。自身の絵画の個展を開催するなど、俳優のみならず幅広く活躍している。
伊勢志摩いせ・しま
小沢
ハジメの同僚。
ハジメに毒舌で
的確なツッコミを入れる。
1969年8月9日、岩手県出身。1991年より大人計画に参加。劇団公演のみならず、外部公演や映画、ドラマ、ラジオなど幅広く活動。近年の主な出演作は、舞台「クランク・イン!」(22/岩松了演出)、「世界は笑う」(22/ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)、映画『ハウ』(22/犬童一心監督)、『ウェディング・ハイ』(22/大九明子監督)、ドラマ「リバーサルオーケストラ」(23/NTV)、「拾われた男 Lost Man Found」(22/ディズニープラス)、「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」(22/TBS)など。
柊木陽太ひいらぎ・ひなた
皇一(幼少期)
2011年9月10日、京都府出身。幼少期よりキッズモデルとして活動し、2021年、「ボクの殺意が恋をした」(ytv/NTV)で俳優デビュー。主な出演テレビドラマは「カムカムエヴリバディ」(21-22/NHK連続ドラマ小説)、「PICU 小児集中治療室」(22/CX)、「岸辺露伴は動かない」(22/NHK)など。公開待機作に是枝裕和監督最新作で主演のひとりを務める『怪物』(6月2日公開)がある。
加藤柚凪かとう・ゆずな
長宗我部麗華(幼少期)
2015年6月13日、東京都出身。2019年、テレビドラマ「監察医 朝顔」(CX)にて主人公の娘役で女優デビュー。これまでの出演映画は『浅田家!』(20/中野量太監督)や初主演を務めた『あの庭の扉をあけたとき』(22/蜂須賀健太郎監督)。4月クールのテレビドラマ「グランマの憂鬱」(THK・CX)に出演している。
監督
山下敦弘
1976年8月29日、愛知県出身。大阪芸術大学映像学科卒。卒業制作の『どんてん生活』(99)が内外で評判を呼び、脚本の向井康介とのコンビによる“ダメ男三部作”『ばかのハコ船』(03)、『リアリズムの宿』(04)へと繋がる。『リンダ リンダ リンダ』(05)がスマッシュヒットを飛ばし、続く『天然コケッコー』(07)では第32回報知映画賞監督賞、第62回毎日映画コンクール日本映画優秀賞等を受賞、高評価を得て新人の岡田将生を輝かせた。以降『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)、ドラマ「午前3時の無法地帯」(13/共同監督・今泉力哉/ BeeTV)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)、『オーバー・フェンス』(16)とキャリアを順調に積み重ね、作家性と娯楽性とを兼ね備えた作風を確立してゆく。『ハード・コア』(18)では第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。宮藤官九郎とは、『ぼくのおじさん』(16)やテレビドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(20/TX)での宮藤官九郎の助演、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(19/NHK)での山下敦弘の出演と控えめなコラボはあったが、監督と脚本家という立場で組むのは初。公開待機作に和山やま原作、野木亜紀子脚本による『カラオケ行こ!』、ロトスコープアニメーション映画『化け猫あんずちゃん』(共同監督・久野遥子)等がある。
コメント
『1秒先の彼女』を観て主人公のシャオチーを演じるリー・ペイユーのファンになり、リメイクに名乗りを挙げさせていただきました。が、しかしチェン・ユーシュン監督の唯一無二なその世界観、“時間にまつわるファンタジーラブロマンス”と書いてしまえば簡単に聞こえますが、映画全体にユーシュン監督のエッセンスというか“魔法”みたいなものがふりかけられていて、そう簡単にリメイクさせてはくれない作品を前に思考が停止してしまい、一体どうやってリメイクすればいいのか全く分からなくなってしまいました。と、その時、脚本家・宮藤官九郎という救世主が現れ、自分たちなりの“魔法”のかかった新たな作品として作る意味と楽しさを授けてくれました。
宮藤さんとは俳優としてご一緒させていただいたことはありましたが、監督と脚本家という立場は初めてで、どう接すればいいのか分からずにいましたが、今は完全に甘えています。
京都市のイメージは「せっかちなのにのんびり」。
『1秒先の彼』は時間もテーマのひとつなので、その時間感覚も映したいと思いました。
また、日本海側でも撮影出来たので、京都の色々な表情が撮れたんじゃないかと思っています。
キャストは、ある日「男女を反転させる」というアイデアが飛び出したことで、自然と“岡田将生”と“清原果耶”が頭に浮かびました。
日本でリメイクする意義に繋がると信じています。
清原さんの魅力は、とにかく真っ直ぐなところ。
“レイカ”は、どこかフワッとしたキャラクターなので、真っ直ぐで芯のある清原さんにとっては難しかったかもしれません。
