平穏な生活が揺らぐ時、
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おかえり |
ある日、孝が帰宅するとワープロの電源は入ったまま。そういえば最近、百合子の様子がどうもおかしい。突然、深夜に外出したり、いつものように百合子をからかう孝にむかってヒステリックに言い返したり...。翌朝、孝が目覚めると、百合子の姿がない。あわてて扉を開けると外出姿の百合子がいた。その後をひっそりと追う孝。しっかりとした彼女の足取りには何か目的があるらしい。小高い丘の上に立ち、何かを見つめている妻は、孝の知らない顔をしていた。何かが百合子に起こっている....。 |