キャスト

ヘウォン

映画を学ぶ大学生。教授のソンジュンと秘密の関係にある。母親がカナダに移住して、落ち込んだ彼女は、寂しさからソンジュンにしばらくぶりに電話してしまう。その日、彼らは偶然クラスメートたちと出くわし、ふたりの関係が明らかになってしまう。ヘウォンは厄介な立場に追い込まれる。

チョン・ウンチェ

1986年11月24日。モデルとしても活躍する韓国の新星。カン・ドンウォンとコ・スの韓国2大スターが共演したヒット作『超能力者』(10)で映画デビュー。初主演ドラマ「我が家の女たち」(11)が高視聴率を記録し脚光を浴びる。
13年ホン・サンス監督『ヘウォンの恋愛日記』の主役ヘウォンに抜擢。男に媚びないが、男が放っておかない独特の魅力の持ち主ヘウォンを好演し、映画評論家協会賞新人女優賞受賞。ウンチェは中学より8年間イギリスで過ごし、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインにて美術を学んだ経験もあることから、本作では流暢な英語を披露。シャルロット・ゲーンズブールの大ファンであるウンチェは、冒頭でその母ジェーン・バーキンとの共演を果たしている。本作がコンペティション部門に正式出品された2013年ベルリン国際映画祭では、同じく出演作のイ・ジェヨン監督『裏話:監督が狂いました』(13)もパノラマ部門にて公式出品された。待機作に、ヒョンビン軍除隊後の復帰作として注目の『王の涙』(14)など。
加瀬亮主演のホン・サンス監督最新作『自由が丘で』(12/13公開)にも本作に続き、再びキャスティングされている。最近では歌手デビューも果たすなど、マルチな才能を発揮。これからが最も期待される韓国若手女優のひとり。

ソンジュン

大学で映画を教える教授であり、映画監督でもある。妻帯者だが、ヘウォンのことを真剣に愛している。彼女との関係を終わらせようと苦悩する一方、彼女がクラスメートとデートをしたことを知ると激怒する。

イ・ソンギュン

1975年3月2日生まれ。韓国芸術総合大学校演劇院演技科卒業後、01年、ミュージカル「ロッキーホラーショー」でデビュー。07年の大ヒットTVドラマ「白い巨塔」と「コーヒープリンス1号店」で大ブレイク、一躍「甘い魅力を持つ男優」として人気を博す。
ホン・サンス監督作へは『アバンチュールはパリで』(07)でのカメオ出演を経て『教授とわたし、そして映画』(10)で本格的に参加。『ヘウォンの恋愛日記』『ソニはご機嫌ななめ』と連続で出演し、ホン・サンス映画の常連の仲間入り。2014年カンヌ国際映画祭監督週間招待された最新作キム・ソンフン監督「最後まで行く(原題)」では激しいアクションにも挑戦。 その他の作品に「逮捕王」(11)、「火車 HELPLESS」(12)、「僕の妻のすべて」(12)など。ミュージカルでも活躍中。

ヨンジュとチュンシク

キャビン・アテンダントのヨンジュと映画批評家のジュンシクは、7年越しの関係である。ふたりは、ヘウォンと一緒に南漢山城(ナムハンサンソン)を訪れ、ヘウォンを探しに来たソンジュンと出会う。ジュンシクはヘウォンとソンジュンの関係をあまり良く思っていないようだ。

ヨンジュ / イェ・ジウォン

1976年2月6日生まれ。ソウル芸術専門大学放送演芸科卒業。1996年TVを中心に、ドラマからバラエティ番組の司会まで幅広く活躍。ホン・サンス監督『気まぐれな唇』(02)では、キム・サンギョン演じる主人公を大胆に誘惑するダンサー役を演じ春史羅雲奎映画芸術祭助演演技賞を受賞。2004年よりコミカルなキャラクターで主演した人気ドラマ「オールドミスダイアリー」は映画化され、「オールドミスダイアリー 劇場版」(未/06)として劇場公開。釜山映画評論家協会賞女優主演賞を受賞。その他の出演作は 「死んでもハッピーエンド」(07)、「まぶしい日に」(07)、「結婚式の後で」(09)など。
『ハハハ』(10)に続き、『ヘウォンの恋愛日記』、『ソニはご機嫌ななめ』と続いてホン・サンス作に出演中。

チュンシク / ユ・ジュンサン

1969年11月28日、ソウル生まれ。東国大学大学院 演劇映画学科卒。95年芸能界デビュー。SBS 「カチネ」をはじめ数々のドラマに出演し、『カル』(99)以降、映画にもコンスタントに出演。高視聴率で話題となったテレビドラマ「棚ぼたのあなた」(12)への出演以来、韓国では「国民の夫」と呼ばれる人気俳優。「三銃士」や「ジャック・ザ・リッパー」などミュージカルでも活躍し、現在グンジャン大学校ミュージカルボーカル放送演技系列の専任教授を務めているほか、作家としてもエッセイ「幸せの発明」を出版するなど幅広く活躍中。最近の作品に『黒く濁る村』(10)、『R2B:リターン・トゥ・ベース』(12)、「トッチ -終わりなき絶望-」(12)など。最新作「標的」(14)も現在韓国でヒット中。『よく知りもしないくせに』(09)、『ハハハ』(10)、『次の朝は他人』(11)、『3人のアンヌ』(12)と、ホン・サンス監督作品に欠かせない存在となっている。

ヘウォンの母

夫と別れた後、息子の住むカナダに移住しようとしている。出発前、ヘウォンとの最後のひと時を過ごす。彼女は、強くたくましく成長した娘を自慢に思う。

キム・ジャオク

ジュンウォン

アメリカから来た教授であると、ヘウォンに自己紹介した彼は、自分の洞察力をひけらかす。初めて会ったにも関わらず、ヘウォンに対して過度な愛情を示す。ヘウォンもまんざらでもない様子だ。

キム・ウィソン

特別出演:ジェーン・バーキン(本人)