でも、最終的には脚本をはみ出した、清原さんにしか描けない“レイカ”になりました。
そして、岡田くん。
『天然コケッコー』から16年。
脚本の宮藤官九郎さんとは、俺より岡田くんの方が経験があったので、正直現場では助けてもらってばかり。
良い俳優なのはもちろん、相変わらず良いヤツだったのがホント嬉しかった。
脚本が岡田将生の魅力を最大限に引き出しているので、皆さまお楽しみください。
脚本
宮藤官九郎
1970年7月19日、宮城県出身。1991年より大人計画に参加。脚本家、監督、俳優など幅広く活動。脚本家として、2001年に映画『GO』(行定勲監督)で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞ほか多数の脚本賞を受賞。以降もテレビドラマ「木更津キャッツアイ」(02/TBS)、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)など数々の話題作の脚本を手がける。第12回伊丹十三賞を受賞した大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(20/NHK)では、カメラマン役として山下敦弘が出演した。近年の主な脚本作に、テレビドラマ「俺の家の話」(21/TBS)、正月時代劇「いちげき」(23/NHK)、映画『土竜の唄FINAL』(21/三池崇史監督)、歌舞伎「平成中村座『唐茄子屋~不思議国之若旦那~』」(22/兼演出)、舞台「ウーマンリブvol.15『もうがまんできない』」(23/兼演出・出演)などがある。また今後は、大石静と共同脚本を務めたNetflixシリーズ「離婚しようよ」(6月22日配信スタート)、出演映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開予定/山田洋次監督)などが控えている。
コメント
山下さんの作品に呼んで頂いたり、山下さんが僕の作品に出てくださったりしましたが、いよいよ監督と脚本家という、シャレにならない形で関わることになりました。感無量です。既存の作品のリメイクは初めての経験でしたが、オリジナルのファニーで可愛らしい印象は残しつつ、せっかく山下監督が撮るんだからと欲張って、人生の苦み、もどかしさ、おかしみなどのエッセンスを盛り込み、我ながらいい塩梅に変換できたと思います。何しろ監督も僕も、台湾版の結末に心を掴まれ、あの読後感を大事にしようという一点では一致していたので、途中、寄り道しますが、ゴールは一緒のはず。
配役で煮詰まり「男女の役を入れ替えるというのはどうでしょう」と提案された時、
自分でもなぜだか分からないのですが「ヒロインが岡田将生くんなら、それもアリですね」と答えました。
岡田くんには不思議な〝ヒロイン感〟があると思ったのと、
郵便局の窓口に岡田くんが不満げな顔で座っている様が容易に想像できたからです。
「で、本当のヒロインは清原果耶さんに当たろうかと」おお!その手があったか!
清原さんなら、この珍奇なファンタジーに観客を自然に誘導してくれそう。
生き急ぐ岡田将生とモタモタする清原果耶。一秒先の彼なのか一秒前の彼女なのか。とにかく楽しく書けそうだ。
今思えば、台湾版のキャスティングが完璧すぎて、当たり前になぞっても新しいものは生まれないし、
忠実なリメイクを作ってもしょうがないし、男女反転という強引な改変で一気に世界が開けた気がします。
台湾とは似ても似つかないはずの京都の風景も、とても良い効果を生んでいると思います。
主題歌「P.S.」
幾田りら
2000年9月25日生まれ、東京都出身。 “小説を音楽にするユニット”YOASOBIのボーカルikuraとしても活躍し、シンガーソングライターとしても活動する。2021年3月に配信リリースした「Answer」は、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」CMソングに起用。11月、ソロシンガーとして活動する伶に、自身初の楽曲提供を行い、同曲にフィーチャリングで参加。12月には、ソニーのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」のCMにも起用された、milet×Aimer×幾田りら「おもかげ (produced by Vaundy)」でコラボ参加、2022年の第73回NHK紅白歌合戦で初披露し、話題となった。ABEMAオリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。」への書き下ろし楽曲「スパークル」はストリーミング1億回再生を突破。テレビドラマ「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」(22/TBS)の主題歌「レンズ」はドラマ視聴者のみならず多くの世代の共感を呼び、東京スカパラダイスオーケストラとのコラボレーションで「Free Free Free feat.幾田りら」をリリース、そのMusic Videoではトランペットの演奏を披露した。2023年3月には1stアルバム『Sketch』をリリース。また、細田守監督映画『竜とそばかすの姫』(21)では、主人公・すずの親友役で初の声優を担当するなど多方面で話題を振りまいている。
