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信頼から生まれる愛
美術館で働くブロンド美人、ミニー・ムーア(ジーナ・ローランズ)。何でも持っているはずなのに、彼女の心は満たされない。長髪ヒグヅラのアルバイト青年シーモア・モスコウィッツ(シーモア・カッセル)。彼はミニーに一目惚れしたおかげで失業してしまう。ミニーに猛烈アタックするモスコウィッツだが、「共通点がない、理想の恋人じゃない」と相手にしてもらえない。彼女の高飛車な態度にキレつつも、愛する気持ちは抑えられず、またミニーに会いに行くモスコウィッツ。 |
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彼にとっては二人の違いなどクソ食らえなのだ。愛情表現も直球で、悪いところは指摘し、心から彼女のことを思うモスコウィッツに、ミニーはそれまでの恋人には感じなかった、人間的な信頼感を抱くようになる。粗雑だが包み込むような彼の愛が、彼女を変えてゆく。
何の共通点も持たない男女が出会い、反発しながらもお互いを認め合い、信頼から愛が生まれる。純粋で不器用な二つの心、その感情の流れを、小気味よいジャズをバックにユーモアをちりばめながら描き出した、心暖まるラヴ・ストーリー。
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