J. Cassavetes

子供が本来持つ楽しさ、人間味、心の暖かさ。
知的障害児施設を舞台に、一人の障害児をめぐり、校長と新任音楽教師、そして子供の両親、それぞれが持つ子供への想いを描く。校長と子供の両親は、知的障害児は親の保護下にない方が良いと考え、音楽教師は、両親の愛が子供にとって一番の薬だと考える。当の子供は、何がおこっているかは理解していない。両親が一度も会いに来なくても、毎週水曜日には彼らが訪れるのを待っている。知的障害を持っていても、子供は子供。カサヴェテスは彼らの楽しさや、人間らしさを描こうとした。

『愛の奇跡』

監督：ジョン・カサヴェテス
出演：バート・ランカスター、ジュディ・ガーランド
ジーナ・ローランズ、スティーブン・ヒル他
１９６３／１０２分／ヴィスタ／白黒

―インディペンデントになることを選択したわけではないが、自分自身のボスでいることが好きなんだ。口で自由を求めながら、本当に自由を獲得しようとしない人には、敬意を払えない。―J.C.

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