コメント
今回初めて映画主題歌を書かせていただき、緊張感を感じつつも、エンドロールで流れ出すその瞬間を何度もイメージしワクワクしながら制作に臨んでいました。
恋に落ちて、時間を共にして、心に想いを募らせていくこと。生まれ育った環境も違えば、あらゆる好き嫌いや価値観も違う。話すスピード、歩幅の大きさ、心拍の速度。
生きていくテンポは人それぞれ違うものを刻んでいるけれど、不思議と釣られていくことが心地いいと感じる相手。
そこに「好き」の入り口があるような気がしています。
麗華の育む思いやりでできた恋心は、まるで初夏の温かな風のようで、そんな優しくも凛とした強さを楽曲に込めたいと思いました。
是非映画と共に楽しんでいただけたら嬉しいです。
STAFF
スタッフ
監督
山下敦弘
脚本
宮藤官九郎
主題歌「P.S.」
幾田りら
撮影
鎌苅洋一
撮影技師として『俳優 亀岡拓次』(15/横浜聡子監督)で商業映画デビュー。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17/石井裕也監督)で第72回毎日映画コンクール、第39回ヨコハマ映画祭で撮影賞を受賞。そのほかの主な作品は、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)、『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)など。
照明
永田ひでのり
山下敦弘監督作品の照明を手がけるのは『もらとりあむタマ子』(13)以来二度目。近年の主な代表作は、黒沢清監督作の『岸辺の旅』(15)、『クリーピー 偽りの隣人』(16)、『散歩する侵略者』(17)、『旅のおわり世界のはじまり』(19)のほか、『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』(19/河合勇人監督)、『レジェンド&バタフライ』(23/大友啓史監督)など。
編集
佐藤崇
山下敦弘監督作品は『実験4号』(08)、『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『ハード・コア』(18)などの編集を手がける。その他の主な作品は、『抱きしめたい -真実の物語-』(14)、『さよならくちびる』(19)などの塩田明彦監督作品、『婚前特急』(11)、『まともじゃないのは君も一緒』(21)などの前田弘二監督作品、『ビジランテ』(17)、『聖地X』(21)などの入江悠監督作品、『紙の月』(14/吉田大八監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監督)など。
音楽
関口シンゴ
ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー、バンド「Ovall」のギタリスト。楽曲制作からレコーディング、ミックスまでを自らこなすマルチクリエイター。あいみょん、上白石萌音、藤原さくらなどの楽曲のアレンジやプロデュースを担当し、これまで秦基博や坂本美雨ら数多くのライブサポートを務める。山下敦弘監督作品では『ハード・コア』(18) でOvallが劇伴を担当。そのほか、テレビドラマ「僕たちがやりました」(17/KTV)のオリジナルサウンドトラックをorigami PRODUCTIONS所属アーティストとともに手がけたり、映画『テラスハウス クロージング・ドア』(15/前田真人監督)で劇中歌を担当するなど幅広く活動している。
原作
『1秒先の彼女』
(チェン・ユーシュン監督)
90年代台湾映画界において台湾新世代の〈異端児〉として出現し、『熱帯魚』(95)、『ラブ ゴーゴー』(97)などで熱狂的な人気を誇るチェン・ユーシュン監督が、20年前から温めていた脚本を基に撮りあげた作品。第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最多5部門となる作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、視覚効果賞を受賞した。原作と本作では男女の設定が逆であり、「ワンテンポ早い彼女」シャオチーを演じるのは、人気司会者であり俳優のリー・ペイユー。「ワンテンポ遅い彼」グアタイを演じるのは、いま台湾で大ブレイク中の実力派俳優リウ・グァンティン。
COMMENT
コメント
クドカン×山下敦弘であの傑作をリメイク!?
どうなるの?2人は合うの?合わないの?
そんな不安を開始5分で蹴散らしてくれる岡田将生。
「京都はこの四角の中が洛中、外側は洛外~!」
これぞ、みんなが大好きな岡田将生!
山下敦弘、宮藤官九郎、岡田将生ファンの各位、
絶対見た方が良いです。
ふくだももこ
映画監督・小説家
目的地を行き過ぎたり、間に合わなかったり、
見失ったりしても、人生は続く。
いつもタイミング合わないことばかりの人たちへ。
あなたの心が軽くなるような魔法が
この映画にはかかっている。
佐久間宣行
テレビプロデューサー
少し不思議な京都に住まう、
人とは少しテンポのずれた二人が、
かわいくて、微笑ましくて、愛おしくて。
岡田将生のヒロイン力と
清原果耶の切ない健気さに
それぞれ5億点です!
