海原純子さんへの
悩みの相談
Q.
夜中になると空腹を感じ、ついスナック菓子やカップめんを開けてしまいます。晩御飯を食べたあとなのに、3時間ほどするとなぜかお腹がすくのです。食べ過ぎていることは分かっているのですがついつい食べてしまいます。体重も増えて、友達からも指摘されるのですが、どうにも我慢ができません。このままでは過食症になるのではないかと不安です。(27歳・公務員)
A.
人間は空腹だから食べるだけではありません。心に不満があったり、寂しかったり、空しかったりという気持ちをまぎらわすために食べることも多いのです。ついスナック菓子に手をのばしてしまうのを「やめよう、やめよう」としてもなかなかやめられないもの。それより心の中をみつめて何か我慢しすぎていないか点検してみて下さい。もしつらい気持ちを我慢していることに気づいたなら、その気持をノートに書き出してみて下さい。そして改善策をたてましょう。またもしながたがふだん忙しすぎて疲れていることに気づいたら一休みをする計画をたてて下さい。「食べ過ぎ」は心の悲鳴を体で表現しているといえるのです。
Q.
私は中学生の時に、8歳だった妹を病気で亡くしました。そのこともあって将来は、病院で人を助ける仕事がしたいと思い、晴れて看護婦になりました。期待に胸を膨らませていたのですが最近、病院に行きたくありません。担当している患者さんが私のことを嫌っていて、ほかの患者さんや看護婦に私の悪口を言っているのです。一度私が失敗をしてその患者さんに嫌な思いをさせてしまったことが原因だと思います。それは確かに私の失敗で、誠意を込めてお詫びをしたつもりです。不信感をなくそうと努力しているのですが・・・。最近も看護婦が一人辞めたのですが「お前が辞めればいいのに」とその患者さんに言われてしまいました。この先、看護婦を続ける自信がありません。私にはこの仕事は向いてないのでしょうか。(23歳・看護婦)
A.
一生懸命仕事しても相手にわかってもらえない。逆に文句を言われたり、逆うらみをされたりすることがあるのが医療関係の仕事にたずさわる人間の宿命かもしれません。すべての人に好かれることが無理なように、すべてのクライアントに感謝されることはないことを自覚しましょう。そのうえで、自分ができることを精一杯やる、という姿勢をつくることが良い医療従事者だと思います。自分の悪口をいう相手さえうけいれるという心のゆとりをゆっくり勉強してみてはいかがでしょう。何度も挫折しながら自分の理想像に近づいていく努力が人を成長させるのです。仕事を始めて1〜2年で理想の看護士になるのは無理。あせらずにね。
(第二回 1月25日UP)
*次回、2月3日UP予定
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