宇垣美里
フリーアナウンサー・女優
僕は神様を信じている。
日々モノに話しかけるし、もしかしたら異世界に通じるのでは、
と壁と柱の間の狭い隙間を通ってみたりする。
だから映画で描かれている一日も
すんなりと受け入れることができた。
40代のおじさんでは僕だけかもしれない。
岸朝子さんが見たら「大変美しゅうございます」と
感想を言うのではないでしょうか。
何かを発信することで
何千何万の視線を浴びることよりも、
レイカのように静かで美しい生き方を選びたい。
その思いは届いて欲しい人に届くのだから。
シソンヌじろう
芸人
優しい温かな気持ちになりました。
「消えた一日」の理由にも、その通りと納得。
ノスタルジック感が漂う京都の街で
この塩梅のファンタジー、大好きです。
大久保佳代子
タレント
ONビートの宮藤官九郎とOFFビートの山下敦弘。
映画さながらテンポのズレが生み出したこのNEWビート映画は、
忘れかけていた“映画を観るという
幸福な時間”を取り戻してくれる。

そしてそれは映画館のスクリーンでしか味わえない。
大根仁
映像ディレクター
レイカが写真を撮る、
とあるシーンが頭から離れない。
写真撮影の可能性を、
宇宙にまで広げてくれた感じがした。
浅田政志
写真家
はじめ「ふむふむ」と見ていたのが
ある瞬間から「え?」「あはは」「いいよいいよ」
「いやだー」「うわー」と、
どんどん幸福感に包まれてゆきました。
夏にぴったりの、
ハジメくんとレイカさんの一瞬一瞬が
愛おしくてたまらなくなる作品です。
大森美香
脚本家
運命が再び動き出すときって、
実際は相当怖いんじゃないかと思う。
期待や妄想がすべて勘違いで終わる可能性があるからだ。
だから余計に感動してしまう。
二人のテンポが偶然重なった奇跡に。
いちいちズルい京都のすべてに!
清田隆之
文筆業・桃山商事代表
ワンテンポ早い彼と、ワンテンポ遅い彼女が織りなす、
ヘンテコだけどチャーミングな愛のなんと尊いことか!
こんな風に誰かを愛せたらと
思わずにはいられませんでした。
トミヤマユキコ
ライター・マンガ研究者
成長しなくていい、
変わらなくていい。
あなたは、あなたのままで。
そう教えてくれるこの映画は
どこまでも優しい。

''今''の自分を抱きしめてくれる。
どこまでも可能性が広がるこの物語は
私たちの人生までも祝福してくれているようだ。
東紗友美
映画ソムリエ
適者生存の世で、画一的な正しさを刻むメトロノーム。
添えない人間は静かに緩やかに、容赦なく排斥されて。
でもこの映画は、現実から我々を純な時間に連れ帰る。
やさしくて、おかしくて。
生来の呼吸を取り戻す魔法。
SYO
物書き
少し先でも遅れても、愛すべきパーソナリティとして、
まるっと受け入れているこの物語は
時差が生む笑いが、
だからこそどこか優しく楽しい。

タイムパフォーマンス優先の今の世の中には、
とにかく心がほぐれる。
きさらぎ尚
映画評論家
人よりもワンテンポ早い彼と、
人よりもワンテンポ遅い彼女のごとく、
ややミスマッチに思える
宮藤官九郎脚本のリズム感と、
山下敦弘監督のオフビート感。
このふたつが調和した心地よさたるや!
松崎健夫
映画評論家
リアリティを誇示する作品が増える中、
リアリティから適切な距離をとることこそ重要な本作。
緻密に設計された絶妙なバカバカしさにより、
純度の高い感情を抽出することに成功した。
中井圭
映画解説者
初めて岡田将生を好きになったのは
『天然コケッコー』でした。
あれから16年。
まさかこんなに残念なイケメンが似合う俳優になるとは
想像もしていませんでした。
想定外の奇跡です。
バラバラに時を刻む長針と短針が1時間に1度重なるように、
テンポの違う2人の時間が重なったとき、
想定外の奇跡が起きる。
この世界に隠されたいろんな奇跡を
ちょっと信じてみたくなりました。
横川良明
ライター
(敬称略/順不同)
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